「金融検査マニュアル」廃止後におけるリスクベースによる信用リスク予兆管理 |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2019-06-11(火) 13:30~16:30 |
講師 |
プロモントリー・フィナンシャル・ジャパン
シニア・プリンシパル 足澤 聡 氏 北海道拓殖銀行勤務を経て、2000年4月財務省関東財務局に入局 以降金融庁出向を含め、一貫して金融検査に従事 金融庁出向時は地方銀行の査定・信用リスク担当官として不良債権処理を主導、関東財務局に復帰後は、特別金融証券検査官として地方銀行や大規模信金等の検査主任を歴任 退官後、15年4月よりプロモントリー・フィナンシャル・ジャパンのコンサルタントとして、海外銀行の資産査定など、金融機関等へのコンサルティング業務に従事 |
概要 |
約20年間にわたり金融検査における検査官の手引きとされてきた「金融検査マニュアル」の廃止に伴い、資産査定管理や信用リスク管理の考え方が大きく変わることとなった。不良債権処理をはじめとする健全性の確保から持続可能なビジネスモデル構築への転換が求められている一方で、予防型リスク管理の重要性が問われている。 本セミナーでは、これまでの資産査定型リスク管理の特徴を総括するとともに、現在行われている事業性評価貸出のリスク管理の考察を行いつつ、リスクベースによる信用リスク管理への展望について説明する。 また、融資実務としては、ポスト「金融検査マニュアル」を見据え、個別与信管理における留意点として、突発破綻や決算操作にフォーカスをあて説明する。なお、今後の償却・引当を巡る議論については、多面的な視点から論点整理を行う。 |
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セミナー詳細 |
1.「金融検査マニュアル」廃止後の信用リスク管理 (1)自己査定による資産査定管理の考え方 (2)債務者区分ありきの信用リスク管理の功罪 (3)短期継続融資の構造的な減少と与信管理の質的変化 (4)貸倒れ実績に基づく引当率算定の抱えるジレンマ (5)リスクベース・アプローチによる後始末型から予防型への管理の枠組み変更 2.事業性評価貸出のリスク管理 (1)事業性評価貸出の特徴 (2)融資取引における「情報の非対称性」の問題 (3)日本型金融排除の問題と将来企業価値への着目 (4)事業性評価貸出の留意点 3.リスクベース・アプローチによる信用リスク管理の試行 (1)「AML/CFT対策に係るガイドライン」におけるリスクベースの理解と展開 (2)信用リスクにおけるリスクの特定・評価・低減(制御)プロセスの考え方 (3)ERMへの発展 4.倒産予知の個別与信管理 (1)突発破綻発生の主たる要因と背景 (2)近年発生した突発破綻事例の考察 (3)取引ステージに応じた貸出形態の重要性と注意喚起 5.倒産予知の財務分析~原点回帰~ (1)決算分析の特性と限界を知る (2)決算分析イコール財務分析という誤り (3)月次試算表と資金繰り表の活用法 (4)口座履歴からの情報収集による金流・商流の理解 (5)財務分析から企業分析への展開~KYC+C 6.決算操作を見抜くポイント (1)損益計算書と貸借対照表の一体管理 (2)仕訳の仕組みの理解が問題解決の突破口 (3)実態修正バランスの盲点 (4)決算操作の具体例 (5)不適切会計、不正経理、粉飾決算の違い 7.今後の償却・引当を巡る論点整理 8.質疑応答 ※ 録音、ビデオ・写真撮影、PCのご使用等はご遠慮ください |
補足事項 |
※こちらは会場参加のお申し込みページです。オンライン受講をご希望の方は該当のページよりお申し込みください。 ※講師とご同業にあたる方・個人のご参加はお断りさせていただく場合がございますので、ご了承ください。 |
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