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国際保険規制の最新動向と統合リスク管理態勢高度化の方向性

ソルベンシー規制・会計制度の融合的管理、統合的な資本・リスク管理の論点など
本セミナーは終了致しました。
受講区分 会場
開催日時 2011-12-19(月) 13:30~16:30
講師 新日本有限責任監査法人
金融アドバイザリー部 エグゼクティブ・ディレクター
出塚 亨一 氏

新日本有限責任監査法人
金融部 保険セクター シニア・パートナー
小澤 裕治 氏

新日本有限責任監査法人
金融アドバイザリー部 アクチュアリアルグループ エグゼクティブ・ディレクター
川崎 俊彦 氏

【出塚氏】
大手金融機関の財務企画部・リスク管理部・リスク統括部に通算14年間在籍し、信用・市場・流動性・ALM・オペレーショナル等各種リスク管理業務を統括。メガバンクグループでは04年から06年にかけて、先進的計測手法承認取得のための持株会社WGメンバーを歴任。新日本監査法人移籍後は、国内外の保険会社、主要銀行、政府系金融機関、証券会社等向け経営管理・リスク管理・財務管理・収益管理コンサルティングプロジェクト支援実績を多数有する。専門分野は統合リスク管理、経営管理、財務管理、資本管理、国際金融規制。Ernst&Youngグローバル・統合リスク管理サービスの日本責任者。慶応義塾大学経済学部卒業。「損害保険研究」、「金融財政事情」、「金融ジャーナル」、「銀行実務」等の執筆・著書等多数。PRMIA(Professional Risk Managers International Association)東京代表。公認内部監査人(CIA)。公認不正検査士(CFE)。内部統制評価指導士(CCSA)。

【小澤氏】
88年に大手監査法人に入所後、保険会社を含む上場企業等の法定監査に従事。94~96年の米国留学後、大手監査法人系国際税務事務所にて勤務。00年8月から大手監査法人保険セクターにて勤務。大手保険会社監査の統括主査、生命保険及び損害保険会社監査の業務執行社員を担当。その他、保険会社に対する内部統制(USSOX、JSOX)に関連するアドバイザリー業務を提供。07年8月新日本監査法人(現 新日本有限責任監査法人)に入所。金融部にて、生命保険会社、損害保険会社の他、地方銀行等に係る監査業務及び保険会社等に対するIFRSのアドバイザリー業務を提供。また、大手保険会社に対して、役員向けを含めソルベンシーⅡや保険契約IFRSに関する勉強会やワークショップを実施。その他、大手保険会社のQIS5試算に関するアドバイザリー業務を提供。専門分野は、会計監査、内部統制全般、IFRS(主に保険会社関係)。00年より損害保険事業総合研究所にて、損害保険会計に係る講師を担当。現在、日本公認会計士協会損害保険業研究部会幹事。上智大学経済学部経済学科卒業。ジョージ・ワシントン大学大学院経営大学院修了(MBA)。公認会計士(CPA)、日本アクチュアリー会研究会員。

【川崎氏】
国内大手生命保険会社に、9年間勤務し、主に商品開発、諸レートの計算、算出方法書の作成、当局折衝等を担当。その後、国内生命保険会社に約6年半勤務し、主に、商品開発、諸レートの計算、算出方法書の作成、当局折衝、決算業務等を担当。新日本監査法人(現 新日本有限責任監査法人)の関連会社であるアーンスト&ヤング グローバル フィナンシャル サービス(後に、組織変更により、アーンスト&ヤング フィナンシャル サービス)に約7年半勤務し、日本基準、米国基準、IFRS基準による監査サポート、生命保険会社のM&Aに係るアドバイザリー業務、デューディリジェンス、USGAAP導入プロジェクト、エンベディッド・バリュー導入プロジェクト、変額年金の最低保証責任準備金計算モデルの開発サポート、貯蓄性商品のリスク分析プロジェクトなどを経験。07年6月に、外資系生保設立準備会社に移籍。設立後は、生命保険会社の数理業務、保険引受リスク管理業務の開発等に携わりCFO就任。11年7月に新日本有限責任監査法人に入所。専門分野は、保険会社向け数理コンサルティング全般、リスク管理、ERM全般。東北大学理学部数学科卒業。日本アクチュアリー会正会員(FIAJ)。

概要 国際金融市場の危機、あるいは、東日本大震災に見られたリスク管理・業務継続体制の再構築など、保険会社が置かれている業務環境は国際的視点及び国内的視点ともに大きな変革が求められる状況になってきている。
こうした状況の下、保険会社として、さまざまなリスクを統合的に管理するERM態勢を確立することは喫緊の課題であり、最低要件としてのソルベンシー規制(EUソルベンシーⅡ等)への対応に加え、会計制度としての国際財務報告基準(IFRS)を経営戦略として活用することが、これからのリーディングプラクティスとなろう。従って、「財務・会計戦略-リスク管理-資本管理」をバランスよくコントロールし、市場競争上優位な立場に立っていくことが、保険会社の最大の課題であると考えられる。
本講演では、保険会社向けのコンサルティング等において豊富な実績・経験を有する講師らの立場から、保険会社の置かれた業務環境と規制環境を再整理し、規制要件だけでなく本質的に意味のある内部管理上の取り組み課題と主要論点を明らかにしながら、経営管理上の全体最適であり、かつ、効率的な態勢整備のための実践アプローチを紹介する。内部モデルを巡る論点などを含め講師らの最先端の知見や取組みを踏まえて示唆するほか、2011年3月のEUソルベンシーⅡのQIS5の実施結果レポート公表、2011年11月予定のカンヌ・サミットの動向など、講演時点までの最新の状況を踏まえて解説するものである。
セミナー詳細 1.保険会社に係る国際保険規制の動向と統合リスク管理高度化
   (1)G20・IAIS(保険監督者国際機構)
     ~金融安定理事会による破綻処理制度整備に関する規制案(2011年11月カンヌ・サミット)等
   (2)EIOPA(欧州保険・年金監督機構)
     ~ソルベンシーⅡ:QIS5、現状の主要論点、バーゼルⅡとの類似性
   (3)金融庁
     ~統合的リスク管理態勢(保険会社ERM)

2.保険会社に係るIFRS(国際財務報告基準)の動向と主要論点
   (1)IFRSの動向の概要
   (2)IFRSとソルベンシーⅡとの類似点、相違点

3.保険会社の統合的な資本・リスク管理
   ~Pillar2(第二の柱)を巡る論点を中心として
   (1)内部モデルを巡る論点
   (2)統合的リスク管理(保険ERM)と資本管理
   (3)Pillar2に関する論点のまとめ

4.質疑応答/ディスカッション

【ストック・リサーチ経営研究セミナー】

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