リース会社における格付モデルの戦略的活用 |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2012-07-04(水) 13:30~16:30 |
講師 |
株式会社浜銀総合研究所 情報戦略コンサルティング部 副主任研究員 秋場 良太 氏 東京大学大学院理学系研究科修了後、浜銀総合研究所に入社。現在同社情報戦略コンサルティング部所属。浜銀総研入社以来、債務者格付制度の構築・検証、リテールプール区分の構築・検証、信用リスク量計測などの信用リスク管理業務全般を主に担当。専門は信用リスク管理。 |
概要 |
銀行にバーゼルⅡが適用されたことや、リーマンショックが発生したことなどを発端に、近年のリース会社における信用リスク管理は着実に高度化してきている。各リース会社の信用リスク管理への取り組み状況を整理すると3つに類型化できよう。それは、①格付モデルは精緻にできているが、それ以外は未着手。②格付モデルとリスク量計測はできているが、それ以外は未着手。③信用リスク管理体制がある程度確立されている。このうち①や②に当てはまるリース会社は、格付モデルは単なる対顧客レートを決めるプライシングツールという認識にとどまっているのが特徴的である。格付モデル(内部格付制度)はプライシングにも活用できるとともに、潜在的なリスクを経営体力の範囲内に抑える“資本配賦”やリスクを考慮した業績評価などに活用できることを、経営層が認識しているリース会社はそれほど多くはないのが現状である。 そこで本セミナーでは、リース会社における格付モデル(格付制度)の最適解を示すとともに、その格付モデルを戦略的に経営に活用することで、さらに信用リスク管理体制が高度化することを述べる。 |
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セミナー詳細 |
1.信用リスク管理高度化の意義 (1)金融機関経営の目標 (2)金融機関における健全性と収益性 (3)自己資本の十分性とは (4)信用リスク管理の定義 (5)信用リスク管理高度化の全体像 2.格付モデルの構築 (1)格付と審査の違い ~格付モデルだけで審査もカバーすることの限界の認識 (2)リース会社における格付制度 ~毎期決算書を受領できないことへの実務的対応 (3)格付と簡易格付構築対象の整理 (4)格付と簡易格付の構築 ①格付モデル(統計モデル)の構築 ②調整項目の構築(格付モデルの弱点を補う項目の設定) 3.自社の経営体力(所要自己資本額)の計測 (1)所要自己資本額と信用リスク量 (2)なぜ所要自己資本額の計測にモンテカルロ法を用いるのか? (3)マートンの1ファクターモデルの概説 4.格付モデルの戦略的活用 (1)プライシング ~信用コストや資本コストを加味したプライシング (2)資本配賦 ~経営体力の範囲内にリスクを抑える (3)リスクを考慮した収益評価 ~使用した経営体力に見合った収益をあげているかの評価 (4)与信ポートフォリオモニタリング ~リーマンショックのような危機の予兆を事前に把握 5.質 疑 応 答 ※ 録音・ビデオ撮影・PCの使用等はご遠慮下さい |
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