【会場受講】AML/CFT対応の高度化と今後の方向性~多角的視点から解説するマネロン・テロ資金供与対策のあり方と求められる実務対応~ |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2021-03-23(火) 9:30~16:30 |
講師 |
財務省 国際局 山本 祐実 氏 株式会社日本経済新聞社 紙本 雄輔 氏 NTTデータジェトロニクス株式会社 村田 隆洋 氏 株式会社リネア 市川 大介 氏 株式会社三菱UFJ銀行 西 好昭 氏 西村あさひ法律事務所 五十嵐 チカ 氏
【山本 祐実 氏】 |
概要 |
FATF第4次対日相互審査の公表が延期に次ぐ延期の中、継続して金融機関は適切な対応が求められている。 本セミナーでは、ポスト対日審査におけるマネロン・テロ資金供与対策について、各分野の有識者より多角的な視点で解説する。 |
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セミナー詳細 |
9:30~10:00 【第一部】 マネロン・テロ資金対策における最近の動向とFATF相互審査 講師:山本 祐実 氏 令和元年からFATFの第4次対日相互審査が実施されております。AML・CFTに関するFATF勧告等に基づき、関連法令や金融監督等、制度面の整備状況に加え、制度に則った対策の実効性についても評価されています。制度面の一層の充実に加え、マネロンされた財産の没収額や疑わしい取引の報告件数等の定量的なデータにも裏付けられた成果の実績を示し、制度が有効に機能してAML・CFTに効果を発揮していることの証明が求められています。また、金融機関及びDNFBPによる予防策等の取組状況も審査の対象になっております。そこで、本セッションでは、FATF勧告や相互審査の全体像、諸外国および日本の対応状況に加え、FATFにおける最近の議論の動向などをご紹介します。 1.FATFと相互審査の概要 2.日本および諸外国の対応 3.最近の動向 4.質疑応答 10:00~10:50 【第二部】 求められるAML/CFT対応の高度化と金融機関のシステム対応事例 講師:紙本 雄輔 氏、村田 隆洋 氏 昨今の国際的潮流を鑑みると、FATF第4次相互審査の結果や当局ガイドラインの改訂に関わらず、AML/CFT対応の高度化に向けた不断の努力は避けて通れない状況となりつつあります。国内金融機関も、継続的顧客管理の実践に向けてシステム対応を進めていますが、実効性の観点で見ると、特に顧客プロファイルの取得や顧客リスク格付の見直し、リスクの多寡に応じたリスク低減措置など、幾つかの課題が指摘されています。 そこで本講演では、AML/CFT対策における顧客管理の流れについて、金融機関のシステム対応事例を交えて整理しつつ、リスク評価やデューデリジェンスなど、今後求められる対応について解説いたします。 1.顧客管理の流れ (1)AML/CFTライフサイクルと継続的顧客管理の流れ (2)顧客リスク評価の継続的見直し (3)リスクレベルに応じたデューデリジェンスの実践 2.金融機関におけるシステム対応事例 (1)KYC/CDDのシステム運用の流れ (2)顧客リスク評価とリスク格付情報の活用 (3)顧客リスク格付の見直し 3.質疑応答 11:00~11:50 【第三部】 データ分析を活用したフィルタリングの高度化対応 講師:市川 大介 氏、村田 隆洋 氏 AML/CFT対応を進めるうえで基本となる考え方はリスクベースアプローチ(RBA)ですが、FATFの40の勧告や2018年に金融庁が公表した「マネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策に関するガイドライン」の中でもこの考え方について述べられています。 顧客のマネロンリスク格付においては各特定事業者が作成するリスク評価書を基にしたRBAの考え方が浸透してきていますが、フィルタリングにおいてはまだこれからという状況です。 フィルタリングシステムを有効利用するためには、ただ顧客情報のデータとそれに突合するためのリストを用意してシステムに投入するというだけではなく、自社の顧客特性を理解した顧客情報の分析が重要になります。本セッションでは、データ分析の事例、分析結果の利用方法なども交えて今後のフィルタリングの高度化対応の方向性をご紹介します。 1.フィルタリングシステム運用について (1)目的別フィルタリング運用 (2)フィルタリングシステム運用の課題 2.特定事業者に今必要な準備 ~自社に有効なリスク評価、AML対応とは~ (1)実データの特性把握(事例紹介) (2)AMLシステム利用の背後にあるもの 3.質疑応答 11:50~13:00 前半全体質疑応答・昼食 13:00~14:00 【第四部】 銀行のAML/CFT態勢整備とKYC・継続的顧客管理 講師:西 好昭 氏 FATF第4次対日相互審査結果の討議・採択は、新型コロナウィルスの影響を受けて、現時点では本年6月のFATF全体会合まで延期されているが、わが国では引き続き官民が連携してAML/CFT態勢の整備に取り組んでいく必要があることに変わりはない。AML/CFT態勢の整備のなかでとりわけ顧客への影響が大きいのはKYC・継続的顧客管理に関する取組であり、対象となる既存の顧客数は膨大である。一方で、FATFは昨年4月の「FATF議長声明:新型コロナウィルス及びそれに伴う不正な資金の流れへの対応策」において簡素な顧客管理の適切な活用を模索することを奨励しており、また金融庁は昨年12月にマネロンガイドラインの改正案を公表するなど、より一層実効的なリスクベース・アプローチの実践が求められている。本セッションでは、こうした規制環境も踏まえて、銀行におけるAML/CFT態勢の整備とKYC・継続的顧客管理について、弊行の取組事例も含めて解説する。 1.わが国を取り巻く規制環境と金融庁マネロンガイドライン 2.銀行におけるAML/CFT態勢の整備 3.銀行におけるKYC・継続的顧客管理 4.質疑応答 14:10~16:20 【第五部】 FATF対日相互審査後を見据えたAML/CFT対策の実務 ~リスクベース・アプローチによる三線管理、米国OFAC等の経済制裁対応も視野に~ 講師:五十嵐 チカ 氏 マネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策の高度化は、もはや金融機関を含む幅広い事業者等が不断に取り組むべき経営課題のひとつとなっている。また、昨今、国際外交の緊迫関係を背景に米国OFAC等による経済制裁の域外適用の強化が著しく、金融庁によるマネロン・テロ対策ガイドラインには、例えば海外送金時に関係国の制裁リストとの照合等の措置を講ずることはもとより当然との記載すらある。 FATFの第4次対日相互審査の結果公表が間近に迫る中、本セミナーでは、誰が(三線管理)、どのようにして(リスクベース・アプローチ)、マネロン・テロ対策の管理態勢を高度化すべきか、その実務運用上の留意点や工夫について、他国のFATF相互審査結果の分析結果や過去の裁判例等も踏まえて解説する。さらに、米国OFAC等による経済制裁の主な動向や実務上の留意点も解説する。 1.FATF相互審査 2.日本におけるマネロン・テロ対策~法規制と金融庁ガイドライン 3.どのように~リスクベース・アプローチ、顧客管理(リスク遮断/取引謝絶) 4.誰が~三線管理、経営陣との連携とグループベース 5.米国OFAC等の経済制裁 6.質疑応答 16:20~16:30 後半全体質疑応答 ※ 講義中の録音、ビデオ・写真撮影はご遠慮ください。会場受講の場合はPCはお使いいただけません。 |
補足事項 |
※当日は昼食をご用意いたします。 ※こちらは会場参加のお申し込みページです。オンライン受講をご希望の方は該当のページよりお申し込みください。 |
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