電子マネー、ポイント、収納代行、エスクロー等の決済サービスに係る法務の最新動向~金融機関と一般事業会社の業務範囲・信託の活用を踏まえて~ |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2008-02-26(火) 13:30~16:30 |
講師 |
堀総合法律事務所 藤池 智則 弁護士 堀総合法律事務所に所属し、銀行等の金融機関の法務に従事する中で、電子決済スキームに係る法務を担当 金融機関及び一般事業会社が発行する電子マネー(ICカード型及びネットワーク型)、信託を活用した収納代行、クレジット債権の早期資金化サービス、インターネット・バンキング、デビットカード、国、地方公共団体、民間企業の収納事務の電子化を図るマルチペイメントネットワーク(ペイジー)等様々な決済スキームの法律構成、約款等を策定・検討 日本電子決済推進機構(JEPPO)法務委員長 マルチペイメントネットワーク運営機構(JAMMO)法務委員長代理 ロンドン大学にてLLM取得 |
セミナー詳細 |
近年、「Edy」、「Suica」等のプリペイドカード型電子マネーが普及する一方で、ネットワーク型電子マネー、ポストペイド型の電子決済も発展しつつある中、現在、電子マネー法制の制定が検討課題となっている。また、電子マネーと交換可能なポイント・プラグラムも汎用的なものとなり、ポイント・プログラムに対する法規制の必要性も指摘されている。さらに、収納事務に目を転じると、電子政府構想と結び付いた電子収納スキーム・ペイジーが徐々に定着しつつある一方で、収納代行業者がその業務を拡大し、エスクロー・サービスを提供する場合もあり、そうした中で、決済サービスの安定的提供の観点から、信託の活用も検討されている。しかし、このように金融機関及び一般事業会社による決済サービスが多様化する中で、既存の法規制の適用関係が必ずしも明確化されていない。本セミナーでは、幅広く決済サービスに係る法的スキームの策定に従事してきた講師が、各種業法上の規制に基づく金融機関・一般事業会社の業務範囲を明確化した上で、多岐に亘る法的論点を効率的に整理するとともに、将来の議論の方向性を展望する。 講義内容 1.決済サービスの分類 (1)提供主体による分類 (2)決済手段による分類 (3)決済方法による分類 2.電子マネー (1)電子マネーとプリペイドカード法 ~電子マネー法の制定の動向を踏まえて (2)電子マネーの換金と出資法 (3)電子マネーと銀行法 (4)ポストペイド型電子マネーの公法上の検討 (5)電子マネーに関する私法上の問題点 ①ICカード型電子マネーにおける私法上の問題 ②ネットワーク型電子マネーにおける私法上の問題 ③携帯電話型電子マネーにおける私法上の問題 3.ポイント制 (1)電子マネーとポイントの互換性とプリペイドカード法等の業規制との関係 (2)ポイントと景品表示法 (3)ポイントに関する私法上の問題 4.収納代行 (1)銀行法と収納代行 ~一般事業会社による収納代行の許容と支払代行の禁止 (2)収納代行とマルチペイメントネットワークにおけるペイジーの支払い ~請求情報と収納情報の一元管理 (3)収納代行サービスの私法上の問題 (4)収納代行業者の信用リスクと信託スキーム 5.エスクロー (1)一般事業会社によるエスクロー・サービスと銀行法・出資法上の規制 (2)金融機関によるエスクロー・サービスと銀行法の他業禁止規制 (3)エスクロー・サービスの私法上の問題 (4)エスクロー・サービスに係る信託スキーム 6.その他の最新動向 (1)電子政府構想とマルチペイメントネットワークによる収納サービス(ペイジー) (2)地方公共団体の手数料等のクレジット払い (3)デビットカードによる支払と債権譲渡構成 (4)金融機関による決済業務とその周辺業務の一体的提供 7.質 疑 応 答 ※ 録音・ビデオ撮影・PCの使用等はご遠慮下さい |
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