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かんぽ生命保険会社の戦略と銀行・保険会社への影響

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受講区分 会場
開催日時 2007-05-09(水) 13:30~16:30
講師 株式会社日本格付研究所
格付一部 金融グループ チーフアナリスト
格付企画部 ゼネラルマネジャー(兼)
水口 啓子 氏

1986年上智大学大学院外国語研究科国際関係論専攻博士前期課程修了 同年JPモルガン入社 95年スタンダード&プアーズ入社 日本の生命保険、損害保険業界を中心に格付け業務を担当 その後、中央青山監査法人/プライスウォーターハウスクーパース、UBSウォーバーグ証券等を経て、2005年 日本格付研究所入社 保険会社の格付を担当

セミナー詳細 郵便保険会社の新規業務承継会社における完全民営化後の経営や財務のあり方について検討されてきている。公正な条件の下、かんぽ生命が、十分な内部管理態勢に基づき、将来の収益基盤を築くべく、どのように有効なビジネス・モデルを構築し、消費者の利便の向上に寄与していくのか注目される。民間セクターの立場からは、郵便局ネットワークがその他の民間生保にも開放され、ゆうちょ銀行における保険販売が可能となれば、生保にとって新たな事業機会となる一方で、地域金融機関にとっては、保険販売を巡る競争が激化する可能性がある。保険業界共通の課題として経営管理、リスク管理や法令遵守態勢などの強化が求められる中、かんぽ生命が、どのタイミングで、どこまで態勢整備しうるかが、かんぽ生命の業務範囲のあり方、ひいては競争環境に影響する可能性がある。本講座では、こうした規制環境の変化の下で展望される規制環境の変化に伴う事業機会とともに事業リスクを、格付けアナリストの視点から考察する。その過程で、郵政民営化の事業環境への影響、かんぽ生命を含めた保険会社の業務遂行能力の一環としての管理態勢のあり方などを、欧米における事例等を踏まえて分析する。

講義詳細
1.かんぽ生命の戦略:事業分野とその特性
(1)日本郵政による「実施計画の骨格」とその後の動向:新たな商品分野(商品ニーズ、商品の特性)
(2)リスク管理態勢にかかわる課題 ~ 商品のリスク特性に見合ったリスク管理態勢のあり方など
(3)販売チャネルにかかわる課題 ~ 募集コンプライアンス態勢のあり方など

2.海外に見る郵政事業と金融業務
(1)ドイツの事例
 ① 郵政事業民営化の進捗状況(買収を活用した事業構造改革など)
 ② 郵政事業の金融業務(ポストバンクの概要:取扱金融商品・サービス、マルチチャネル戦略、合弁の保険の設立など)
(2)フランスの事例
 ① 民営生保会社CNP、郵便局ラポストの動向
 ② CNPチャネル戦略(郵便局、貯蓄金庫との連携、チャネル専用の生保会社の設立など)
(3)オランダの事例など

3.郵政民営化時代に求められる保険会社の管理態勢のあり方
(1)販売コンプライアンス、顧客管理態勢の強化の課題
 ① 英国における事例(適合性原則、説明義務遵守の実態、英国におけるコンプライアンス・コスト)
 ② 日本における保険商品の販売勧誘にかかわる制度への対応に際しての課題など
(2)中期的なソルベンシー規制の枠組みの変化
 ① 保険監督者国際機構(IAIS)におけるソルベンシー規制の動向と展望
 ② EUにおけるソルベンシーIIの動向と展望
 ③ グローバルな規制の流れと保険会社における高度な内部モデルのあり方
 ④ グローバルな監督の枠組みの日本における規制への影響など

4.郵政民営化の銀行・保険会社への影響
(1)かんぽ生命の特性と整合性のある戦略とは ~ 選択肢と競争力のあり方
(2)郵便局窓口ネットワークの潜在性
(3)民間保険会社の事業モデル・競争力への影響
(4)民間銀行の事業モデル・競争力への影響
(5)金融サービスのあり方への影響など

5.質 疑 応 答       

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