【会場受講】がんゲノム医療の現状の課題と保険適用~日本の保険医療制度に適合しないがん個別化医療~ |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2021-04-14(水) 9:30~12:30 |
講師 |
慶應義塾大学医学部腫瘍センター
ゲノム医療ユニット 教授 西原 広史 氏 北海道、室蘭市生まれ 1995年、北海道大学医学部医学科卒業 病理専門医、分子病理専門医 米国UCSDへの留学を経て、癌の個別化病理診断システムの確立を中心とした臨床研究を開始 2015年、北海道大学病院がん遺伝子診断部を設立して、国内初の院内クリニカルシークエンスシステム「クラーク検査」を開発 2017年7月、外注型がん遺伝子パネル解析「プレシジョン検査」を開始 2017年11月、慶應義塾大学医学部腫瘍センターゲノム医療ユニット長に着任し、同病院のがんゲノム医療中核拠点病院認定に尽力した 2019年4月より、同大学医学部臨床研究推進センター教授 |
概要 | がんの遺伝子を調べて発症の原因となっているドライバー遺伝子を同定し、その異常に対する分子標的治療薬を選定して、一人ひとりに合ったオーダーメードの治療を行うがん個別化医療。副作用のつらい抗がん剤を使わず、自分に適合した治療でがんを完治することを夢見たがん患者や医療関係者は多かったに違いない。保険診療で遺伝子パネル検査が導入されて約1年半が経過し、その期待は早くも崩れようとしている。遺伝子パネル検査の実施数は年間約1万件に留まり、個別化治療への到達率は10%程度にとどまっている。すべてのがん患者の割合からすれば、わずか0.1%しか、その恩恵を受けていない。しかし、その0.1%の個別化治療を受けた患者における治療成績は、病勢制御率が60%を超えており、やはり遺伝子異常に基づく個別化治療の有効性が高いのも事実である。では、なぜ、我が国の保険医療制度ではこうしたがんゲノム医療がなかなか発展しないのか?その理由について、様々な切り口から解説し、がんゲノム医療の今後のあるべき方向性について述べる。 |
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セミナー詳細 |
1.がんの発症とがんゲノム異常 (1)がん発症の原因と遺伝子異常の関係 (2)遺伝子異常とシグナル伝達 (3)次世代シーケンサーによるがんゲノム異常の解明 2.がんの診断と遺伝子パネル検査 (1)病理診断がなければ、がん治療は始まらない (2)コンパニオン診断薬とは? (3)遺伝子パネル検査の登場 (4)遺伝性腫瘍症候群への対応 3.がんの薬物治療 (1)殺細胞性抗がん剤の機序 (2)分子標的治療薬の機序と適用 (3)免疫チェックポイント阻害剤の誕生 4.がんゲノム医療の現状と課題 (1)遺伝子パネル検査のシステムの課題 (2)分子標的治療薬の単剤治療の限界 (3)適応外使用ができない日本の保険医療制度 5.今後のトピックス (1)全エクソン解析、全ゲノム解析はがんゲノム医療の救世主になるか? (2)リキッドバイオプシーへの期待 (3)リアルワールドデータの活用 (4)民間保険での活用と保険の在り方 例:セコム損保 6.質疑応答 ※ 講義中の録音、ビデオ・写真撮影はご遠慮ください。会場受講の場合はPCはお使いいただけません。 |
補足事項 | ※こちらは会場参加のお申し込みページです。オンライン受講をご希望の方は該当のページよりお申し込みください。 |
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