キャッシュレス決済・生き残りの条件~技術活用と決済データ利活用の勘所~ |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2020-02-14(金) 13:30~16:30 |
講師 |
決済サービスコンサルティング株式会社
代表取締役 宮居 雅宣 氏 1990年 JCB入社 新サービスの企画立案や業務設計、セキュリティ対策や回収など新商品開発や業務全般の実務に従事 99年にはFeliCaを大量発行しNFC対応方針を策定 2000年に業界代表幹事としてETCカードを実現するなど業界のIC化を牽引 05年NRI入社 電子マネーの立上げや新決済サービス実現支援など実務経験に基づくコンサルや実行支援に従事 19年新会社を設立しコンサルを提供 「カード決済&セキュリティの強化書」「キャッシュレス革命2020」「月刊消費者信用」「電子決済ビジネス」など執筆、講演多数 キャッシュレス評論家としてフジテレビ『ホンマでっか!?TV』に出演 |
概要 |
キャッシュレス消費者還元事業やそこに平仄を合わせた決済事業者の活発なキャンペーンが功を奏してキャッシュレスの裾野は確実に拡大し、キャッシュレス決済は次なるステージに進むべき時期を迎えています。 国際ブランド決済は世界共用スキームによって端末やネットワークなどのインフラコストを低廉化していますが、日本には国内独自仕様もあってコスト高となり、経済産業省が「キャッシュレス・ビジョン」に「既存カードスキームを使わない支払手段も一考の余地がある」「抜本的な改革が必要との意見も出された」などと記述するほど課題視されています。しかし新興系のコード決済の多くは依然クレジットカードを紐付けする支払方法が大きな割合を占めるほか、トランザクションが集中すると障害が発生して店頭トラブルに発展するケースも頻発。クレジットカード自身も過去最大の番号盗用被害額に見舞われています。 このような状況下で次なるステージに進むためには、何に注意してどのような手法や技術を活用して課題を克服するとよいのでしょうか。本セミナーでは講師の実務経験をベースに、過去事例や海外事例を参照しつつ、活用すべき最新技術動向やその活用方法、示唆を導き出し、キャッシュレス決済の次なるステージを展望します。 |
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セミナー詳細 |
1.決済サービスの基本構造と主要サービスの動向 (1)クレジットカードでおさらいする決済サービスの基本構造 (ビジネスモデル、キャッシュレス後進国の実態とその真因など) (2)ブランドデビット、Jデビット、ブランドプリペの仕組みと概況 (国際規格/業界横断でインフラコストを抑える重要性など) (3)電子マネーの仕組みと日本の優れた技術の功罪 (非接触IC技術の公正な理解、電子マネーとVisaタッチ決済の差など) (4)コード決済の成り立ちと仕組み (中国第三者決済機構の成り立ちとキャッシュレス事情、国内スマホ決済動向など) 2.キャッシュレス普及の経緯と注意点 (1)アリペイ、ウィチャットペイの普及に学ぶ重要なポイントと不正使用事情 (2)本人より先に盗難に気付くクレジットカードのセキュリティ対策と過去最悪の不正利用状況 (3)キャッシュレスの裾野拡大に貢献したコード決済の普及とトラブル (4)キャッシュレス消費者還元事業とマイナポイント還元事業の本来の狙いと誤算 (5)一物二価の実現事例とサービス連動決済事例(ETC、IC乗車券とタッチレス改札、JapanTaxiアプリ、S.Rideなど) 3.キャッシュレス関連技術の最新動向 (1)AppleCardが示唆する次世代キャッシュレスの姿 (2)中国で進む顔認証決済への変革と日本の生体認証決済の方向性 (中国生体認証事情、アリペイ「トンボ」、テンペイ「カエル」など) (3)米国無人レジや中国無人店舗の状況と国内の無人店舗の行方 (AmazonGo、BingoBox、ローソンゴー、TOUCHTOGOなど) (4)銀行送金と資金移動業者の個人間送金サービスの展望 (決済法制見直し動向、SWIFTのgbi、LIBRA、デジタル通貨、TransferWiseなど) (5)決済事業者が抱える情報システムの課題とアジャイル・RPAを活用した解決事例 4.決済データを活用したマーケティングの取組み (1)約60年の歴史を持つ決済サービス「クレジットカード」のマーケティングの概略と功罪 (2)海外金融機関の決済データ活用事例(欧州金融機関の取組み、中国アリババグループ「芝麻信用」の仕組みなど) (3)国内金融機関の決済データ利活用取組み (福岡銀行「iBank」、北國銀行「おサイフアプリ」、りそなウォレット、情報銀行など) (4)国内決済事業者の決済データ活用取組み (効果を上げたCLOと上げられなかったCLOとの差、IoTやMaaSとキャッシュレスなど) 5.決済データ利活用の注意点とキャッシュレス生き残りの法則 (1)多量・多様・多頻度データを収集・分析すれば有効策が発見できる訳ではない決済データ利活用の勘所 (2)「個人情報保護」「プライバシー保護」で費用対効果を秤にかける日本が完全に出遅れた欧米基準「データ保護」の重要性 (3)暗号資産(仮想通貨)の盗難が止まらないブロックチェーンの風向き変化 (4)フィッシング/不正対策/データ保護対策技術の最新動向 (5)決済サービス潜在課題とキャッシュレス生き残りの法則 6.質疑応答 ※ 録音、ビデオ・写真撮影、PCのご使用等はご遠慮ください |
補足事項 |
※講師とご同業を含む一部企業様と個人のお客様のご参加はお断りさせていただく場合がございますので、ご了承ください。 ※著作権等の関係上、一部投影のみの資料がございますので、ご了承ください。 |
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