データレンディングの台頭と金融機関への影響~AI・ビックデータを活用した新融資モデルによる事業拡大と業務効率化の可能性~ |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2019-02-12(火) 13:30~16:30 |
講師 |
株式会社富士通総研 経済研究所 主席研究員 岡 宏 氏
1962年生まれ、島根県出身 86年慶應義塾大学商学部卒 地域金融機関を経て、98年株式会社富士通総研入社 銀行を中心とする金融機関向けコンサルに従事 専門は戦略(経営、チャネル、IT)、業務改革、新規ビジネス企画等、2017年より研究職 |
概要 |
2018年3月期の全国銀行における業務純益は、過去20年における最低水準にまで減少した。この危機的状況の直接的な原因は超低金利政策の長期化に伴う資金利益の減少であるが、本質的には伝統的な銀行融資モデルの限界にあると考えられる。そこで本セミナーでは、 [1]国内金融機関が直面する経営課題と融資ビジネスの実態 [2]内外における新たな融資形態(ソーシャル/トランザクション/サプライチェーン/スコアレンディング)の登場と既存金融機関への影響 [3]AI・ビッグデータなど先進技術の銀行融資への活用可能性 など、いま進みつつある融資ビジネスの変革を整理するとともに、 [4]国内融資ビジネスにおけるビジネスチャンスと成長可能性 について具体例を交えながら検討し、融資ビジネスの再構築の方向性を探る。 |
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セミナー詳細 |
1.構造不況業種といわれる銀行経営の現状と課題 (1)近年における業績推移(OHRの悪化、粗利益の低下、経費の高止まり) (2)銀行経営を脅かす環境変化(人口減少、超低金利政策の長期化、フィンテック) (3)構造改革への取り組み(稼ぐ力の強化、コスト構造改革、経営管理の高度化) 2.融資ビジネスの現状と課題 (1)国内融資ビジネスの傾向(利鞘の低下、不採算融資の増加、不動産関連融資) (2)地域密着型金融(事業性評価に基づく融資や本業支援)の実態と課題 (3)伝統的な金融仲介の限界と今後の成長機会 (4)注目の取り組み(スルガ銀行、楽天銀行など)から読み取る示唆 3.海外における融資ビジネスの新展開 (1)米国(LendingClub、Kabbage、SoFiなど)と英国(Borro、Zopaなど) (2)中国(BATなど中国フィンテック企業の取り組み、芝麻信用の活用、点融や京東などの新勢力) (3)海外における新たな融資ビジネス成長の背景(日本と異なる環境や示唆) 4.国内における非銀行がもたらす新たな融資形態と事例 (1)ソーシャルレンディング(特徴、法制度、事例:maneo、SBIソーシャルレンディングなど) (2)トランザクションレンディング(会計データ活用:マネーフォワード、TKC) (EC出店者向け融資:アマゾンレンディング、楽天カード) (3)スコアレンディング(J-Score) (4)サプライチェーン金融(Tranzax) 5.銀行融資業務へのAI・ビッグデータの適用 (1)AI審査(新たな融資形態における実践、銀行融資における適用) (2)スマートコントラクト(りそな銀行) (3)先進技術のマーケティング活用による潜在顧客の発掘 (4)データ活用によるビジネス創出の幻想 6.国内融資ビジネスの市場展望(ビジネスチャンスはどこか?) (1)個人向けビジネス(住宅・アパマン・マイカー・教育などの目的別ローン、カードローン) (2)中小企業融資(既存/新規ターゲット層、潜在市場) (3)ミドルリスク融資における採算確保 (4)日本における新たな融資ビジネスの動向と既存金融機関による参入可能性 (5)これからの競争環境(競合先は誰か、何が差別化につながるか?) 7.質疑応答 ※ 録音、ビデオ・写真撮影、PCの使用等はご遠慮ください |
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