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新たな地域金融機関ビジネスモデルへの挑戦

~地域型オープンバンキングの実現を目指して~
本セミナーは終了致しました。
受講区分 会場
開催日時 2018-10-17(水) 13:30~16:30
講師 株式会社NTTデータ経営研究所
グローバル金融ビジネスユニット
アソシエイトパートナー
桑島 八郎 氏

早稲田大学政治経済学部卒業後、長期信用銀行に入行 事務、留学、融資等を経験した後、銀行統合のためIT統合プロジェクトに参画 以降、統合後の銀行IT部門に在籍しIT企画に従事 2008年にコンサルティング業界に転進し、主に地域金融機関向けを中心にコンサルティングプロジェクトに多数従事 14年~16年には大手証券会社に在籍しIT企画部門のマネジメントに携わりガバナンス強化を経験した後、16年から現職 直近では、デジタルバンキングを中心にプロジェクトを手がけており、オープンバンキング実現に向けて既存銀行のサブブランド銀行設立等を推進

概要 地域人口や企業の減少、低金利政策の継続等により既存地域金融機関のビジネスモデルが限界に近づいているとの認識が広がっている。係る環境に対して、従来のビジネスモデルの延命を図るべく、地域金融機関による既存ビジネスのコスト削減に向けた動きのみが目立つことが気にかかる。
一方で、デジタル技術の進展を背景にシェアリングエコノミーやコネクティッドエコノミー等、新しい経済システムの到来が本格化し、コスト削減策だけでは変態する世界で地域金融機関のみならず、地域自体が生き残る道がなくなってしまうのではないかとの懸念が高まっているのではないだろうか。デジタルプラットフォーマーの存在感が増す中、海外では新旧プレーヤーによる新しい銀行のビジネスモデルを模索する動きが活発化している。オープンバンキングという新しいコンセプトの下、どのような世界を地域金融機関が目指すべきなのか、本講演で考察する。
セミナー詳細 1.不確実性が高まり変態する社会
(1)既存ビジネスモデルを毀損する環境変化
  (a)地域人口や企業数の減少
  (b)低金利政策の継続に伴う金利競争(マーケット破壊)
(2)新しい経済システムの到来
  (a)中央集権から分権、顧客中心主義等の思想的転換
  (b)エンパワーされる個人
  (c)デジタルプラットフォーマーの台頭(既存業界構造の破壊)、シェアリングエコノミーの拡大

2.海外新規プレーヤーによるビジネスモデル変革への挑戦
(1)規制当局の動向
  ~変革を促すUK、保守的なドイツ
(2)新たなプレーヤー(チャレンジャーバンク)の登場
  (a)規制当局の後押しを受けたUKにおけるチャレンジャーバンクの興隆
  (b)規制当局の後押しがなかったドイツ(ベルリン)におけるチャレンジャーバンクの登場
  (c)デジタルプラットフォーマーの本場アメリカにおけるネオバンク等
  (d)デジタルバンクの目指す世界~コンテクスチュアルバンキング

3.迎え撃つ海外既存銀行の反撃
(1)銀行に残された二つのオプション
(2)オプション1:銀行本体のデジタル化
  (a) DBS・UOB(シンガポール)のデジタル戦略と実行状況
  (b)Pivotusを設立した地銀UmpquaBank (アメリカ)
(3)オプション2:サブブランドデジタルバンクの設立
  ~Hello!Bank (BNPパリバ:仏)、buddybank (UniCredit:伊)、Finn (JPMChase:アメリカ)
(4) DBSが示すデジタル化の収益効果

4.日本の地域金融機関に求められること
(1)先行するコスト削減の罠(将来ビジョンがない中での既存ビジネスの延命)
(2)地域の将来像とデジタル化
(3)地域型オープンバンキングモデル

5.まとめ

6.質疑応答 ※ 録音、ビデオ・写真撮影、PCの使用等はご遠慮ください

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