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LIBOR代替問題とデリバティブ価値評価

~マルチ・カーブ、OIS-discountingおよび XVAとの関係~
本セミナーは終了致しました。
受講区分 会場
開催日時 2018-09-19(水) 13:30~16:30
講師 PwCコンサルティング合同会社
金融サービス事業部
安達 哲也 氏 パートナー
西村 隆平 氏 マネージャー

【安達 哲也 氏】
金融機関のリスク管理に関するアドバイザリー業務に従事(専門分野:市場リスク(TB/BB)/カウンターパーティ・リスク(CCR)管理態勢の整備/CVA・XVA導入支援/IFRS9・13対応支援) それ以前は、金融庁監督局健全性基準室にてCVA国内導入に関する監督業務、市場リスク/CCRの内部モデル審査等を担当したほか、日本銀行金融研究所にてCVA/XVA等に関する調査研究に従事し、研究成果を国内外の学会・中央銀行等で公表 その他、米系投資銀行の高頻度裁定取引チーム(自己勘定)を経て、国内大手監査法人にて金融機関に対するリスク管理及びIFRS 9, 13に関する助言業務に従事 米国ミネソタ大学ツインシティ校 経済学博士(計量経済学)、公認会計士(日本) 主な論文に”金融危機後のOTCデリバティブ価値評価~公正価値測定にかかる諸問題を中心に~”(IMES DPS 2015-J-13)などがある

【西村 隆平 氏】
金融機関のリスク管理に関するアドバイザリー業務に従事 それ以前は、大手監査法人にて金融機関に対する外部監査及びコンサルティング業務に従事しており、海外・国内の大手投資銀行のトレーディング業務に関する会計監査・内部統制監査、国内大手銀行向けのIFRS導入支援、及び国内大手証券会社向けのボルカー・ルール対応支援(自己勘定取引の禁止)等の経験を有する 監査・アドバイザリー業務として、金融商品の評価(含む複雑なデリバティブ)及びVaR計測等も担当 公認会計士(米国)、CFA協会認定証券アナリスト、日本証券アナリスト協会検定会員

概要 2017年7月に英国FCAのベイリー長官がLIBORに代替する金利指標へ2021年末までに移行すべきとの見解を表明して以来、米英を中心としてLIBORに代替すべき金利指標の公表と関連するデリバティブ取引の流動性向上への取り組みが進みつつあります。LIBORに関連する金融商品・取引の(想定)元本は、世界全体で天文学的金額となっており、LIBOR代替が生じた場合の金融機関への影響は甚大と考えられます。本邦においても、多額のLIBORエクスポージャーを抱えている金融機関は、LIBORが代替された場合を想定した対応が必要となると思われます。
このような中、本セミナーでは、LIBORからRisk Free Rate(RFR)への代替の流れを、デリバティブ価値評価におけるマルチ・カーブ・プライシングからシングル・カーブ・プライシングへの流れとして捉え、そのうえでLIBOR代替の金融商品に関するプライシングやヘッジへの影響について論じます。
本セミナーでは、これら議論の基礎として、LIBOR改革の現況とともに金融機関における影響領域と課題について述べるとともに、金融危機後の一般的プライシング実務であるマルチ・カーブ・プライシングの基礎について解説します。また、LIBOR代替問題に絡むXVAに関する論点についても論じます。
セミナー詳細 1.LIBORと金利指標改革
(1)LIBOR改革の現況および国内外の最近の動向
(2)LIBORが代替されることによる影響領域および課題
 (a)商品による分類:デリバティブ商品、キャッシュ商品
 (b)機能による分類:プライシング、ヘッジ、リスク管理、ALM、会計・税務、顧客管理・契約、システム、etc.

2.金融危機前・後のデリバティブ価値評価とLIBOR代替問題
(1)金融危機後の金利市場の分断化:シングル・カーブからマルチ・カーブへ
(2)RFR論争(FVA論争)
(3)金融危機後に一般化したOTCデリバティブ価値評価実務:OIS-discountingとFVA
(4)LIBORからRFRへの代替におけるデリバティブ価値評価への影響:マルチ・カーブからシングル・カーブへ

3.(補論) 資金調達コストに係る評価調整(FVA, MVA)の実務上の課題とLIBOR代替問題
(1)LIBOR代替問題との関係
(2)自己のデフォルト・ベネフィットの二重計上問題と価値の非対称性問題への対応
(3)FVA計上の妥当性:バランス・シート・アプローチ

4.質疑応答 ※ 録音、ビデオ・写真撮影、PCの使用等はご遠慮ください
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