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遺伝子検査と生命保険

~エマージング・リスクとの対話~
本セミナーは終了致しました。
受講区分 会場
開催日時 2018-08-06(月) 13:30~16:30
講師 スイス再保険会社 日本支店
藤澤 陽介 氏 Senior Health Solutions Manager
根本 努 氏 Life and Health R&D Manager

【藤澤 陽介 氏】
ウォータールー大学アクチュアリー学科修士課程修了 日本アクチュアリー会正会員、CERA、日本アクチュアリー会ERM委員長、日本保険・年金リスク学会評議員・理事、早稲田大学非常勤講師 2011年から保険会社に勤務する傍ら、12年から大阪大学でリスク理論の非常勤講師を行う 17年11月より現職 第3分野の再保険の事業戦略全般を担う

【根本 努 氏】
スイス再保険入社以前は、医療機器メーカー、リサーチファーム、政府系機関等で調査分析・マーケティング業務に従事 2016年1月にスイス再保険入社後は、R&Dマネージャーとして、ビッグデータを用いた分析業務の推進だけでなく、今後訪れるデジタル/テクノロジー分野及び消費者行動の変化やリスクについて、グローバルチームと連携しながら、スイス再保険グループのポートフォリオ管理における調査を担う 東京大学大学院医学系研究科 (国際保健学) 修了

概要 個人の持つ遺伝子によって疾病の発生確率がわかる発症前診断は、今後の消費者行動ひいては生命保険市場にどのような影響を与えるでしょうか。本セミナー前半では、まず私たちが現在いる世界における「疾患」を様々な形でマッピングしていきます。そこから遺伝子検査にフォーカスし、遺伝子検査がどのように疾患のランドスケープを変えていくのか議論していきたいと思います。また今回は、エピジェネティクスやゲノム編集等に関する最新の議論を紹介し、検査という観点だけでなく、遺伝子関連技術の応用性、可能性についても議論をしていきたいと思います。そして、セミナー後半では、遺伝子検査という外部環境の変化が保険会社に影響を及ぼす可能性について、リスク管理の視点で説明します。保険会社にとってリスク(Risk)は機会(Opportunity)でもあります。海外では、遺伝子検査を既に付帯サービスとして提供する保険会社も少なからずあり、本セミナーではその最新動向についても紹介します。遺伝子検査に関連するリスクは、エマージング・リスクに分類されるかもしれません。一般的にエマージング・リスクは、定量化困難なリスクとされていますが、海外では、遺伝子検査の普及が保険会社に与えるリスクを定量化しようという試みがあります。本セミナーでは、そのような定量化手法の紹介も行います。
セミナー詳細 1.遺伝子検査に関する議論の前に
(1)現代世界の「死亡の原因」
(2)2030年の世界の「死亡の原因」
(3)今後予想されるバイオテクノロジーに関する概観

2.遺伝子検査について
(1)遺伝子検査とは?
(2)遺伝子検査の種類と議論
(3)海外での最新の議論[1]:エピジェネティクス
(4)海外での最新の議論[2]:ゲノム編集技術

3.遺伝子検査が保険業界にもたらすリスクと機会
(1)規制・法的リスク
(2)風評リスク
(3)過剰診断、過剰治療のリスク
(4)医療費の変動リスク
(5)長寿リスク
(6)逆選択リスク
(7)遺伝子検査を組み込んだ海外の商品紹介

4.エマージング・リスクの定量化
(1)逆選択はどの程度発生するのか
(2)保険商品に関連し得る遺伝子
(3)考慮すべき要素
(4)エマージング・リスクの定量化を試みることの意義

5.質疑応答 ※ 録音、ビデオ・写真撮影、PCの使用等はご遠慮ください
補足事項 ※講師とご同業にあたる方からのお申し込みはお断りさせていただく場合がございますので、ご了承ください。 

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