電力・ガス既存事業モデルの陳腐化と新たな事業モデルへのシフトの可能性 |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2017-03-21(火) 13:30~16:30 |
講師 |
A.T.カーニー株式会社
プリンシパル 京都大学大学院 経済学研究科 特任准教授 筒井 慎介 氏 東京大学工学部機械工学科卒 ジェーシービーを経て、A.T.カーニーに入社 エネルギー、電力、都市ガス、通信業界を中心に、事業戦略、M&A戦略、新規事業立案、シナリオプランニング等を支援 電力自由化を契機とした業界構造変化等をテーマとした講演・セミナー多数 2013年、14年に経済産業省資源エネルギー庁電力改革推進室(課長補佐)に出向 14年より京都大学院経済学研究科 特任准教授 |
概要 | 2016年4月に始まった電力の小売参入の全面自由化に続き、2017年4月には都市ガスの小売参入が全面自由化される。電力・ガスのシステム改革はこれで終わりでは無く、送配電・導管分離や経過措置料金の撤廃が今後予定され、また足元では電力システム改革貫徹のための小委員会において更なる制度改革も議論されるなど、競争環境は更に熾烈になっていくことが予想される。こうした国内の政策動向に加え、世界的要請としての低炭素化の進展、様々な業界において破壊的イノベーションを引き起こしているIoT/M2M、Big Data、AI等のICTの発展・デジタル化のエネルギー業界への波及、と電力・ガス市場を取り巻く事業環境は今後数年で激変することも想定される。こうした事業環境の激変は、地域独占・総括原価方式のもとで垂直統合された大手事業者が大規模電源やLNG基地等のアセットを持つことを収益・競争力の源泉としてきた従来のアセットベースの事業モデルを陳腐化させ、コンテンツが競争力を規定する新たな事業モデルへの大きなシフトを引き起こし、エネルギー事業モデルの再定義に迫られる可能性も否定でない。他方、現状の競争はセット販売等による価格競争が先行しているが、こうした価格競争は既存大手事業者を徐々に弱体化させ、新たな事業モデルへの変革の備えを怠ると、市場で存在感を示す事業者の交代にも繋がりうる。当セミナーでは、A.T.カーニーが考える今後の電力・ガス市場における事業環境シナリオ、また事業環境の激変の可能性に対してどのように備えるべきか等について説明する。 |
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セミナー詳細 |
1.電力・ガスシステム改革の現状 (1)電力自由化がもたらした市場変化 (2)更なる制度改革の見通し (3)都市ガス自由化の論点と影響 2.諸外国・他業界で顕在化しつつある構造変化 (1)欧米エネルギー業界における事業モデルの多様化 (2)ICT・デジタル化が牽引する供給者論理からの脱却 (3)注目を集めつつあるエネルギースタートアップ 3.国内で想定される事業環境の変化とその影響 (1)発電ミックスの変化の見通しとその影響 (2)ガス&パワー、価格競争の趨勢 (3)集中型から分散型へ、アセットベースからコンテンツベースへのシフトの可能性 (4)国内で見られる事業モデルシフトへの萌芽 (5)存在感を増す事業者と失う事業者 4.次世代型エネルギー事業モデルへの備え (1)既存事業者にとっての事業モデル変革への障壁 (2)シナリオプランニングの活用 (3)オープンイノベーションの類型と要諦 5.質疑応答 ※ 録音、ビデオ・写真撮影、PCの使用等はご遠慮ください ※ 政省令案など今後の政府発表により、内容が変更されることがあります |
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