9月公表の「金融レポート」を読み解く~各金融機関は具体的に何をすれば良いのか?~ |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2016-10-24(月) 10:00~12:30 |
講師 |
専修大学商学部 准教授 元 三菱UFJフィナンシャル・グループ コンプライアンス統括部長 渡邊 隆彦 氏 1986年東京大学工学部卒、92年MIT経営大学院修了 三菱東京UFJ銀行にて金融制度改革、証券子会社戦略、シンジケートローン業務企画、IFRS移行プロジェクト等を担当後、三菱UFJフィナンシャル・グループ コンプライアンス統括部長、国際企画部部長を歴任 2013年4月より専修大学にて教鞭を執る。専門は国際金融、金融制度論、国際金融規制、企業ガバナンス・コンプライアンス 国際通貨研究所客員研究員 |
概要 | 金融庁は2013年と2014年の2年にわたって「金融モニタリング基本方針」を公表し、検査と監督の一体化を進めてきたが、2015年9月にはこれを「金融行政方針」という名称に改め、検査局と監督局のみならず企画部局をも含む「オール金融庁」で金融行政の課題に取り組む、という姿勢を打ち出した。かかる新しい金融行政の流れに伴い、金融機関側にも発想の転換が求められている。9月15日、「金融行政方針(平成27事務年度)」の進捗状況や実績評価、今後の課題などをまとめた「金融レポート(平成27事務年度)」が金融庁より公表された。本セミナーでは、この「金融レポート」を読み解きながら、各金融機関がどのようなアクションをとれば良いのか、足元の金融環境や金融庁の問題意識も踏まえたうえで、解説する。 |
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セミナー詳細 |
1.金融庁の目指すところと問題意識 2.「我が国の金融システムの現状」を読み解く (1)金融機関のビジネスモデルの持続可能性 (2)金融機関のリスクテイク姿勢と市場変動への対応 3.「業態別の評価と課題」を読み解く (1)3メガバンクグループ ~金融システムの健全性維持~ (a)欧米主要銀行との比較・分析の観点 (b)取引先企業の観点 (c)政策保有株式 (d)海外業務(与信管理、外貨流動性管理) (2)地域金融機関 ~金融仲介機能の改善~ (a)ビジネスモデルの中長期的持続可能性 (b)貸出業務の収益性 (c) 顧客企業からの評価(企業3,200社ヒアリングの結果) (d)「金融仲介機能のベンチマーク」の活用 ~事業性評価に基づく融資や本業支援、地域へのコミットメントに向けて~ (3)保険会社 (a)保険ニーズの変化とビジネスモデルの持続可能性 (b)海外業務の急拡大に係る経営管理(ガバナンス) (c)統合的リスク管理(ERM) (d)保険金の支払管理態勢 (e)改正保険業法への対応 (4)証券会社、FX業者、貸金業者 4.「個別テーマの評価と課題」を読み解く (1)貯蓄から資産形成へ (a)家計サイドの課題(金融リテラシーの向上、NISAの課題) (b)金融機関サイドの課題 ~フィデューシャリー・デューティーの徹底~ (イ)投資信託 (ロ)貯蓄性保険商品 (ハ)ファンドラップ (2)コーポレートガバナンス改革 ~形式から実質へ~ (3)金融機関による資産運用の高度化 (4)市場の公正性・透明性の確保 (a)成長資金の供給促進 (b)市場監視機能の強化 (c)会計監査の質の向上 (d)開示、会計基準 (5)顧客の信頼・安心感の確保(その1)~弱者への対応~ (a)障がい者対応 (b)金融ADR制度 (c)多重債務問題 (d)熊本地震への対応 (6)顧客の信頼・安心感の確保(その2)~金融犯罪への対応~ (a)インターネットバンキング不正送金 (b)振り込め詐欺 (c)偽造・盗難キャッシュカード等 (7)法令等遵守 (a)マネロン対応 (b)反社対応 (8)IT技術進展の光と陰 (a) FinTechによる金融イノベーション(ブロックチェーン、仮想通貨等) (b)サイバー攻撃への対応(サイバーセキュリティ強化) (c)アルゴリズム取引(高速取引) 5.金融庁自身の課題 (1)海外当局との連携 (2)「金融処分庁」から「金融育成庁」へ 6.その他の重要テーマ (1)マイナス金利政策への対応 (2)コンダクトリスク 7.質疑応答 ※ 録音、ビデオ・写真撮影、PCの使用等はご遠慮ください |
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