保険分野のグローバル規制とERMの高度化~保険会社におけるERMの実効性向上~ |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2015-10-02(金) 13:30~16:30 |
講師 |
株式会社日本格付研究所 チーフアナリスト(兼)格付企画部長 水口 啓子 氏 JPモルガン、スタンダード&プアーズなどを経て、2005年日本格付研究所に入社、保険セクター担当チーフアナリスト、格付企画部長を兼務 公認会計士・監査審査会委員、企業会計審議会委員、金融審議会「保険商品・サービスの提供等の在り方に関するワーキング・グループ」メンバー、企業会計基準委員会 金融商品専門委員会専門委員及び保険契約専門委員会委員専門委員、日本証券業協会「社債市場の活性化に向けたインフラ整備に関するWG」メンバー |
概要 | 国際的なソルベンシー規制を検討する保険監督者国際機構(IAIS)、ソルベンシーIIを検討するEU域内の監督当局などは、ERMと言う概念を取り上げており、昨今は、ORSA(Own Risk and Solvency Assessment)関連の様々な進展が見受けられる。ERMとは、リスクという概念を基軸とした意思決定プロセスを、経営のあらゆる局面に組み込むことによって、リスク対比の資本の十分性、健全性及び収益性(リスク対比での収益性)を維持・向上させ、企業価値の持続的な拡大を図る経営手法である。国際的な資本規制に関しては、IAISは、G20が志向する金融市場安定化施策の一環とした保険分野に係るG-SIIsに対するBCRを開発しており、HLA(Higher Loss Absorbency)に係る公開草案を公表し、並行してIAIGsに対する国際保険資本基準(ICS:Insurance Capital Standard)の開発過程にある。こうした動向があるなかで、資本規制やORSAを活用したERMの監督規制なども論じられている。保険契約者や株主への経営責任を果たすためには、保険会社がERMに主体的かつ積極的に取り組んでいく必要があると言えよう。本講座では、グローバルな規制の動向を紹介するとともに、ERMの評価に関する諸観点、実効的なERMの浸透に向けて積極的に諸施策を実施している保険グループの諸事例にも付言する。 |
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セミナー詳細 |
1.国際的な規制動向 (1)国際的な監督の枠組み、目的、規制対象 ~第1 階層:ICPs(保険基本原則) ~第2 階層:ComFrame(グローバル保険会社への監督の枠組み) ~第3 階層:FSB:G-SII(グローバルなシステム上重要な保険会社)の考え方 (2)グローバルな資本規制 ~ICS(Insurance Capital Standard)/BCRに係る動向 ~HLA(Higher Loss Absorbency)に係る公開草案の公表(15年6月25日) ~ICS、HLAに係るフィールドテストなど (3)欧州ソルベンシーII:ORSAを含む第2の柱など 2.IFRS保険契約の動向 (1)割引率変動の影響―当期利益/その他の包括利益計算書(OCI)の表示 (2)有配当契約の取り扱い (3)「保険契約に係る基準」と「金融商品に係る基準」の適用日が異なることへの対応など 3.金融機関のリスク・ガバナンス (1)金融安定理事会(FSB)による「リスク・ガバナンス」に関するテーマレビュー (2)国際的なベストプラクティスなど 4.ERM の深化の状況 (1)ERM評価の諸観点(リスクカルチャー(リスク・ガバナンス構造、リスクアペタイトなど)、 リスク計測・コントロール、リスクモデルの妥当性、戦略的リスク管理など) (2)我が国の保険グループと海外保険グループの比較など 5.質疑応答 ※ 録音・ビデオ撮影・PCの使用等はご遠慮下さい |
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