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経営戦略と企業の社会的責任

戦略的CSRの基本概念、CSRビジョン・戦略・評価制度の構築手法、SRIへの戦略的対応
本セミナーは終了致しました。
受講区分 会場
開催日時 2004-11-18(木) 13:30~16:30
講師 株式会社野村総合研究所
経営コンサルティング部 主任コンサルタント
伊吹 英子 氏

98年、早稲田大学理工学研究科修了、野村総合研究所入社。04年3月、大阪大学大学院国際公共政策研究科博士後期課程修了。04年3月、博士号取得(大阪大学)。04年4月より大阪大学大学院非常勤講師。専門は、CSRおよび社会貢献活動の戦略構築・評価制度構築、NPOマネジメント、バランス・スコアカードによる業績評価制度改革等。02年度筑波大学大学院非常勤講師「非営利組織経営論」、経済産業省・地球産業文化研究所「NPO/NGOと政府・企業のコラボレーション研究委員会」委員、03年度大阪府NPO促進委員会評価WG委員、経済産業省CSR標準化委員会WG委員、経済調査会 価格調査評価監視委員会委員、ほか委員・講演・執筆多数。

概要 CSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)に関する日本企業の取り組みが急速に進展しています。規格化の検討、社会的責任投資(SRI)の拡大、消費者意識の高揚、NPO活動の活発化などの社会的要請を受けて、日本企業も、CSR専門組織の設置のみならず、行動基準の見直しやサプライチェーンの視点からの取り組みなど独自のCSRの方針に基づき具体的な改革に着手しはじめています。
CSRによる取り組みの成果は、中長期的に企業のパフォーマンスに効いてくるものであり、当然まだ見えていません。しかしながら、数年後にこうした取り組みの成果が必ずくることになります。CSRを経営戦略の一部に融合させて企業競争力につなげている企業と、うまく経営戦略に組み込めなかった企業が明確になることが予想されます。CSRの取り組みの成果を確実に生み出すためには、企業自らが経営的意図を明確にしたうえで、戦略的に取り組むことが重要であり、自社独自の展開方法を考えていく必要があります。
本セミナーでは、経営的視点からのCSRの戦略的概念を提示するとともに、CSRの取り組みを企業価値向上につなげていくための実践手法を、欧州先進事例を交えながら紹介いたします。
セミナー詳細 第1部CSRを取り巻く現状と戦略的CSRの基本概念

  1.CSRを取り巻く経営環境変化
    ・高まる社会的要請 ~ステークホルダーの価値観の変化
    ・社会的責任投資(SRI)の潮流と戦略的対応
    ・進む規格化・ガイドライン化への対応
    ・日本企業の動き(推進体制強化、サプライチェーンを意識した取り組み、レポーティング等)

  2.CSRの基本コンセプト ― 戦略的CSRの考え方とCSRの本質
    ・戦略的CSRの基本フレーム
    ・CSRの3つの本質

第2部 競争力強化に向けたCSR実践手法

  1.CSRで競争力を強化する
    ・ステップ1:CSRビジョンを策定する
    ・ステップ2:CSR戦略を構築する ― バランス・スコアカード(BSC)の活用
    ・ステップ3:PDCAの仕組みを構築し推進体制を整える
    ・ご参考:ステークホルダーダイアログの手法
    ・ご参考:CSR活動のモニタリング・評価手法としてのBSC
    ・典型的な待ちの姿勢と取り組みの方向性

  2.欧州企業のケース・スタディー
    ・顧客ロイヤルティ向上を追求する
      「マークス・アンド・スペンサー」(イギリス・流通)
    ・グループ全体でCSRバリューを共有する
      「ダノン」(フランス・食品)
    ・自社の企業価値評価の向上を目指す
      「エレクトロラックス」(スウェーデン・電機製造)
    ・その他、フィリップス、カルフール等

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