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国際財務報告基準及び先進的内部格付手法の統合的対応

IAS39の見直しの議論を踏まえた会計とリスク管理の融合
本セミナーは終了致しました。
受講区分 会場
開催日時 2010-02-09(火) 13:30~16:30
講師 有限責任監査法人トーマツ
金融インダストリーグループ パートナー
桑原 大祐 氏

有限責任監査法人トーマツ
金融インダストリーグループ シニアマネジャー 公認会計士
関田 健治 氏

【桑原氏】
東京大学工学部卒業。大手金融機関においてデリバティブディーリング、市場リスク管理、ALM担当の後、大手監査法人系コンサルティング会社を経て、07年に監査法人トーマツ入社。不動産鑑定士補。UNC Chapel Hill MBA。金融機関のリスク管理高度化に対するアドバイス及びバーゼルⅡ対応支援を幅広く実施しており、特に信用リスク管理、統合リスク管理に関して金融機関に対する高度化支援を実施している。主な著書(共著)は『バーゼルⅡ対応のすべて』(金融財政事情研究会、08年3月)。

【関田氏】
九州大学理学部卒業、九州大学大学院理学研究科修了。監査法人トーマツ入社後、監査部門にて一般事業会社、大手銀行の会計監査に従事。会計監査以外にも大手銀行のUS-GAAP対応プロジェクト、金融機関のデューデリジェンス業務を経験。現在はコンサルティング部門にて、主にバーゼルⅡ対応支援アドバイス、市場リスク管理態勢に関する内部監査支援などを担当している。

概要 金融機関を取り巻く環境は、サブプライム以降も目まぐるしく変化している。国際的には、2009年4月の金融安定化フォーラムやG20において、国際財務報告基準(IFRS)やバーゼルⅡによるプロシクリカリティ(景気循環増幅効果;Procyclicality)に関して議論がなされている。それを受けて国際会計基準審議会(IASB)においてIAS39(金融商品:認識および測定)の包括的な見直しプロジェクトが急ピッチで進められている。また、バーゼル銀行監督委員会においては、2009年7月にバーゼルⅡの枠組の強化に関する最終文書を公表した他、コアTierⅠ比率やレバレッジ比率を規制に導入することが検討されている。我が国においては、2009年6月に企業会計審議会により「我が国における国際会計基準の取扱いに関する意見書(中間報告)」が公表され、会計基準を巡る国際的な動向を踏まえた我が国におけるIFRSの適用に関する議論もなされている。
本講演では、IAS39の包括的な見直しプロジェクトにおけるフェーズ1(分類および測定)の最終基準として2009年11月12日に公表されたIFRS9(金融商品)およびフェーズ2(減損)の2009年11月5日に公表された公開草案を解説するとともに、IFRSにおける貸出金の減損と自己資本比率規制の内部格付手法のPD、LGD推計との比較、先進的内部格付手法(AIRB)からIFRSへの対応のための考え方について議論し、整理する。金融機関におけるリスク管理及び会計の実務に精通する講師らが、両側面から、近時の議論と今後の実務に関する示唆を提示するものである。なお、国際会計基準審議会(IASB)やバーゼル銀行監督委員会における新たな動向など、講演当日までに状況の変化がある場合は、必要に応じ、可能な範囲で言及することとする。
セミナー詳細 1.IAS39の包括的見直しプロジェクトの概要
   (1)IFRSを巡る最近の動向
   (2)分類および測定(IFRS9)
   (3)減損(公開草案ED/2009/12)
   (4)現行IAS39との比較
   (5)日本基準との比較

2.内部格付手法とIFRS9/IAS39の比較
   (1)Expected と Incurred
   (2)Through the cycle (TTC) と Point in time (PIT)
   (3)LGD推計とRecoverable cash flow
   (4)AIRBからIFRS9/IAS39へ
   (5)ダイナミック・プロビジョニングに対するIASBの意見

3.自己資本比率規制の見直しの方向性
   ~当日までの動向や状況を踏まえて解説

4.質疑応答/ディスカッション

【ストック・リサーチ経営研究セミナー】

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