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保険会社におけるストレステストと新たな潮流

経営戦略、保険ALM、資産運用リスク管理等を貫くツールとしての次世代ストレステスト
本セミナーは終了致しました。
受講区分 会場
開催日時 2012-01-24(火) 13:30~16:30
講師 あらた監査法人
リスク・コントロール・ソリューション部 シニアマネージャー
西原 立 氏

あらた監査法人
総合金融サービス推進本部 金融調査室 主任研究員
兼 リスク・コントロール・ソリューション部 シニアマネージャー
村永 淳 氏

【西原氏】
大学院卒業後、一貫してPwCにおいて保険数理アドバイザリー業務・監査業務、リスク管理アドバイザリー業務に従事する。現在、あらた監査法人リスク・コントロール・ソリューション部所属。京都大学理学部卒業、京都大学大学院人間環境学研究科修了、名古屋大学大学院非常勤講師、社団法人日本アクチュアリー会教育委員会セミナー部会講師。

【村永氏】
日本銀行において金融政策・金融市場関連の調査や大手行考査(主に信用リスク管理)などに従事した後、PwCにおいて統合的リスク管理(ERM)、信用リスク管理、規制・監督対応などのアドバイザリー業務に従事。現在、あらた監査法人総合金融サービス推進本部金融調査室主任研究員、兼リスク・コントロール・ソリューション部所属。東京大学工学部卒業、公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。

概要 保険会社のストレステストは、ショック的なストレスイベントを想定するイベント・ドリブンのアプローチが標準的な実務として行われてきた。
一方、監督当局の間では、金融システムの安全性を確認する手法のひとつとして、金融機関に対して統一的な手法によるストレステストが実施されており、欧州保険・年金監督機構(EIOPA)は、2009年11月から2010年3月に実施された第1回に続き、2回目のストレステストの結果を2011年7月4日に公表した。
上記の監督当局によるストレステストに見られるように、現在の潮流としては、全てのリスクカテゴリーを同時に含み全社的に展開するフレームワークが進展しつつある。
この全社的・リスク横断的なストレステストは、とりもなおさず保険会社経営そのものであり、リスク許容限度の設定、保険ALM、資産運用リスク管理、また、事業計画・経営戦略といった多くの局面において、検討のための土台となる情報を提供する。ただし、経営への有効活用のためには、できるだけ多くの関係者にとって納得性の高い、現実的な分析フレームワークを構築し、具体的なアクションに繋げやすくすることが重要なポイントとなる。
欧州危機の深刻化や監督当局の動向などからストレステストに対する関心がますます高まるなか、本講演では、上記のポイントを踏まえ、先行する銀行業界の事例も参考にしながら、保険会社における次世代ストレステストのあり方について考察する。次世代ストレステストにおいてはフォワードルッキングなモデル(時系列モデル等)を用いることが重要であり、当該モデル関連の解説にも力を入れる。また、保険会社においては、膨大な保有契約を含む負債へのインパクトを、資産への影響と同時にどのように計測するかが重要なポイントとなる。当該テーマに活用可能な複製ポートフォリオ、最小二乗モンテカルロ、カーブ・フィッティング等の最新リスク計測手法についても説明することとする。
セミナー詳細 1.欧州危機アップデート

2.ストレステストとは
   (1)ストレステストの定義及び類型
   (2)ストレステストの分析対象

3.過去の金融危機等を踏まえて指摘されているストレステストの課題と対応の方向性
   (1)ストレステストに期待される役割
   (2)今次危機を踏まえて指摘されている課題
   (3)当局の期待と金融機関のグッドプラクティス

4.ストレステストに関する監督当局の動向
   (1)国際的な動向(欧州保険・年金監督機構(EIOPA)、全米保険監督官協会(NAIC)等)
   (2)本邦における動向(金融庁検査マニュアル等)

5.保険会社における次世代ストレステスト
   (1)フレームワーク・手順
   (2)情報収集、候補シナリオ選定 、シナリオ絞り込み
   (3)マクロ経済モデル
   (4)インパクト分析
   (5)複製ポートフォリオ、最小二乗モンテカルロ法、カーブ・フィッティング

6.ストレステストの経営への活用

7.質疑応答/ディスカッション

【ストック・リサーチ経営研究セミナー】

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