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コンテンツの流通・配信ビジネスと法実務

本セミナーは終了致しました。
受講区分 会場
開催日時 2011-01-20(木) 13:30~16:30
講師 E&R総合法律会計事務所
代表弁護士
四宮 隆史 氏

慶應義塾大学経済学部卒 株式会社NHKエンタープライズにてTV番組ディレクターとしての勤務を経て、弁護士(第二東京弁護士会)に TMI総合法律事務所にて知的財産権全般におけるリーガルプラクティスに従事した後、独立 2010年3月、公認会計士、税理士との提携により、エンタテインメント、コンテンツ、IT分野の総合サービスオフィス「E&R総合法律会計事務所」を開設 主に映画、テレビ、音楽、出版、広告、スポーツ等のエンタテインメントビジネス&ローを扱うとともに、映画、テレビ番組等の各種コンテンツの企画製作にも関与同年10月には、自らが執筆した「小説で読む知的財産法〜最新知財ビジネスの法実務」(’10 法学書院)が出版されるとともに、プロデュース作品である劇場用映画『宮城野』(山﨑達璽監督。毬谷友子、片岡愛之助、樹木希林、佐津川愛美、國村隼 出演)DVDが全国発売された 主な著書、セミナー等に「コンテンツビジネスにおける権利処理~映画ビジネスを素材に」(’05年3月号「ビジネス法務」) 「著作権の法律相談(第二版)」(’05 青林書院 共著) 映画専門大学院大学 客員教授「映画製作のための法律:契約と交渉」(’07) J-pitch公開セミナー「国際共同製作に必要な基本的な契約」(’07) 財団法人デジタルコンテンツ協会「アニメ/CG業界・高度人材育成セミナー」(’08)石川県IT総合人材育成センター「デジタルコンテンツ著作権」(’09,’10)など
・公益財団法人ユニジャパン 国際共同製作支援事業「J-pitch」リーガルアドバイザー
・観光庁 「スクリーンツーリズム促進プロジェクト」検討委員
・経済産業省 「ITとサービスの融合による新市場創出促進事業」検討委員

セミナー詳細 従来、コンテンツは、映画はフィルムやDVD、音楽はレコードやCD、小説は単行本や文庫本といった、大量の「物」に固定したうえで流通のラインに乗せていたが、現在のブロードバンド環境においては1つのサーバにデジタル変換して固定(保存)するだけで全世界にコンテンツを配信することが可能であり、さらに消費者がコンテンツを閲覧するツールや環境も多様化している。この「コンテンツが製造されてから消費者の手元に届くまでの流通過程」における地殻変動が、ビジネスモデルの変革を生じさせ、著作権法その他の法律や契約実務に変化と改善を促している。そこで、本講では、コンテンツの「流通・配信システムの変化」という視点から、コンテンツビジネスに関連する法律、並びに、紛争予防や契約交渉等の法実務の現状と留意点を概説する。

講義詳細
1.映画、アニメ、ゲーム等の映像系コンテンツ
 (1)従来の流通システム 
   ①(劇場用映画の場合)製作→配給→興行という特殊な流通システム
   ②法制度や契約の特殊性 
    ~頒布権(法26条)の存在 <参考>「中古ゲームソフト訴訟」他
    ~各種契約(原作契約、配給契約等)の概説、印税の仕組みなど <参考>「スウィートホーム事件」他
 (2)新しい流通システム
   ①参考例 
    ~YouTubeでのフルCG/HDアニメーションの独占配信 
    ~IPTV(アクトビラ等)での劇場用映画の先行配信
   ②従来との違い、法律上の留意点は?

2.楽曲、音声等の音楽系コンテンツ
 (1)従来の流通システム 
   ①レコード(CD、MDを含む)の製造、出荷、販売のルート
   ②法制度や契約の特殊性 
    ~レコード製作者の権利(著作権法96条)=原盤権とは?
    ~JASRACの機能、権利処理の実際
    ~音楽出版社の役割、「共同出版契約」「サブパブリッシング契約」とは?
    ~私的録音録画補償金制度
 (2)新しい流通システム
   ①参考例 
    ~モバイル端末向けの配信~着うた、着メロ、着ボイス 
    ~iTunesストア等でのダウンロード販売
   ②従来との違い、法律上の留意点は?

3.小説、新聞記事、ブログ、twitter等の情報系コンテンツ
 (1)従来の流通システム 
   ①著者→出版社→取次→書店→読者へ
   ②法制度や契約の特殊性 ~出版権(著作権法79条)の具体的内容 
    ~出版社の役割と存在意義
    ~文字情報の著作物性 <参考>「ライントピックス事件」他
 (2)新しい流通システム
   ①参考例 
    ~AmazonのKindleやiPhoneアプリに代表される電子書籍
    ~ブログ、twitter等のCGM(Consumer Generated Media)
   ②従来との違い、法律上の留意点は?

4.法改正の動き ~著作権法「日本版フェアユース規定」の導入について

5.まとめ

6.質 疑 応 答  

※ 録音・ビデオ撮影・PCの使用等はご遠慮下さい

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