証券・資金決済システムの最新動向(アップデート版) ~ Sibos2003 Singapore参加報告 ~ |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2003-12-11(木) 13:30~16:30 |
講師 |
UFJホールディングス 経営企画部 兼 UFJ銀行 事務企画部 調査役・エコノミスト 宿輪 純一 氏 東京大学大学院 MOT教官 |
セミナー詳細 |
コンピュータは15年間に1万倍、ネットワークはそれ以上の能力向上をして、さらにITの進化は続いています。一方、世界的な規制緩和も大きく進展して、経済全体が大きく変わろうとしています。金融界でその最たるものが「決済システム」をベースとした決済・事務です。この改革は、証券・銀行の経営やそもそものあり方を変える大きなエネルギーを秘めています。これこそ技術革新が経済改革を先導しているモデルです。 世界を概観すると、欧州では中央銀行決済システム「TARGET」の更なる改革が進行し、「汎ヨーロッパACH」も誕生しようとしています。さらには証券決済システム「CSD」と「CCP」の進化も著しいものがあります。米州では中央銀行「FRB」が改革を先導しています。アジアでも「中国」をはじめとして金融・決済システムの構築が進んでいます。新しいアジア債券市場をベースとした「アジア・クリアー」も構想されています。このような状況下、日本でも決済システム、証券・銀行のあり方・戦略が大きく変わります。今回は「Sibos2003 Singapore」において得られた情報も含めて講演いたします。さらに、私見ながら、将来、日本の決済システムのすすむべき「グランドデザイン」も申し上げます。 講義詳細 1.決済システム改革が金融機関の戦略に与える影響 (1)決済業務の分化 (2)決済業務の統合 (3)決済システムとクリアリング・バンクとの対立 2.最新の証券決済システム改革 (1)世界的な「証券取引所」の統合・連携 (2)「CSD(決済システム)」との改革の進展と「euroDTCC」の動き (3)「CCP(クリアリングシステム)」の進展 (4)「T+1」の次の動き「STP」 (5)「アジア・クリアー」構想 3.最新の資金決済システム改革 (1)改革の中心「SEPA(Single Euro Payment Area)」 (2)「TARGETⅡ+X」計画の進展 (3)「PE-ACH(Pan European ACH)」計画と「EBA STEPⅡ」 (4)「CLS」の拡大 (5)「Fed Wire」の決済時間延長 (6)「FRB ACH」の世界的構想 (7)「中国」をはじめとした「アジア」のペイメントシステムの進展と統合 4.決済改革で金融機関が注目すべきポイント (1)「時間軸」の進展(Real Time)と「流動性」管理との関係 (2)企業まで入れた「STP」の再注目 (3)「システムコスト」の増大 (4)「電子化(無券面化)」の動き (5)「SWIFT」の戦略 5.日本の証券・資金決済システム改革 ~ 次のステージの「私的グランドデザイン」 6.質 疑 応 答 ※ 録音・ビデオ撮影等はご遠慮下さい |
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