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【会場受講】粉飾決算の背景と危機後の資金繰り支援の核心~金融検査がもたらした功績と副作用~ |
開催日時 | 2020-06-16(火) 9:30~12:30 |
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講師 |
日本アイ・ビー・エム株式会社
プロモントリー事業部 シニア・プリンシパル 足澤 聡 氏 株式会社北海道拓殖銀行勤務後、2000年4月財務省関東財務局に入局 入局後は金融庁検査局への出向を含め、一貫して金融検査に携わり、特別金融証券検査官として、地方銀行、大規模信金の金融検査の指揮を務める 金融庁出向時は信用リスク教育担当として検査官の指導育成にあたる |
補足事項 | ※講師とご同業にあたる方・個人のご参加はお断りさせていただく場合がございますので、ご了承ください。 ※こちらは会場参加のお申し込みページです。オンライン受講をご希望の方は該当のページよりお申し込みください。 |
概要 | 昨年来から粉飾決算に起因する企業倒産が急増傾向にあり、金融機関の経営にも暗い影を投げかけている。粉飾決算を巡る問題は昨日今日に限ったものではなく、資金の貸し手と借り手という利害が相反する関係の中で、いつの時代にも存在してきた。粉飾決算の有無とその程度をいかに早く的確に把握するかということは審査与信管理の原点でもあった。 しかし、最近の粉飾事例をみると、明らかに従来の粉飾手法とは異なる傾向があることや、手口の共通化という問題も見られている。この根底には約20年にわたり続いてきた金融検査の副作用という構造的な問題がある、という仮説にたち、大蔵省検査との比較を交えながら具体的に解説していく。金融検査の副作用は融資業務における逆選択の問題とも深く関連しており、デジタル化の進展も相まって、情報管理のあり方にも再考の余地を残している。粉飾の手口を知れば知るほど、対処療法的なものではなく、人材育成も含め与信管理全般にわたる見直しが急務であることが理解できるものと確信する。ポスト金融検査というステージにおいて、新たな信用リスク管理に実装が必要な枠組みについても解説を行っていく。 |
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セミナー詳細 |
1.はじめに 2.金融検査の総括 (1)金融検査の大蔵省検査との比較対照による特徴の洗い出し (2)債務者区分を中心とする自己査定の定着 (3)事後検証型の金融検査が内包する遅行性の問題 (4)収益弁済優先、資金繰り管理軽視の審査・与信管理態勢 3.最近の粉飾事例の特徴 (1)粉飾決算の背理的なルールとは (2)金融検査の特徴を逆手にとった粉飾の特徴 (3)事業性評価融資に対する問いかけ 4.情報の非対称性による逆選択の発生 (1)融資業務における非対称性とは (2)発生を助長した金融検マニュアルの透明性 5.シグナリングとスクリーニングによる対策 (1)シグナリングとは (2)スクリーニングとは (3)具体的な対処法と与信管理の改善 6.金流偽装を駆使した粉飾の手口 (1)粉飾決算とAML/CFT(マネロン・テロ資金)の接点 (2)循環取引による偽装増加の背景 (3)インターネット・バンキングの落とし穴 (4)負債の簿外化による金融機関を見下した手口 7.CF計算書と粉飾の関係 (1)2つのタイプに大別される粉飾の類型化 (2)CF計算書は万能ではない 8.財務分析力の向上に向けたアドバイス (1)金融機関の財務分析に共通して欠けているもの (2)粉飾決算と決算操作の違い (3)決算操作は身近に存在する (4)損益計算書中心の財務分析からの脱却 (5)決算操作を体感する 9.リスクベース・アプローチ(RBA)によるリスクマネジメント (1)RAFの導入時における信用リスクマネジメントの実装 (2)リスクコントロールとリスクファイナンシングの違い 10.質疑応答 ※ 録音、ビデオ・写真撮影、PCのご使用等はご遠慮ください |
カテゴリ | リース・カード 証券・アセットマネジメント 保険 銀行 法務・規制・リスク管理 |
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