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金融機関における三つの防衛線(3つのディフェンスライン)に基づくリスク管理体制の構築

~平時における実践と不祥事の発見統制への活用~
本セミナーは終了致しました。
受講区分 会場
開催日時 2020-01-15(水) 9:30~12:30
講師
プロアクト法律事務所 パートナー 弁護士 公認不正検査士 渡邉 宙志 氏
プロアクト法律事務所
パートナー 弁護士
公認不正検査士
渡邉 宙志 氏

2004年弁護士登録 法律事務所勤務を経て08年から吉本興業株式会社執行役員法務本部長、リスク管理委員会委員長、コンプライアンス推進委員会委員長など 15年プロアクト法律事務所に参画し、18年公認不正検査士資格取得。不正・不祥事にかかる第三者委員会・社内調査業務や平時における企業のリスク管理、コンプライアンス・危機管理体制の構築に関する業務などを扱う

概要 近年、金融機関や上場企業等を中心として、「3つのディフェンスライン(three lines of defense)」を意識したガバナンス・リスクマネジメント体制の整備が進められている。特に、2018年10月に金融庁が発表したコンプライアンス・リスク管理基本方針には、「三つの防衛線」を意識したコンプライアンス・リスク管理の枠組みが示されており、その後の金融庁検査・監督の実務においてもかかる枠組みの活用が進んでいるなど、引き続き注目が高まっているところである。
金融機関において、かかる「三つの防衛線」を活用したリスク管理体制を適切に構築・運用し、さらには、不正・不祥事の予防と発見統制に活用していくために留意すべきポイントはどこにあるか。三つの防衛線についての基本的事項についての解説から、金融機関を含めた過去の不祥事例との対比や企業における具体的な導入例までに触れながら解説したい。
セミナー詳細 1.三つの防衛線についての基本的理解
(1)三つの防衛線とは
(2)三つの防衛線それぞれの役割と責任
(3)行政のガイドラインに登場する三つの防衛線
 (a)マネロンガイドライン(金融庁)における言及
 (b)金融庁コンプライアンス・リスク管理基本方針
 (c)グループガバナンスガイドライン(経産省)における言及
          
2.三つの防衛線を活用したリスク管理
(1)ポイント[1] 1線の意識改革 ~1線(現場部門)に必要なマインド
(2)1.5線(1線に近い位置で2線的に振る舞う実務担当者)の活用について
(3)ポイント[2] 2線の強化 ~2線(管理部門)に期待される真の役割と1線へのアプローチ
(4)ポイント[3] 2線・3線の独立性の確保
(5)ポイント[4] 3線(内部監査)の地位・能力向上
          
3.過去の不祥事から考える三つの防衛線の活用
(1)東芝:「内部管理体制の改善報告」より
(2)スルガ銀行:第三者委員会報告書の指摘/業務改善計画より
(3)その他
          
4.三つの防衛線を活用した発見統制
(1)不祥事の発見統制の重要性
(2)ポイント[5] 独立した一気通貫のレポートライン ~三つの防衛線と発見統制の関係
(3)発見統制の強化策

5.質疑応答 ※ 録音、ビデオ・写真撮影はご遠慮ください
補足事項 ※本セミナーは2019年8月6日開催の同セミナーにアップデートを加えた内容になります。
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