事業再生と金融の交錯点における近時のトピックDDSとWBSの試みと実例を中心に |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2005-07-21(木) 13:30~16:30 |
講師 |
阿部・井窪・片山法律事務所 パートナー 林 康司 弁護士 95年4月、弁護士登録(第一東京弁護士会)、阿部・井窪・片山法律事務所所属。00年より同事務所パートナー。00年~01年にロンドン、ニューヨーク等において倒産分野を中心に研修。事業再生・倒産に関しては、債務者サイドでの活動の他、債権者、投資家、アドバイザーなどの立場にある国内外の金融機関や企業に対する法的・戦略的なアドバイスを主要業務の一つとしている。また、知的財産法にも活動の重点を置いており、これを基礎に情報産業分野、ベンチャービジネス分野の業務を行っている。事業再生・倒産の分野での論文等は、『事業再生ファイナンス』(共著、04年、商事法務)、「アドバイザリー契約を巡る問題点」(清水直編著『企業再建の真髄』所収、05年、商事法務)、"Corporate restructuring in East Asia"(The Asia-Pacific Restructuring and Insolvency Guide 2003/2004所収)など。 |
概要 |
「事業再生」や「企業再建」という言葉を日常的に目にするようになって久しい。いわゆる倒産と呼ばれる局面を含め、従来この分野においては、状況認識や求める解決策などについて、対象企業つまり債務者側と権利者側である金融機関や投資家との間には埋めがたいギャップが存していた。 しかし近時、再建過程に入った債務者企業に対する融資である「DIPファイナンス」を典型に、事業再生と金融というこれまでともすれば峻別されがちであった二つの分野の接近ないし交接が見られるようになった。 本講演は、国内外における実務や研修を経験してきた講師の立場から、このような「事業再生ファイナンス」分野に関する現状の試みと今後の方向性について、実例や事例を中心に解説するものである。第一に事業再生に関する近時の状況を概観し、その上で、事業再生・不良債権処理・不良資産ビジネスのツールとしてのDDS(デット・デット・スワップ)とWBS(Whole Business Securitization:全資産担保融資)の意義や活用法を説明する。また事例として、再生ファンドによる中小企業向け債権についてのDDSや、パチンコ業へのWBSの適用などをとりあげる。本講演では特に、ポスト産業再生機構と呼ばれる状況や喫緊の課題である中小企業向け不良債権処理問題を念頭に、各ツールの利用可能性や留意点を検討する。 |
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セミナー詳細 |
1.事業再生に関する現状と今後の展望 ・法的倒産手続を巡る状況、「ポストIRCJ」の方向感、中小企業に対する不良債権問題 ・動産担保融資(ABL)、シンジケートローン、流動化などの ファイナンス手法の利用 2.DDS(デット・デット・スワップ) ・DDSとは何か、金融庁検査マニュアルの内容 ・DDSの機能と活用策 ~事業再建ツール、流動化ツール ・活用事例 ~いわゆる再生ファンドが銀行から購入した中小企業に対する債権についてDDSを行ったケースを例として 3.WBS(包括的資産担保融資) ・WBSとは何か ・WBSの機能と活用策、海外や我が国における実例 ・法制度との関係 ・我が国で取り組む場合の留意点 ~パチンコ業などへの適用をサンプルとして 4.質疑応答/ディスカッション 【ストック・リサーチ経営研究セミナー】 |
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