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具体的な案件から学ぶ事業再生のプロセス

ホスピタリティ産業の再生事例から
本セミナーは終了致しました。
受講区分 会場
開催日時 2005-08-02(火) 13:30~16:30
講師 デロイトトーマツFAS株式会社
マネージングディレクター
桐明 幸弘 氏

80年、信託銀行に入行。国際業務(中国関係)、融資業務、不動産仲介業務等を経験した後、90年に独立系のM&A仲介専門会社「レコフ」に入社。M&A戦略を活用し、地銀等金融機関からの紹介による要再生企業への戦略コンサルティング、再生シナリオの提案、またスポンサー探索等のプロジェクトに関与。01年にトーマツグループのM&Aアドバイザリー部門に入社し、企業再生に関連するM&A案件を担当。03年より現職にて銀行からの依頼を中心として企業再生案件における事業診断、再生スキーム策定、スポンサー探索などに従事。福岡市顧問、週刊ホテルレストラン編集委員、神奈川県住宅供給公社研究委員などに就任。「再生・再編事例集1」(商事法務編、04年)、「通信コンテンツマネジメント」(日本経済新聞社、04年)に寄稿。

概要 不良債権問題が峠を越えたといわれ、事業再生も一段落したとの見方がある。しかし、数字のうえでの不良債権処理が進んではいるものの、再生企業自体の根本的な問題が解決したわけではない。事業そのものを再活性化し、負の遺産を一掃するとともにキャッシュフロー改善、付加価値向上へ導くための真の事業再生はこれからの課題であるといえる。 
本講演は、多数の再生案件に関与してきた講師の豊富な経験と具体的事例に基づき、事業再生のプロセスを解説するものである。事業再生を巡る最近の状況を踏まえ、象徴的な事例としてホスピタリティ産業に関する再生案件をとりあげる。その再生プロセスを通じて債務者、債権者、ファンド、ターンアラウンドマネジャー、サービスプロバイダといったプレイヤーの役割に対する理解を深めることを目的とする。 
ホスピタリティ産業は、いわゆる「ハコモノ」と呼ばれ施設保有と事業運営が不可分な事業であり、顧客である消費者の「気持ち」という曖昧なものがその業績を左右するほか、不断の継続的な設備投資が必要など業界特有の問題を抱えている。(ここでいう「ホスピタリティ産業」は観光、宿泊、飲食、余暇産業などを想定している。) 
一方でホスピタリティ産業に関しては、外資系投資ファンドによるホテル、ゴルフ場の買収、再生への取り組みが本格化しつつあるなど、その将来性に対する期待も大きい。 
本講演では、ホテル、ゴルフ場などの個別の事例を紹介し、シティホテルとビジネスホテルとの特性の違い、パブリックセクターが関係する案件に特有の問題といった点についても詳説する。さらに、事業再生における最大のカギとなる人材の問題のほか、成功・失敗要因を分析するとともに、再生市場の将来展望にも言及する。
セミナー詳細 1.事業再生の定義

2.事業再生の一般的プロセス
   ・企業(事業)価値評価
   ・再生・再編計画策定
   ・財務リストラクチャリング実行/私的整理と法的整理
   ・モニタリング等による再生計画進捗管理

3.ホスピタリティ産業の再生事例
   ・ホテル ~ シティホテル、ビジネスホテルなどの特性の違いも含めて
   ・温泉旅館 ~ 高級旅館、大型団体専用旅館などの特性の違いも含めて
   ・ゴルフ場 ~ チェーン化などの取り組み
   ・温浴施設 ~ パブリックセクターにおける事例など

4.事業再生の成功要因、失敗要因 ~ カギは人材(経営者・従業員)の再活性化

5.事業再生市場の将来展望
   ・事業価値評価の正常化の段階からバリューアップの段階へ
   ・有望な分野

6.質疑応答/ディスカッション

【ストック・リサーチ経営研究セミナー】

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