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オペレーショナルリスク管理の規制動向と実務的対応

バーゼルⅡの状況、管理手法、計測手法ほか近時の動向
本セミナーは終了致しました。
受講区分 会場
開催日時 2008-07-03(木) 13:30~16:30
講師 監査法人トーマツ
金融インダストリーグループ マネジャー
小西 仁 氏

慶應義塾大学経済学部卒業。情報システムベンダーにおいて金融機関向け情報システム関連を担当の後、大手監査法人系コンサルティング会社を経て、07年に監査法人トーマツ入社。日本証券アナリスト協会検定会員。テクニカル・エンジニア(ネットワーク)、米国公認会計士合格。金融機関のリスク管理高度化に対するアドバイス及び内部監査支援を幅広く実施しており、特にオペレーショナルリスク管理に関しては銀行・証券・保険会社に対する高度化支援を実施している。主な著書(共著)は『バーゼルⅡ対応のすべて』(金融財政事情研究会、08年3月)。

概要 オペレーショナルリスクという概念は、トレーディングにおける不正事件等により焦点が当てられ、金融機関においても重要なリスクとして捉えられるようになってきた。そして、規制当局においてもその重要性が認識され、銀行においてはバーゼルⅡとしてオペレーショナルリスク管理が求められるようになった。また、保険会社においてはソルベンシーⅡとして検討されている。
オペレーショナルリスクに対しては、最終的にはリスク量を計測し、その分の自己資本を手当てすることが規制により求められているが、どの範囲で何を認識・計測し、どのように管理していくべきなのかは金融機関の裁量が大きく、各金融機関が創意工夫で独自の管理・計測手法を開発・高度化を行っている最中である。
本講演では、オペレーショナルリスクの概要を示し、規制(バーゼルⅡ、ソルベンシーⅡ)の状況、また、バーゼルⅡ開始から1年余りの時期にあたり、金融機関におけるその対応状況を概観する。そのうえで、金融機関の現状におけるオペレーショナルリスク管理手法、オペレーショナルリスク計測手法を解説する。
セミナー詳細 1.オペレーショナルリスクとは
   (1)オペレーショナルリスクの定義
   (2)オペレーショナルリスクの範囲
   (3)オペレーショナルリスク管理の重要性

2.オペレーショナルリスク規制導入の背景

3.バーゼルⅡ・ソルベンシーⅡにおけるオペレーショナルリスク管理
   (1)第1の柱
    ・基礎的手法(BIA)
    ・粗利益配分手法(TSA)
    ・先進的計測手法(AMA)
   (2)第2の柱
   (3)当局の状況
   (4)金融機関の対応状況

4.オペレーショナルリスク管理体制

5.オペレーショナルリスク管理手法
   (1)定性的管理ツール
    ・コントロール・セルフ・アセスメント(CSA)
    ・内部損失データ収集
    ・シナリオ分析
   (2)定量的管理ツール
    ・オペレーショナルリスクの計測手法
    ・キー・リスク・インディケーター(KRI)

6.オペレーショナルリスク高度化への課題
   (1)資本配賦経営(統合リスク管理態勢)とオペレーショナルリスク管理
   (2)J-SOXとオペレーショナルリスク管理

7.質疑応答/ディスカッション

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