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証券化・アセットファイナンス関連投融資のリスク管理の実務

バーゼル規制等の最新動向を念頭に、リスク評価やモニタリングの手法等を具体的に検討
本セミナーは終了致しました。
受講区分 会場
開催日時 2009-10-27(火) 13:30~16:30
講師 あずさ監査法人
FMG事業部 シニアマネジャー
北野 利幸 氏

92年東京大学教養学部卒業後、政府系金融機関に入行。総合企画部にて全行リスク管理業務の立ち上げ後、02年より米系格付け会社にて格付けアナリスト、06年より米系大手投資銀行 証券化商品部にてプライシング・ストラクチャリングチームを統括。09年より現職にて金融機関向けの信用リスク関連アドバイザリ業務に従事。一貫して金融リスク、特に信用リスクの評価・設計業務に携わる。MBA(カリフォルニア大学バークレー校)、工学博士(東京工業大学)、日本証券アナリスト協会検定会員。査読付論文として「デフォルト実績データによるデフォルト依存関係の推定-2ファクターモデルによるアセット相関の最尤推定-」(日本オペレーションズ・リサーチ学会和文論文誌、50、42-67 (2007))他。

概要 バーゼルIIの枠組みの強化に関する最終文書が7月に公表され、欧米での規制内容も徐々に具体化する中、国内における対応準備も本格化している。今回の強化で主な対象となった証券化取引については、外部格付けに依存することなく投資家自身のリスクの把握を要求する「デューデリジェンス要件」が大きなポイントとなっている。
本講演では、この「デューデリジェンス要件」を念頭に置きながら、今後の証券化商品・アセットファイナンス等のリスク管理の実務の方向性に関して、具体的なモデルや管理シートのデモンストレーションを交えながら概観する。金融技術やファイナンス対象としては共通点も多い「証券化商品」と「特定貸付債権」は、今回の強化により規制上はさらに異なった扱いとなるため、そのポイントについても言及することとする。
セミナー詳細 1.はじめに
   ・ 証券化・アセットファイナンスの概観
   ・ 今後必要とされるリスク管理業務とは

2.バーゼル規制における資産分類と「デューデリジェンス要件」
   ・ 日本における規制上の資産分類
    - 「証券化商品」の要件
    - 内部格付手法と標準的手法における扱いの違い
    - 証券化商品と特定貸付債権の識別(内部格付手法)
   ・ 「デューデリジェンス要件」で求められる管理レベル
    - 証券化商品と特定貸付債権の管理要件の差異

3.投融資意思決定の為の分析手法のアイデア
   ・ リスク評価モデルの一般的な構造と用途
   ・ ストレスレベルの基準の統一化とリバースストレステストによる意思決定
   ・ マクロ指標との関連付け、過去パフォーマンスによるテスト
   ・ 関係当事者の把握と信用リスクのリンクの定性的吟味

4.投融資後のパフォーマンス
   ・ モニタリング体制の構築・裏付資産のパフォーマンス分析
     - 金銭債権(住宅ローン、事業向けローン、カードローン等)
     - 不動産(商業用不動産、居住用不動産)
   ・ 関係当事者の信用力モニタリングの重要性
   ・ 資産パフォーマンス・関係当事者の信用力推移等に基づくアラーム管理

5.質疑応答/ディスカッション

【ストック・リサーチ経営研究セミナー】

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