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戦略的デューデリジェンスの実務

ケーススタディや実務の実情に基づく留意点、シナジー評価や事業価値評価等も視野に
本セミナーは終了致しました。
受講区分 会場
開催日時 2009-10-30(金) 13:30~16:30
講師 株式会社KPMG FAS
リストラクチャリング部門 マネージャー
峰内 敬司 氏

大手監査法人において、製造業、流通業、小売業、証券業等多様な業種にわたる大手上場企業の監査業務や公開支援業務に長年従事した後、KPMG FASにおいて、 主にM&Aにあたっての財務、ビジネス、事業計画のデューデリジェンス業務(大手小売業、建設業、製造業等)、ストラクチャー検討業務、経営不振企業の財務リストラクチャリングおよび事業計画策定支援業務等に従事している。公認会計士。

概要 金融危機に端を発した景気低迷によりM&A市場においても、ファイナンシャル・バイヤーの投資の沈静化などがみられたが、企業が引き続き成長戦略を要求され、また、国内市場縮小等に伴う生き残りや業界再編への圧力などもあり、半導体や自動車関連などで大手を巻き込む案件も発表されている。
M&Aにおけるデューデリジェンスは近年のM&Aの活発化により、その手法も洗練化され、多数の実績が蓄積されてきた。伝統的デューデリジェンスが、資産・負債を中心とする静態的かつ過去的な調査が中心であったのに対し、「戦略的デューデリジェンス」(戦略的DD)は、企業買収の対象がターゲットの将来収益力であり、買収価格の決定が将来の事業計画に基づく収益力評価によることを踏まえた、動態的かつ将来志向のデューデリジェンスである。戦略的DDにおいては、事業価値評価、シナジー評価等をにらんで、資産・負債のみならず、正常収益力や将来収益力を担保するビジネス環境等を多角的に把握する。さらに、買収価格面だけでなく、M&A後の統合や経営(PMI、PMM)をも視野に入れた調査を行うものである。
金融危機を経たM&A市場は、事業拡大に積極的な事業法人等の買収者にとっては買収価格の低下などもあって魅力的とも捉えられるが、反面、事業環境の厳しさから、価格面を含め、従前よりもシビアな意思決定が要求される傾向も強い。こうした現下の状況を鑑みれば、買収先の収益力をより多角的かつ精緻に把握する戦略的DDの意義はますます大きく、実務対応のさらなる精緻化が求められるといえよう。
本講演ではM&Aを成功に導くための戦略的DDについて、実務に携わる講師の立場から各手法の具体的な留意点等を、ケーススタディも交えつつ、実務の実情に即して解説する。
セミナー詳細 1.戦略的デューデリジェンスとは(概説)
   ~ 意義、プロセス、実施上のポイント

2.デューデリジェンスの具体的手法
   ・ビジネスデューデリジェンス ~ 収益性分析、事業計画分析(スタンドアローン、シナジー)など
   ・財務デューデリジェンス及びその他のデューデリジェンス ~ 分析対象と手続、分析におけるポイントなど

3.デューデリジェンスにおける発見事項とその対応、事業価値評価や契約条件への反映
   ~ 実務の実情を踏まえて
   ・ビジネスデューデリジェンスにおける発見事項 
   ・財務デューデリジェンスにおける発見事項 
   ・その他のデューデリジェンスにおける発見事項

4.デューデリジェンスにおける発見事項とM&A後の統合・経営(PMI、PMM)
   ~ 実務の実情を踏まえて

5.ケーススタディ ~ 複数業種に関する、具体的な取引案件のケースを想定して
   ・案件の流れ
   ・デューデリジェンスの内容と具体的留意事項
   ・重要な発見事項
   ・事業価値評価、価格や契約条件への反映について

6.質疑応答/ディスカッション

【ストック・リサーチ経営研究セミナー】

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