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公的金融機関における統合リスク管理態勢

政府系金融機関、独立行政法人、特殊法人などに特有の論点と民間金融機関との対比など
本セミナーは終了致しました。
受講区分 会場
開催日時 2010-07-28(水) 13:30~16:30
講師 有限責任監査法人トーマツ
金融インダストリーグループ パートナー
田邉 政之 氏

有限責任監査法人トーマツ
金融インダストリーグループ シニアマネジャー
小西 仁 氏

【田邉氏】
京都大学理学部卒業、一橋大学大学院経済学研究科修了。都市銀行にて、リスク管理業務、モデル研究開発業務等を担当後、大手監査法人系コンサルティング会社を経て、07年に有限責任監査法人トーマツ入社。日本証券アナリスト協会検定会員。銀行、保険、証券等の金融機関に対して、リスク管理モデルや時価評価モデルの検証業務やリスク管理高度化支援業務を実施している。主な著書(共著)は『バーゼルⅡ対応のすべて』(金融財政事情研究会、08年3月)。

【小西氏】
慶應義塾大学経済学部卒業。情報システムベンダーにおいて金融機関向け情報システム関連を担当の後、大手監査法人系コンサルティング会社を経て、07年に有限責任監査法人トーマツ入社。日本証券アナリスト協会検定会員。テクニカル・エンジニア(ネットワーク)、米国公認会計士合格。金融機関のリスク管理高度化に対するアドバイス、リスク管理態勢構築支援及び内部監査支援を幅広く実施している。主な著書(共著)は『バーゼルⅡ対応のすべて』(金融財政事情研究会、08年3月)。

概要 政府系金融機関、独立行政法人、特殊法人などの公的金融機関においては、数年来、急激な改革がなされてきたが、昨年の政権交代からここ最近に至る、公的機関を巡る環境に鑑みても、今後の方向性には注目の集まるところである。こうしたなか、従来の会計検査に加え金融庁検査を受検するなど、組織全体の内部管理態勢の高度化が要請され、必要に応じて、民間金融機関と同等の態勢整備が求められており、近時、その対応は大きな課題となっている。
公的金融機関は、資本(出資金、基金等を含む)の位置付け、政策変更リスク、独特の組織体制(ガバナンス)など、民間金融機関とは大きく異なる特性がある。たとえば、公的金融機関は、そもそも民間金融機関が取れないリスクをテイクすることが使命であり、単純にリスク対比リターンの最大化を目標としていない。また、政府出資をどこまで自己資本とみなすべきかについても大きな論点となろう。内部管理態勢の整備・高度化を検討する際は、このような点を十分に踏まえた議論が必要であると考えられる。
本講演は、主として公的金融機関のリスク管理、監査、企画ほか諸部門の役職者及び実務家を対象として、公的金融機関及び民間金融機関の双方に対するリスク管理コンサルティングの経験豊富な講師により、コンサルティング実績に基づいて解説を行うものである。公的金融機関におけるリスク管理の現状、実務上の留意点、さらには今後の展望等について、メガバンクほか民間金融機関におけるプラクティスも参考としつつ、具体的に解説する。
セミナー詳細 1.統合リスク管理の概要

2.民間金融機関における各リスクカテゴリーの管理態勢
   ~最新の先進的な取組み状況を念頭に
   (1)信用リスク管理
   (2)市場リスク管理
   (3)オペレーショナルリスク管理

3.統合的リスク管理態勢(定性面)の考え方と公的金融機関における論点
   (1)民間金融機関の事例
   (2)公的金融機関のガバナンス
   (3)公的金融機関に特有のリスク

4.統合リスク管理態勢(定量面)の考え方と公的金融機関における論点
   (1)民間金融機関の事例
   (2)公的金融機関における自己資本の考え方
   (3)公的金融機関における定量化の意義

5.公的金融機関としてのあるべき統合リスク管理
   (1)政策目的、健全性等の組織目標の設定
   (2)目標に対するリスクの設定
   (3)リスクに対するマネジメント

6.質疑応答/ディスカッション

【ストック・リサーチ経営研究セミナー】

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