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住宅ローンの収益・リスク管理態勢と高度化への取組み

検査基本方針にみるリスク管理への要請の高まり等を念頭に
本セミナーは終了致しました。
受講区分 会場
開催日時 2011-10-14(金) 13:30~16:30
講師 有限責任監査法人トーマツ
金融インダストリーグループ ディレクター
岸本 浩一 氏

有限責任監査法人トーマツ
金融インダストリーグループ シニアマネジャー
藤谷 容生 氏

【岸本氏】
大阪大学基礎工学部卒業。大手損害保険会社において、資産運用・リスク管理分野でのアナリスト、システム開発等の運用関連実務を経験し、金融工学サービス会社において、リスク管理・ALM分野での理論研究、モデル開発を経験。現在は、リスク管理モデルの検証・構築支援を担当している。主な著書 (共著)は『金融機関のオペレーショナル・リスク管理態勢』(金融財政事情研究会、08年3月)。

【藤谷氏】
京都大学理学部卒、京都大学大学院理学研究科修士課程修了、同博士後期課程満期退学。大手金融機関共同出資の金融技術開発専門会社でALM・市場リスク領域を中心とする事業リスク管理高度化支援業務を長く経験。10年有限責任監査法人トーマツ入所後もリスク管理に係るコンサルティングや金融数理分析を担当し、IFRS導入支援や信用リスク管理高度化に係るアドバイザリー業務に多数関与している。「IFRSで変わる信用リスク管理(2): 住宅ローン・プライシング戦略への影響I」 (金融財政事情、10年10月18日号)を共著で寄稿。

概要 本講演は、住宅ローンを巡る金融機関間の競争激化や、今般公表された平成23検査事務年度検査基本方針からも窺えるリスク管理等に対する要請の高まりなど、近時の環境を踏まえ、各種モデルに基づくリスク・収益管理に焦点を当てるものである。
民間金融機関の住宅ローン・ビジネスには相応の歴史があるものの、旧住宅金融公庫 (現独立行政法人住宅金融支援機構) が直接融資を大幅に縮小して以降は、法人融資が伸び悩む環境とも相俟って特筆すべき業容の拡大がなされてきた。
他方、貸付期間が超長期に亘ること、これに関連して所謂シーズニング効果(融資実行直後にデフォルトが少ない一方で後に徐々に増加する効果)や、期限前返済の発生、途上与信に必要となる情報の収集が困難であることなど、住宅ローンには法人融資とは著しく異なる特徴が多く内在している。さらには、金融機関間の競争環境が激化し、充分な収益が見込みにくいビジネスに変貌しつつあることも、近時、俄かに取り沙汰されている。このような特徴や近時の情勢については認識と関心が深まりつつあるものの、住宅ローンの特性を踏まえた収益・リスク管理態勢を整備しようとする取組みには、現在のところ各金融機関によって大きな差異があるのが実情であろう。
一部報道等から監督当局が民間金融機関の住宅ローン・ビジネスに対する注目の度合いを深めているとの兆しもみられていたところであるが、去る8月26日に金融庁から公表された平成23検査事務年度検査基本方針においては、住宅ローンのリスク管理態勢整備等について重点項目とする旨が明記された。ここに至り、収益・リスク管理態勢の整備、高度化は喫緊の課題になったものと言えよう。
本講演では、住宅ローンの特性を改めて概観するとともに、特性に即した収益・リスク管理手法の在り方について、実務の前線に立つ講師らの立場から具体的に解説する。特に、住宅ローンに関連する各種の数理モデルについて、金融数理技術を活用した構築・検証と、それらの具体的な活用方法に焦点を当てることとする。
セミナー詳細 1.住宅ローンの特性概観
  (1)市場動向
  (2)信用リスク
  (3)市場リスク
  (4)期限前償還のリスク
  (5)複合リスク

2.各種数理モデルの構築・検証と活用
   ~概観した特性を踏まえて近時の実務動向を見据えて具体的に解説
  (1)スコアリング・モデル
  (2)デフォルトの期間構造モデル
  (3)期限前返済の期間構造モデル
  (4)住宅ローンのプール管理
  (5)生涯収益シミュレーションの実施

3.質疑応答/ディスカッション

【ストック・リサーチ経営研究セミナー】

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