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【金融実務基礎講座】店頭デリバティブ取引の基礎と実務上の留意点

基本契約や担保契約のドキュメンテーションから近時の進展まで
本セミナーは終了致しました。
受講区分 会場
開催日時 2012-03-02(金) 13:30~16:30
講師 西村あさひ法律事務所
仲田 信平 弁護士

東京大学教育学部、ノースウェスタン大学ロースクール卒業。97年弁護士登録、98年あさひ法律事務所(現 西村あさひ法律事務所)入所、03年ゴールドマン・サックス証券会社勤務、06年あさひ法律事務所に復帰。各種のデリバティブ取引、不動産ファイナンス、各種金融レギュレーション、アジアの証券取引所における上場案件、キャピタル・マーケット、その他種々のファイナンス案件、M&A案件等に従事。

概要 本講義は、店頭デリバティブ取引に係る実務の必須知識につき、豊富な経験を有する講師の立場から実務に即し、かつ、わかりやすく解説するものである。
店頭デリバティブ取引は、取引の期間中、常にその時価評価額が原資産の価格等に基づいて変化し、取引の相手方に対する信用リスクの管理についてもかかる観点からの対応が求められる点に特徴がある。
こうした特徴から、店頭デリバティブ取引に用いられる基本契約や担保契約は、ローン契約や抵当権設定契約といった他の金融取引において用いられる契約よりも技術的かつ複雑で、店頭デリバティブの業務に携わる実務家にとっては、店頭デリバティブ契約のドラフトや交渉において、「なぜ当該事項が問題となるのか」「契約上の当該規定がどのような意味を持つのか」「交渉にあたり特に留意すべき点は何か」といった疑問を感じるケースが多い。
そこで、本講義は、こうした「なぜ」に応えるため、店頭デリバティブ取引における「エクスポージャー(=時価評価額)」や「信用リスクの管理」の概念、さらに近時の店頭デリバティブ取引の早期終了のケースにおける処理の概要を簡潔に説明し、ともすれば技術的で無味乾燥と感じられるデリバティブ取引の基本契約及び担保契約の重要な規定につき、縦断的な視点を提供し、分かりやすく解説することを目的とする。
さらに、金融ADRに基づく店頭デリバティブ取引に関する紛争処理の状況、店頭デリバティブに係る清算機関の設置、さらにスタンダードCSAに関する状況等、実務家として理解しておくべき重要な近時の進展につき、紹介する。
セミナー詳細 1.店頭デリバティブ取引を理解するための基礎的な事項
   ・エクスポージャー(= 時価評価額)
   ・信用リスクの管理
   ・店頭デリバティブ取引の早期終了における処理

2.基本契約のドラフト・交渉のポイント
   ・デフォルト事由と終了事由
   ・クローズ・アウト・ネッティングの意義
   ・時価評価に関する問題点
   ・一括清算法及び破産法58条等の適用に関する問題点

3.担保契約のドラフト・交渉のポイント
   ・担保物と準拠法に関する整理
   ・独立額及び与信額に関する問題点
   ・値洗いと担保の受渡し
   ・早期終了の場合の清算

4.店頭デリバティブ取引に係る紛争処理
   ・適合性の原則と説明義務
   ・金融ADRに関する近時の状況

5.店頭デリバティブに関する近時の進展
   ・清算機関
   ・スタンダードCSA

6.質疑応答

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