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保険会社のグループ経営と今後の規制の方向性

~金融審議会保険WGでの議論をふまえて~
本セミナーは終了致しました。
受講区分 会場
開催日時 2012-03-23(金) 13:30~16:30
講師 株式会社 日本格付研究所
金融格付部 チーフアナリスト (兼)格付企画部長
金融審議会「保険会社のグループ経営に関する規制の在り方WG」メンバー
水口 啓子 氏

1986年上智大学大学院外国語研究科国際関係論専攻博士前期課程修了 同年JPモルガン入社 95年スタンダード&プアーズ入社 日本の生命保険、損害保険業界を中心に格付け業務を担当 その後、中央青山監査法人/プライスウォーターハウスクーパース、UBSウォーバーグ証券等を経て、2005年 日本格付研究所入社 保険会社の格付を担当 2011年より金融審議会「保険会社のグループ経営に関する規制の在り方ワーキング・グループ」メンバー

セミナー詳細 少子高齢化、顧客のニーズの変化や選別志向の高まりなどを背景に、保有契約高や収入保険料の減少傾向が続く中、事業基盤・収益基盤の強化が課題であるなど、わが国の保険グループを取り巻く国内の事業環境は厳しい。複数の保険グループは、事業・収益基盤の強化・多様化、地域・事業などの観点からリスク分散などを目指し、アジアや欧米などへの進出を図ってきている。また、国内においても保険会社の再編・統合の動きが進展しているが、保険会社グループとしていかに経営を効率化し、サービスの向上を図っていくかが課題である。十分なリスク管理・ガバナンス態勢の下で健全性を維持できるという前提で、保険グループが本業を強化するために、保険会社の大型買収や子会社再編などを選択肢とした経営の柔軟性を持つことを可能とする規制のあり方に注目するところである。本講演では、国内保険事業の課題、海外保険グループ経営のあり方等も踏まえ、昨年開催された「保険会社のグループ経営に関する規制の在り方WG」における論点とその裏付けとなる諸観点、さらには制度改正の方向性に言及するとともに、アナリストの視点から保険グループ経営の評価について付言する。

講義詳細
1.国内保険事業の現状と課題
(1)生命保険事業(保険ニーズの変化、消費者の選別志向の高まりへの対応等)
(2)損害保険事業(事業多様化・リスク分散の課題 、合従連衡による効率性向上に向けた課題等)

2.保険グループの事業展開の動向
(1)欧州の事例
(2)米国の事例
(3)わが国の事例など

3.金融審議会保険WGにおける論点整理と制度改正の方向性
~ 保険グループの事業基盤強化・収益性向上に向けた選択肢と規制のあり方
(1)外国保険会社を買収する際の子会社の業務範囲規制
(2)保険会社の子会社などに対する大口与信規制
(3)グループ内の保険会社間における保険募集の再委託
(4)保険契約の移転にかかわる規制のあり方

4.格付アナリストの経営の柔軟性向上に対する評価の観点
~ 保険業法改正等を視野に入れた保険グループの収益性の向上、競争力の向上、利益基盤の多様化・拡大・安定化、リスク分散など

5.質 疑 応 答   ※ 録音・ビデオ撮影・PCの使用等はご遠慮下さい

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