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保険会社における次世代資産運用リスク計測モデル

~経済シナリオジェネレーター(ESG)を踏まえて~
本セミナーは終了致しました。
受講区分 会場
開催日時 2012-03-15(木) 13:30~16:30
講師 PwC Japan あらた監査法人
シニアマネージャー
西原 立 氏

大学院卒業後一貫してPwCにて金融リスク管理アドバイザリー業務、保険数理アドバイザリー業務、監査業務に従事する。現在、あらた監査法人リスク・コントロール・ソリューション部所属。京都大学理学部卒業、京都大学大学院人間環境学研究科修了、社団法人日本アクチュアリー会教育委員会セミナー部会講師(2006、09、10年度)、名古屋大学大学院非常勤講師(2007年度)

セミナー詳細 欧州におけるソルベンシーⅡの第5回影響度調査(QIS5)の結果によりますと、資産運用リスク(Market Risk)は、分散効果を勘案したBSCRの半分以上のリスク量を占めると報告*されています。本邦の保険会社にとりましても、資産運用リスクの計測、コントロールは言うまでもなく保険会社の経営に最も重大な影響を及ぼすリスクです。この保険会社経営の根幹の一部をなす資産運用リスクですが、これまでの計測手法は、銀行業界の市場リスク計測において発展してきた手法(分散共分散法、ヒストリカル法、モンテカルロ法等)を用いて、資産と負債間の動的な連動性(動的解約、配当計算等)、あるいは経営者行動等のモデル化は、モデル化の困難性、シミュレーション時間の問題等もあり、限定的にしか取り扱われてきませんでした。英国のICA、スイスのソルベンシー・テスト(SST)、EUのソルベンシーⅡ等における内部モデル規制対応が1つの契機となり保険会社における資産運用リスクの計測は、前記の保険固有の論点を克服することを目指し、独自の発展を遂げつつあります。この保険業界における資産運用リスク計測手法の発展は、経済シナリオジェネレーター(ESG)抜きには語ることはできません。本セミナーでは、ESGの土台となる金融工学の基礎(確率過程)についても触れつつ、保険会社におけるこれからの資産運用リスク計測手法を俯瞰することを試みます。(*…EIOPA「Report on the fifth Quantitative Impact Study (QIS5) for Solvency II」 - Graph 33: Diversified BSCR structure - All undertakings (solo))

講義詳細
1.金融工学概論

2.経済シナリオジェネレーター(ESG)  
(1)金利
(2)信用
(3)株式、不動産 
(4)為替
(5)依存・相関関係

3.金融機関一般の資産運用リスク計測概論
(1)分散共分散法
(2)ヒストリカル法
(3)モンテカルロシミュレーション法

4.保険会社における次世代資産運用リスク計測手法の流れ
(1)複製ポートフォリオ
(2)カーブ・フィッティング
(3)最小二乗モンテカルロ

5.ESGを活用したストレステスト
(1)シナリオ分析(将来収支分析、EV、中長期経営計画等への活用)
(2)ストレステスト

6.質 疑 応 答  ※ 録音・ビデオ撮影・PCの使用等はご遠慮下さい

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