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保険会社の経済価値ベース評価と統合リスク管理態勢

本セミナーは終了致しました。
受講区分 会場
開催日時 2011-04-27(水) 13:30~16:30
講師 株式会社 日本格付研究所
金融格付部 チーフアナリスト
(兼)格付企画部長
水口 啓子 氏

1986年上智大学大学院外国語研究科国際関係論専攻博士前期課程修了 同年JPモルガン入社 95年スタンダード&プアーズ入社 日本の生命保険、損害保険業界を中心に格付け業務を担当 その後、中央青山監査法人/プライスウォーターハウスクーパース、UBSウォーバーグ証券等を経て、2005年 日本格付研究所入社 保険会社の格付を担当

セミナー詳細 国際会計基準審議会(IASB)による国際的な財務報告基準(IFRS)に加え、保険監督者国際機構(IAIS)によって指向されている新しいソルベンシー規制の枠組みに見られるように、グローバルな潮流は、保険会社の資産・負債を経済価値ベースで捉えるアプローチに向っている。経済価値ベースの評価に基づき、保険会社は自らのリスク対比の健全性やリスク対比の収益性などにについて十分な説明責任を果たすことが求められることになるが、経済価値ベースの経営体制は一朝一夕では構築できない。多くの保険会社が、経済価値ベースの内部モデルを含むERM態勢の整備、運用方針や資本政策などの諸戦略の見直しを行ってきている。本セミナーでは、保険会社のERMなどの動向に付言しながら、格付アナリストとして、保険グループの分析・評価、リスク管理を核とした経営/財務戦略についての評価・分析などについて言及する。

講義詳細
1.保険IFRSの動向と保険会社への影響
 (1)保険IFRS(公開草案)の論点
    ~ P/Lの変動、リスク調整・マージン、P/L表示、IFRSへの移行期の取り扱いなど
 (2)想定されるIFRSの保険会社への影響
    ~ 包括利益の変動、資本の変動について対応を含む

2.経済価値ベースの新ソルベンシー規制の動向と保険会社への影響
 (1)IAISによるグループ・ソルベンシー規制にかかわる動向
 (2)EUソルベンシーⅡの動向
    ~ QIS5標準的手法(QIS4からの変更点を含む)
    ~ 想定される欧州保険会社への影響など

3.保険会社におけるERMの枠組みのあり方
 (1)グローバルな金融危機からの教訓を受けた課題(リスク評価の限界を含む)
 (2)ERMによる首尾一貫した基準に基づくリスク評価のあり方
 (3)戦略策定に際するリスク管理の位置付けなど
    ~ リスク選好度のあり方、資本管理の最適化、ソルベンシー規制への対応、
      収益のボラティリティの管理、リスク調整後リターンに係る全社的目標のあり方など

4.格付け会社の分析の視点
  ~ 格付けアナリストの視点からの総合評価など

5.質 疑 応 答   

※ 録音・ビデオ撮影・PCの使用等はご遠慮下さい

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