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保険会社における統合的リスク管理の整備上の課題と方向性

~ソルベンシーⅡ、IFRSに係る最新動向を踏まえて~
本セミナーは終了致しました。
受講区分 会場
開催日時 2011-04-13(水) 13:30~16:30
講師 あらた監査法人    
代表社員
原 誠一 氏  
代表社員
川端 稔 氏
シニアマネージャー
塩田 強 氏

【原氏】
東京大学法学部卒 米国カーネギーメロン大学経営大学院 Industrial Administration専攻修了(MSc取得) 日本債券信用銀行に入行、本店預金部、営業第一部、ニューヨーク支店、事業開発部を経て、1991年より金融リスク管理コンサルティング業務に従事、官公庁、大手金融機関、政府系金融機関、外資系金融機関向けのリスク管理態勢全般のコンサルティングに従事 日本におけるリスク管理、コンプライアンスの第一人者として、数多くの講演・研修を行うほか、かんぽ生命保険のコンプライアンス委員、金融情報システムセンター(FISC)の研究会委員等を歴任
【川端氏】
1991年に入所以来、約18年の業務経験を有し、金融機関を含む多くの国内、海外企業の会計監査およびアドバイス業務に従事する 主に保険会社を担当し、監査、アドバイザリー業務、デューデリジェンス業務の経験を有している 国内大手保険会社によるIFRSを適用した財務諸表の米国SECへのフォームF-4ファイリングに関する監査およびアドバイザリー業務を担当した 主に外資系保険会社の米国会計基準を適用した財務諸表の監査を経験する これに加え、2000年-2002年において、外国生命保険会社による、中堅生命保険会社の買収案件に関与し、多数のデューデリジェンス業務の経験を有する 大手金融機関並びに大手保険会社によるIFRSを適用した財務諸表の米国SECへのファイリングの監査業務ならびにアドバイザリー業務を通じて、米国会計基準に加えて国際財務報告基準(IFRS)の実務に深い知識と経験を有している
【塩田氏】
日本アクチュアリー会正会員、年金数理人、社団法人日本証券アナリスト協会検定会員 神戸大学理学部数学科卒業 明治安田生命を経て現職 明治安田生命では、保険商品の設計・プライシング、算出方法書作成等の数理業務、人事制度の設計・労使交渉、退職給付コンサルティングおよび年金制度設計等の業務に従事し、生命保険業界で17年の経験を持つ 2008年4月、あらた監査法人に入所し、保険会社をはじめとする金融機関の会計監査業務、エコノミックキャピタルを活用したERM導入業務、会計基準(USGAAP/IFRS)コンバージェンス業務およびデューデリジェンス等の保険数理および年金数理関連アドバイザリー業務に従事する 生命保険協会 死亡率PTメンバー、生命保険協会 年金死亡率PTメンバー、企業年金連合会 年金財政シリーズ編集委員および日本公認会計士協会 保険会計に関する勉強会メンバー等を歴任

セミナー詳細 保険会社を巡る経営環境は、急速に変化している。監督・規制については、国内においては、新たなソルベンシーマージン規制の検討及びフィールドテストの実施、監督指針の改定、保険検査マニュアルの改定(案)が公表された。一方、欧州では保険会社のソルベンシー評価の新たな枠組み(ソルベンシーⅡ)が要件を詳細化する段階に至っており、IAIS(保険監督者国際機構)は、今次金融危機を踏まえて監督強化に向けた議論・検討を開始している。財務報告については、IASB(国際会計基準審議会)が保険契約フェーズIIの公開草案を2010年7月30日に公表した。本講演では、上記のような監督・規制や財務報告の動向を踏まえて、本邦の保険会社が統合的リスク管理態勢(保険ERM)を整備するうえでの課題と対応の方向性を提示する。

講義詳細
1.保険契約の公開草案について
 (1)公開草案の概要
    定義、測定モデル、認識および認識の中止、契約獲得費用、アンバンドリング(区分処理)、
    配当付契約、再保険、ポートフォリオ移転及び企業結合、ユニット・リンク契約、表示、開示、
    経過措置、主要な論点の検討内容
 (2)主要な問題点

2.ソルベンシーⅡと国内ソルベンシー規制改定の動向
 (1)ソルベンシーⅡの概要
   ①ソルベンシーII とは
   ②3つの柱アプローチ• QIS5の概要
 (2)内部モデル手法
   ①内部モデルとは 
   ②内部モデル認可④承認プロセス
 (3)国内ソルベンシー規制の改定の動向
   ①ソルベンシー規制改定の動向 
   ②国内保険会社への影響

3.保険会社の統合的リスク管理(保険ERM)
 (1)統合的リスク管理の概念整理
   ①ERMの目的
   ②ERMのプロセス
   ③ERMに期待される成果
   ④一般的なERM高度化のステップ

 (2)欧米における統合的リスク管理態勢整備の現状 
   ①国際的な規制・監督の動向
   ②格付会社の動向

 (3)統合的リスク管理とエコノミックキャピタル管理
   ①統合的リスク管理(ERM)とエコノミックキャピタル管理(ECM)
   ②エコノミックキャピタル管理
    ・エコノミックキャピタル管理の概念整理
    ・個別リスクの計量化方法
    ・複製ポートフォリオと経済シナリオジェネレータ 
    ・ストレステスト
    (参考)欧米保険会社の事例

4.質 疑 応 答  

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