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ゆうちょ銀行とかんぽ生命の再拡大戦略

～金融事業に支えられる構図が生む全方位競争～
本セミナーは終了致しました。
受講区分 会場
開催日時 2010-04-02（金）　13:30～16:30
講師 経営企画研究所
代表
丹羽　哲夫　氏

1971年関西大学法学部卒　長銀総合研究所 主席研究員を経て現在経営企画研究所代表　建設省、通産省の委員会委員 歴任　著書として「図解でわかるＭＢＯ」、「持株会社がわかる本」、「経営計画の立て方・つくり方」、「経営企画部」など多数　専門分野は戦略経営・新事業開発・流通革新

セミナー詳細 ３党連立の新政権が相次いで日本郵政の見直しに着手している。従来の郵便事業・郵便局の体制を維持する方向に舵を切った。この方向逆転は、日本郵政の組織構造を変え、収益力が弱い郵便事業・郵便局事業の収益補填をする金融事業の再膨張を不可避にする。通常国会に出される郵政改革法案は成立の見通しである。この法案から、今後のゆうちょ銀行とかんぽ生命の拡大戦略を展望する。暗黙の政府保証を得た拡大戦略が、銀行・証券・保険の各業界に及ぼす影響を予測していく。

講義詳細
１．逆回転した民営化シナリオ
　（１）連立による新政権の誕生　
　（２）背景にある選挙事情　
　（３）民営化改革がもたらした内部矛盾
　（４）金融と郵便の一体化への回帰　
　（５）金融が収益補填する歪な構造へ　
　（６）金融再拡大こそ唯一の選択

２．郵政改革法案の内容
　（１）見直しの方向性　
　（２）日本郵政の組織構造見直し　
　（３）拡大戦略を牽引するゆうちょ銀行
　（４）収益強化を義務付けられたかんぽ生命
　（５）民業圧迫批判回避とゆうちょ銀行のアキレス腱対策

３．ゆうちょ銀行の再拡大戦略
　（１）預け入れ限度額の引き上げ　
　（２）事実上の政府保証という強み　
　（３）外務職員のフル回転
　（４）狙う顧客層と肥沃市場　
　（５）インターネットとモバイルへの対応　
　（６）アキレス腱対応の協調融資
　（７）影響を大きく受ける銀行　
　（８）反撃に出る銀行の対策

４．恩恵をうける証券・投資信託
　（１）日本郵政がカバーしきれない分野　
　（２）個人資産取り込みに不可欠な商品群　
　（３）債券販売　
　（４）投資信託販売　
　（５）強力な窓口と外務職員の販売力
　（６）得する証券・投資信託会社　
　（７）損する証券・投資信託会社

５．かんぽ生命の再拡大戦略
　（１）収益拡大の圧力増大　
　（２）脅威となる医療保険などの参入　
　（３）取扱保険の品揃え拡大　
　（４）市場縮小の地方から都市市場へのシフト
　（５）競争に直面する生命保険・損害保険各社
　（６）協調を選ぶ生命保険・損害保険会社

６．質 疑 応 答 　

※ 録音・ビデオ撮影・ＰＣの使用等はご遠慮下さい

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