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今後の流動化・証券化による資金調達が発行体へ及ぼす影響と投資家の新しい視点

本セミナーは終了致しました。
受講区分 会場
開催日時 2010-03-11(木) 13:30~16:30
講師 株式会社格付投資情報センター
ストラクチャードファイナンス本部副本部長チーフアナリスト
北原 一功 氏

ドイツ証券株式会社
調査本部 クレジットアナリスト/証券化商品アナリスト
清水 純一 氏

あずさ監査法人
FMG事業部 シニアマネジャー
北野 利幸 氏

【北原氏】
1988年早稲田大学法学部卒業、2001年青山学院大学国際政治経済学研究科国際ビジネス専攻ファイナンス修士課程修了 1988年日本債券信用銀行入行後、不動産や企業向け融資、航空機ファイナンス、M&Aなどの業務を経験 97年格付投資情報センターの前身である日本公社債研究所に入社 金融セクターアナリストを経て、現在証券化商品全般および不動産投資信託(J-REIT)を担当するストラクチャードファイナンス本部副本部長兼ストラクチャードファイナンス部長・チーフアナリスト 著書に『資産担保証券投資ガイド』(共著)、(社)日本証券アナリスト協会検定会員、中央大学専門職大学院 国際会計研究科

【清水氏】
東京大学経済学部卒業、ダートマス大学タックスクール経営学修士(MBA) 1994年明治生命保険相互会社(現明治安田生命保険相互会社)入社、財務業務部、明治ドレスナーアセットマネジメント、財務部等において資産運用関連の調査業務及びクレジット投資業務等に従事 2003年、ムーディーズジャパン株式会社に入社、ストラクチャードファイナンスグループにてノンバンクABS、銀行のバランスシートCLO、不良債権証券化取引等の格付けを担当 06年ドイツ証券株式会社入社、調査本部にて金融セクターのクレジット分析(大手銀行、消費者金融、等)を担当、09年より証券化商品アナリストを兼務、証券化市場に関するレポートを定期的に執筆している。一般社団法人流動化・証券化協議会バーゼルIIワーキンググループ幹事補佐 地方債月報(財団法人地方債協会)にて、「金融講座:信用リスクとクレジット・デリバティブに関する基礎知識」を連載中。社団法人日本証券アナリスト協会検定会員

【北野氏】
1992年東京大学教養学部卒 業後、政府系金融機関に入行 総合企画部にて全行リスク管理業務の立ち上げ後、2002年より米系格付け会社にて格付けアナリスト、06年より米系大 手投資銀行 証券化商品部にてプライシング・ストラクチャリングチームを統括 09年より現職にて金融機関向けの信用リスク関連アドバイザリ業務に従事 一貫して 金融リスク、特に信用リスクの評価・設計業務に携わる MBA(カリフォルニア大学バークレー校)、工学博士(東京工業大学)、日本証券アナリスト協会検 定会員 査読付論文として「デフォルト実績データによるデフォルト依存関係の推定-2ファクターモデルによるアセット相関の最尤推定-」(日本オペレー ションズ・リサーチ学会和文論文誌、50、42-67 (2007))他

セミナー詳細 最近の流動化・証券化市場では、今回の金融危機を教訓に、国内外を問わず様々な方向から建てなおしが進んでいます。その甲斐あってか、一部の行き過ぎが明らかとなった商品を除いては、徐々に正常化の兆しを見せているようです。このような状況を踏まえまして、本セミナーでは、今後の流動化・証券化での資金調達並びに投融資の継続の為に必要と考えられる新しい視点について議論します。具体的には、流動化・証券化を行う発行体をはじめとする関係当事者と流動化・証券化商品との関係について、現場で携わってきた者の観点から、最近の実例などを踏まえつつ考えて行きたいと思います。

講義詳細
1.事業会社の流動化・証券化での資金調達が格付けに与える影響(北原氏)
  ~金融危機を踏まえ、今後の証券化・流動化による資金調達のメリット・デメリット
 (1)事業会社の格付けの考え方
 (2)証券化・流動化での調達が事業会社格付けに与える影響
 (3)証券化・流動化を行なうにあたっての事業会社の適格基準
 (4)事業会社等関係者の信用力を利用した証券化・流動化
 (5)日本の事業会社と証券化・流動化商品の格付推移行列とデフォルト率

2.流動化・証券化ファイナンスとコーポレートファイナンス(清水氏)
  ~セラーの信用悪化局面で明らかになった、流動化・証券化ファイナンスとコーポレートファイナンスとの間の微妙な関係
 (1)セラーに関するストレスシナリオが実現した一部ノンバンクABS
 (2)証券化商品投資家にとってのコーポレート・クレジット分析の必要性(当初、モニタリング時)
 (3)ノンバンクのコーポレート・クレジット投資家にとって証券化ファイナンスの存在は盲点だった?
 (4)金融危機とノンバンク危機から学べること
 (5)証券化市場再生にむけての課題

3.流動化・証券化の情報開示の進展と今後投資家が備えるべき評価技術(北野氏)
  ~規制並びに情報開示の強化に対応した発行体の役割と投資家に必要とされる新しい視点
 (1)金融危機前の流動化・証券化取引の実務的論点
 (2)今後期待されるリスク管理の実務の基礎(投融資時、期中管理、時価評価)
 (3)流動化・証券化取引の組成側の情報開示の方向性
 (4)マクロ指標と関連した定量的なストレスシナリオの作成とポートレベルの集中リスクの把握の必要性
 (5)関係当事者のリスクの把握の重要性

4.質疑応答(北原氏・清水氏・北野氏)  

※ 録音・ビデオ撮影・PCの使用等はご遠慮下さい

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