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農業ビジネスの垂直統合化戦略とファイナンス

~構造転換する有望な市場に取り組む~
本セミナーは終了致しました。
受講区分 会場
開催日時 2009-05-11(月) 13:30~16:30
講師 経営企画研究所 代表
丹羽 哲夫 氏

1971年関西大学法学部卒 長銀総合研究所 主席研究員を経て現在経営企画研究所代表 。建設省、通産省の委員会委員 歴任。著書として「図解でわかるMBO」、「持株会社がわかる本」、「経営計画の立て方・つくり方」、「経営企画部」など多数。専門分野は戦略経営・新事業開発・流通革新。

セミナー詳細 冷凍ギョウザ事件などで食の安全性が問われ、穀物の安定確保などの安全保障面でも大きな課題を露呈した。国内の農業にも、後継者不足・耕作放棄地の急増・零細で低い生産性・余りに多段階な流通などの問題も山積している。このため、従来の業界構造では解決できないという危機感が支配的になり、新たな農業ビジネスも展開している。行政も民間企業・金融機関の参画なくして局面打開は不可能とみており、規制緩和が相次いでいる。このトレンドを受けて金融機関の戦略も変化している。しかも、農業ビジネスの広い事業領域における垂直統合化の流れは、効率化と課題解決の近道である。これには、銀行・証券・信託・投資銀行・保険の専門知識・ノウハウも不可欠である。このため、都市銀行・地方銀行・証券・べンチャーキャピタルなどでも、有望な事業機会として挑戦し始めている。その取り組みの現状と今後の影響について予測し、対策の参考とする内容である。

 講義詳細
 1.農業ビジネスの構造変化
 (1)脅かされる食の安全
 (2)乱高下する穀物価格
 (3)不十分な自給率
 (4)各国からの生産性向上要求
 (5)川上と川中の古い構造と機能

 2.農業ビジネスの広い事業領域と統合化の遅れ
 (1)農業生産
 (2)付随する資材と機材
 (3)流通加工
 (4)販売
 (5)アグリバイオ
 (6)支援事業

 3.農業政策の新しい動向
 (1)農政改革
 (2)農業制度資金の動向
 (3)日本政策金融公庫の政策

 4.農業の垂直統合化への流れ
 (1)先行事例
 (2)大手企業による農業生産法人の設立
 (3)売れる食品の開発 
 (4)安定供給を維持できる生産体制
 (5)循環サイクルの確立

 5.現状の金融機関の取り組み
 (1)大手都市銀行
 (2)地方銀行
 (3)信託銀行
 (4)べンチャーキャピタル
 (5)アセットマネジメント
 (6)JAバンクや農協

 6.今後の取り組み予測(1)農商工連携
 (1)モデル事例A(農業経営者の規模拡大支援) (2)モデル事例B(ファンド組成)
 (3)大手都市銀行
 (4)地方銀行
 (5)べンチャーキャピタル
 (6)農協の参画状況
 (7)課題
 (8)成功要件とリスク

 7.今後の取り組み予測(2)差別化商材開発と循環サイクルの確立
 (1)モデル事例C(大手流通企業)
 (2)モデル事例D(外食企業)
 (3)大手都市銀行 
 (4)地方銀行
 (5)損害保険
 (6)課題
 (7)成功要件とリスク

 8.今後の取り組み予測(3)グループ企業による垂直統合
 (1)モデル事例E(総合商社)
 (2)モデル事例F(専門商社)
 (3)モデル事例G(食品メーカー)
 (4)大手都市銀行
 (5)地方銀行
 (6)投資銀行とべンチャーキャピタル  
 (7)アセットマネジメント
 (8)課題
 (9)成功要件とリスク

 9.今後の取り組み予測(4)中核プレイヤー創出(VB、MBO)
 (1)モデル事例H(VB)
 (2)モデル事例I(MBO)
 (3)べンチャーキャピタル 
 (4)証券と投資銀行
 (5)アセットマネジメント
 (6)課題
 (7)成功条件とリスク

10.質 疑 応 答  ※ 録音・ビデオ撮影・PCの使用等はご遠慮下さい

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