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基本から学ぶサブプライム問題

危機の本質と影響
本セミナーは終了致しました。
受講区分 会場
開催日時 2008-01-23(水) 13:30~16:00
講師 株式会社日本総合研究所
調査部 主任研究員
岩崎 薫里 氏

87年早稲田大学政治経済学部卒業、住友銀行(現 三井住友銀行)入行。92年日本総合研究所、99年同主任研究員、05年~07年3月JRI America出向。論文等として「個人の金融資産選択の現状と課題」(BER07年11月号)、「転換期を迎えるアメリカのカード・ビジネス」(同07年6月号)、「急がれる金融教育への取り組み:アメリカの経験に学ぶ」(同06年12月号)、『図解:電子金融ビジネス最前線』(銀行研修社、共著)、『図解:金融を読む事典』(東洋経済、共著)、『税制・社会保障の基本構想』(日本評論社、共著)など。

概要 当初はアメリカの住宅ローン市場の一部という狭い分野に限定されていたサブプライムローン問題が、2007年夏場以降、金融市場のさまざまな分野にグローバルな規模で伝播し、世界経済に深刻な打撃を与えている。
とりわけ予想外だったのは、「銀行発の金融危機」となった点である。近年、金融監督当局等が最も警戒していたのは「ヘッジファンド発の金融危機」であった。それに対して銀行は、長年にわたる取り組みの結果リスク管理技術が向上し、金融危機の震源地になるとは予想されていなかった。ところが実際には銀行のリスク管理に重大な欠陥があり、それが顕在化したことで今回の危機につながった。銀行、しかも世界のトッププレイヤーが震源地であるだけに影響力は大きい。特に懸念されるのは、金融市場の混乱に伴い銀行がバランスシート外に出したリスクを再び抱え込むことで、新たな不良債権問題が発生する可能性である。その場合、クレジットクランチなどを通じて実体経済に甚大な悪影響が及ぶことになろう。
サブプライムローン問題は、焦点の金融商品・市場やプレイヤーが複雑かつ多岐にわたるうえ、互いに密接にかかわり合っているため、きわめてわかりづらい構図となっている。本講演では、住宅ローンの不良債権問題が金融市場全体に波及するまでのメカニズムや、アメリカ一国の問題が世界中に伝播するまでの過程をわかりやすく体系的に解説する。そのうえで、銀行のリスク管理のどこに問題があったのか、過去の教訓は生かされなかったのか、などの点について言及する。それらを踏まえて、実体経済への影響を含めて先行きを展望する。
セミナー詳細 1.サブプライムローン問題の背景
   (1)証券化商品の台頭
   (2)大手銀行による投資ビークルの利用
   (3)金融のグローバル化

2.危機波及のメカニズム
   (1)住宅ローンの問題が金融市場全体に波及するまで
   (2)世界への伝播
   (3)リスク全般に対する回避姿勢の強まり

3.銀行発の金融危機
   (1)外に出したリスクが逆戻り
   (2)LTCM危機の教訓は生かせたか
   (3)2000年代初に起こった別のサブプライム問題

4.今後の展望
   (1)長期化の公算
   (2)新たな不良債権問題の発生とクレジットクランチの可能性

5.質疑応答/ディスカッション

【ストック・リサーチ経営研究セミナー】
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