【EXECUTIVE SYMPOSIUM】顧客本位の業務運営と企業カルチャーの融合・コンダクトリスクを踏まえた保険業界の未来像
開催日時
2025-06-20(金) 13:00~17:30
参加費 
1名につき33,200円(資料代・消費税を含む)
受講形式
会場受講 または オンライン受講(いずれもアーカイブ配信付き)
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顧客本位の業務運営と企業カルチャーの融合・
コンダクトリスクを踏まえた保険業界の未来像

近年保険業界は、金融制度の改正、テクノロジーの進化、顧客ニーズの多様化により、かつてない変革期を迎えています。特に保険業法の改正は業界全体のビジネスモデルに大きな影響を与える可能性があり、最新の規制動向を把握することが重要です。
本セミナーでは、金融庁より「損害保険業等に関する制度等ワーキング・グループ」の報告書や、保険業法一部改正の法律案について詳細な解説をします。さらに、有識者および弁護士が「業務品質・企業カルチャー」「情報管理」「最善利益勘案義務」「ガバナンス」など、今日の保険業界における重要課題に焦点を当て、最新の知見と実践的なアドバイスを提供します。
また、金融機関の取り組み事例として三井住友海上火災保険株式会社をお招きし、具体的な事例を交えてご紹介いただきます。

プログラム

【第一部】金融審議会・損保WGの報告書の概要とポイント整理
~損保市場の信頼の確保と健全な発展に向けた方策~

  • 金融庁 企画市場局 総務課 保険企画室(室長) 赤井 啓人
講師略歴
経歴:2005年財務省入省。財務省主計局、理財局、国際局、金融庁企画市場局(信用制度参事官室、調査室、市場課)、米・スタンフォード大学アジア太平洋研究センター(客員研究員)等を経て、2023年7月から現職。
概要
損保市場における保険金不正請求事案や保険料調整行為事案の発生を受け、金融審議会において、「損害保険業等に関する制度等ワーキング・グループ」が設置されました。このワーキング・グループでは、両事案の再発を防止するとともに、顧客本位の業務運営や健全な競争環境を実現する観点から、大規模乗合代理店に関する規制のあり方や保険仲立人の活用促進に向けた施策等についての議論を行い、昨年12月25日に報告書をとりまとめました。第一部では、この報告書の概要を説明するとともに、この報告書を受けた保険業法の一部を改正する法律案の内容を解説します。
講演詳細
  1. 金融審議会・損保WG開催の経緯
  2. 損保WGの報告書の概要
    (1)大規模乗合代理店に対する体制整備の強化
    (2)保険仲立人の活用促進
    (3)保険会社による過度な便宜供与の禁止
    (4)企業内代理店に関する規制の再構築
    (5)その他
  3. 保険業法の一部を改正する法律案の概要
  4. 質疑応答
    ※時間の都合上、事前質問のみお受けいたします。
     なお、事前質問の受付は2025/6/18(水)17:00までとさせていただきます。

【第二部】業務品質の高度化と企業カルチャーの重要性

  • 株式会社エスカリエ町田 代表取締役 徳沢 清児
講師略歴
経歴:生命保険会社(本社)を経て、デロイトトーマツコンサルティングにジョイン。2017年より現職。これまでに、高資質営業職制度および販売手数料体系の構築に携わる。代理店担当社員時代は、売上、生産性、代理店開拓数などの記録を更新し、年間優秀賞、年間MVP賞を受賞。さらに、拠点長としても数々の賞を獲得。大手損保社に対する生保子会社立ち上げ支援プロジェクトを経験。代理店における生保販売未経験の損保販売担当者、および彼らを指導する代理店担当社員向けの教育カリキュラムを構築し、販売指導を実施。また、複数の大手保険代理店に対する経営評価および指導業務にも従事。金融庁、銀行・保険会社などの金融機関をはじめ、多くの企業向け研修を担当。長年にわたり「業務品質」、特に「募集品質」の高度化に取り組む。近年では、「顧客満足度向上」についての業界著名人との対談や、連載企画「第1回 代理店業務品質評価制度に対する考察」(保険毎日新聞社)を執筆。ファイナンシャルプランナーとして「Bigファミリー奮闘記」更新中。コンプライアンスオフィサー。
概要
苦情やお客様の声は、業務品質を向上させる重要なトリガーです。第二部では、企業カルチャーが苦情対応や業務品質に与える影響を解説し、信頼を築くための改善手法を紹介します。
講演詳細
  1. お客様の声は、成長のトリガー
  2. 企業カルチャーと業務品質の関係
  3. さらなる業務品質の高度化に向けて
  4. 質疑応答

【第三部】代理店における情報管理態勢の確認ポイント

  • デロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社 金融サービス シニアマネジャー 田宮 秀樹
講師略歴
経歴:政府系金融機関勤務後、大手監査法人を経て監査法人トーマツ入社。金融機関のリスク管理高度化に対するアドバイス及び内部監査支援を実施。事務リスク管理は、大手保険会社、大手クレジットカード会社、地方銀行等に態勢構築支援を経験。
資格:公認内部監査人 、公認情報システム監査人 、システム監査技術者、公認情報セキュリティマネージャー 、内部統制評価指導士
書籍:「個人情報保護法改正が外部委託先管理に与える影響」(Financial Regulation 2014 冬号)、「リスク管理は新領域へ」(金融財政事情 2018年9月)、「非財務リスク管理の実務第4章サードパーティリスク」(きんざい)
概要
サイバー攻撃は引き続き猛威を振るい、保険代理店についても対象外ではありません。多くの代理店では一定の管理態勢は整備済みであると考えますが、その運用についてはリスクが充分に軽減されていないケースも散見されます。第三部では、保険代理店に関連するサイバー攻撃事例や管理態勢、点検の観点について解説します。
講演詳細
  1. 猛威を振るうサイバー攻撃
  2. 代理店を対象とするサイバー攻撃の事例
  3. サイバー事故はなぜ起こったのか
  4. 最近の管理態勢と点検の観点
  5. 質疑応答

【第四部】「最善利益勘案義務」を活用した保険代理店の価値向上の取組み

  • のぞみ総合法律事務所 パートナー弁護士/MBA(経営修士)、CIA(公認内部監査人)、CFE(公認不正検査士)、認定経営革新等支援機関 吉田 桂公
講師略歴
経歴:1998年3月東大寺学園高校卒業。2002年11月司法試験合格。2003年3月東京大学法学部卒業。2003年4月司法研修所入所。2004年10月のぞみ総合法律事務所入所。2006年4月~2007年3月日本銀行決済機構局、2007年4月~2009年3月金融庁検査局に出向。2009年4月のぞみ総合法律事務所復帰。2023年3月中央大学ビジネススクール卒業(優秀論文賞・南甲倶楽部賞 受賞)。
一般社団法人日本損害保険代理業協会アドバイザー、農林水産省 農漁業保険審査会委員、一般社団法人金融財政事情研究会「保険ロイヤーフォーラム」理事。
主要取扱業務は、金融レギュレーション対応(保険業法、銀行法、金融商品取引法等)、保険代理店等の内部監査支援・コンプライアンス態勢構築支援、訴訟・金融ADR対応、調査委員会活動等。保険会社(生保、損保)、保険代理店、保険仲立人、銀行等のコンプライアンス態勢(内部規程、組織体制等)の構築支援等を多数手がける。
著書等として、「保険業の実務上の論点」(金融法務事情・連載中)、「保険代理店の内部監査事例」(金融財政事情研究会)、「JSA-S 1003 保険代理店サービス品質管理態勢の指針 解説」(日本規格協会)ほか多数。
保険会社・保険代理店・保険仲立人・銀行等の社内研修も多数担当しており、金融庁での研修実績も有する(検査官向けに、保険業法について解説)。
概要
2023年11月20日、「金融商品取引法等の一部を改正する法律」が成立し(公布は同月29日)、2024年11月1日に施行されました。この改正において、金融サービスの提供及び利用環境の整備等に関する法律も改正され、保険代理店にも、顧客の最善の利益を勘案しつつ顧客に対して誠実かつ公正に業務を遂行する義務(「最善利益勘案義務」)が課せられています。「最善利益勘案義務」は、今般の比較・推奨規制の改正に影響を与えるなど、保険代理店にとっても重要な取組課題といえます。しかし、「最善利益勘案義務」は、やらなければならない義務として消極的に捉えるのではなく、それを前向きに捉えることで、企業価値の向上につなげることもできます。第四部では、「最善利益勘案義務」を踏まえた態勢整備のあり方と、同義務を活用した保険代理店の価値向上の取組み等について、解説します。
講演詳細
  1. 「最善利益勘案義務」の導入の経緯
  2. 「最善利益勘案義務」を踏まえた態勢整備のあり方
  3. 「最善利益勘案義務」を活用した企業価値向上の取組み
  4. 質疑応答

【第五部】適切な業務運営のためのガバナンス向上とコンプライアンス推進

  • 社会保険労務士法人ミライガ 代表社員 特定社会保険労務士 藤井 恵介
講師略歴
経歴:京都大学卒業後、民間企業にて経営企画部や人事部を経験。2005年に独立し、社会保険労務士事務所を開業。ホワイト企業を目指す企業を支援し、民間企業での経験と豊富な知識をベースとしたアイデア満載のアドバイスは多数の経営者から好評を得ている。保険業界の知見も深く、多くの保険会社や保険代理店の顧問社労士として活動している。
「総務・経理実務パーフェクトガイド」(中央経済社)、「働き方改革関連法の対応ポイント」(清文社小冊子)等著書多数。
概要
企業としての発展や顧客からの信頼向上のために、適切なコーポレートガバナンス態勢とコンプライアンス推進が求められます。
第五部では顧客だけでなく従業員を守るために必要な考え方やトラブルの未然防止などについて解説します。
講演詳細
  1. コーポレートガバナンスに関する態勢整備
  2. 経営理念・経営計画や社内規則等の反映と運用
  3. コンプライアンス推進とトラブルの未然防止について
  4. 質疑応答

【第六部】三井住友海上のお客さま本位の実現・コンプライアンスの徹底に向けた経営改革

  • 三井住友海上火災保険株式会社 執行役員 杉本 勝
講師略歴
経歴:早稲田大学人間科学部卒業。1992年4月、住友海上火災保険株式会社(現三井住友海上火災保険株式会社)入社後、営業、商品、経営企画等を幅広く経験。経営企画部 業務企画担当部長、火災傷害保険部長、商品・サービス企画部長を経て、2024年4月より、現職(執行役員 業務企画部長)。
概要
「顧客本位」と「法令遵守」はあらゆる事業活動の根幹であり、ビジネスモデルや経営戦略、及びガバナンスやコンプライアンス・リスク管理等を見直し、改善するPDCAを適切に循環していかなければなりません。第六部では、損害保険業が抱える課題に触れながら、当社における業務改善計画の進捗状況やビジネススタイルの大変革の検討状況に加えて、その中でも鍵となる「お客さま本位の業務運営」や「コンプライアンスの徹底に向けた経営改革」に関する取組み状況等について紹介します。
講演詳細
  1. 昨今の損害保険業における諸問題
    価格調整行為、修理費不正請求問題、情報漏洩
  2. 業務改善計画、ビジネススタイルの大変革
    諸問題や規制環境の変化等を踏まえた業務改善計画の概要及びビジネススタイルの大変革の概要
  3. お客さま本位の業務運営
    上記1.2.を踏まえたお客さま本位の業務運営の取組み状況
  4. コンプライアンスの徹底に向けた経営改革
    上記1.2.を踏まえたコンプライアンスの徹底に向けた経営改革の取組み状況
  5. 質疑応答

開催概要

タイトル
【EXECUTIVE SYMPOSIUM】
顧客本位の業務運営と企業カルチャーの融合・コンダクトリスクを踏まえた保険業界の未来像
開催日時
2025-06-20(金) 13:00~17:30
受講形式
会場受講 または オンライン受講(いずれもアーカイブ配信付き)
会場
カンファレンスルーム(株式会社セミナーインフォ内)
東京都千代田区九段南2-2-3(九段プラザビル2F)
参加費
1名につき33,200円(資料代・消費税を含む)
推奨対象
保険会社をはじめとする、金融機関のコンプライアンス部門・リスク管理部門、内部監査部門、営業部門、経営企画部門の実務担当者ならびに経営者・管理者クラスの方々。また、金融ソリューションを手掛ける事業会社や、保険募集・品質管理に関わる業務に従事する担当者の方々。
定員
会場受講:25名/オンライン受講:無制限
主催
株式会社セミナーインフォ
補足事項
※業種・業務内容等により参加をご遠慮いただく場合がございます。また、個人申込の方は金融機関にご所属の方に限り受付可能です。
※事前質問がございます場合は、ご質問希望の講師を明記の上、お申し込みフォーム「連絡事項欄」もしくは「お問い合わせフォーム」にて、ご連絡ください。
※第一部(金融庁登壇セッション)につきましては、時間の都合上事前質問のみお受けいたします。なお、金融庁への事前質問の受付は2025/6/18(水)17:00までとさせていただきます。
※ライブ配信当日に、チャットからも随時ご質問を書き込んでいただけます。
※講義中の録音、ビデオ・写真撮影はご遠慮ください。

【受講証明書発行可能】
社内申請やCPE単位、CPD単位等申請のため「受講証明書」が必要な方は受講後に発行が可能です。お申し込みフォーム連絡事項欄へ発行希望の旨をご記載ください。(CPE単位、CPD単位等申請にご利用の際は、申請条件についてご自身で事前確認をお願いします。弊社で単位取得を保証するものではございません。)

【複数名視聴について】
1件のお申し込みにつき1名での視聴となります。複数名での視聴にはお得な回数券をご活用ください。
オンライン視聴のご案内
Zoom配信(ウェビナー)【アーカイブ配信付き】
※ご受講前に「オンライン受講の流れ」を必ずご確認ください。
※開催1営業日前の13時にメールで、視聴URL(ライブ・アーカイブ共通URL)とPDF資料のご案内をお送りします。開催1営業日前の12時以降にお申し込みの場合は視聴に関するご案内の配信にお時間をいただく場合がございますので予めご了承ください。
※ご使用PC、ネットワークにかかるセキュリティ制限がある場合、ご視聴ができない場合がございますので事前に社内ご担当部署等にご確認をお願いします。
アーカイブ視聴について
【配信日程】
2025/6/23(月) 13:00 ~ 2025/6/30(月) 13:00(土日祝も視聴可能)

※会場受講の方・開催日当日にご参加いただけなかった方も後日のアーカイブ配信をご視聴いただけます。
※配信期間中は、お好きな時間に繰り返しご視聴が可能です。
※セミナー開催翌営業日13時より、ライブ配信と同様のURLから視聴可能です。視聴環境の確認は、「オンライン受講の流れ」をご参照ください。
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ポリシー
※キャンセル期限は開催1営業日前の12時です。ご希望の方はお電話、メール、問い合わせフォーム、いずれかにて期日までにご連絡ください。
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※事務局よりお送りする「キャンセル手続き完了のご連絡」メールをもって、キャンセル完了となります。万が一、メールが届かない場合は事務局までご連絡をお願いいたします。
※受講料をお支払いただいた方におかれましても、イベント提供期間外の動画提供ならびにご視聴は不可となっております。

会場へのアクセス

  • 東京都千代田区九段南2-2-3(九段プラザビル2F)
    九段下駅 2番出口 徒歩約5分

お申し込み

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  • 2025-06-20(金)
    13:00~17:30
  • 1名につき33,200円
    (資料代・消費税を含む)
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