統合リスクマネジメントの開示要求と保険・ART ~経営課題となったリスクマネジメントとその対応~ |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2000-05-17(水) 13:30~16:30 |
講師 |
三井海上基礎研究所 リサーチャー 後藤 和廣 氏 中央大学商学部・福島大学経済学部 非常勤講師 |
開催地 | アルカディア市ヶ谷 (東京都千代田区九段北4-2-25) |
詳細 |
ロンドン証券取引所に上場している企業はリスクマネジメントを行い、その効果を検証し1999年12月23日以降、アニュアルレポート等で検証結果を公開しなければならなくなった。これはコーポレート・ガバナンスの視点から最終的なリスク負担者である株主等に、投資等を行っている企業のリスクを知らせる目的で行われた。効果検証は取程役会が行うことからリスクマネジメントは経営課題の1つになったと言える。リスクマネジメントの開示は他の欧米諸国で求められており、既に実施している国もある。経済のグローバル化が進む中で、日本企業も速やかな対応を迫られると思われる。しかし、開示を求められているリスクマネジメントは今まで論じられてきたリスクマネジメントとは、内容・方法ともかなり異なる。対象となるリスクが、保険でカバーできるリスクにとどまらず、投資・資金調達・外為等の財務に関わるリスク、原材料の高騰、役職員のモラル・就業意欲、コンプライアンス、会社の風評などのオペレーショナルリスク等も対象になる。また、リスクを単に避けたり減少させる対象とはせず、ときにはストラテジーを建て積極的にリスクを取り、リターンの極大化を図ることも行われる。こうした企業経営全般に関わるリスクを統合的に管理する手法は統合リスクマネジメントと言われている。このセミナーでは、開示要求の内容、統合リスクマネジメントの基礎的な理論と現状及び今後の展望として、ART(代替リスク移転)について概説する。 講義詳細 1.リスクマネジメントの開示要求 (1)イギリスの開示要求の概要 (2)その他の外国における実状 2.開示要求で求められるリスクマネジメントの概要 (1)対象リスク (2)リスクマネジメント・プロセス (3)社内体制 (4)開示内容 3.統合リスクマネジメントの展開 (1)リスクマネジメントの基礎的な理論 ~純粋リスクと投機的リスクの統合管理、統合リスクマネジメントによるリスクの削減効果 (2)統合リスクマネジメント過程 (3)マネジメント・サイクル (4)ケース・スタディ 4.保険・ART (1)海外で開発途上の「統合リスク保険」 (2)ART ~証券化、コンティンジェント・キャピタル、キャプティブ、 ファイナイト・リスク、保険デリバティブ 5.質 疑 応 答 ※ 録音・ビデオ撮影等はご遠慮下さい |
お問合わせ |
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