保険監督者国際機構(IAIS)が掲げる経済価値ベース評価のあり方と保険業界への影響 |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2008-01-28(月) 13:30~16:30 |
講師 |
株式会社日本格付研究所 格付一部 金融グループ チーフアナリスト 格付企画部 ゼネラルマネジャー(兼) 水口 啓子 氏 1986年上智大学大学院外国語研究科国際関係論専攻博士前期課程修了 同年JPモルガン入社 95年スタンダード&プアーズ入社 日本の生命保険、損害保険業界を中心に格付け業務を担当 その後、中央青山監査法人/プライスウォーターハウスクーパース、UBSウォーバーグ証券等を経て、2005年 日本格付研究所入社 保険会社の格付を担当 |
開催地 | アルカディア市ヶ谷 (東京都千代田区九段北4-2-25) |
詳細 |
国際会計基準審議会(IASB),保険監督者国際機構(IAIS)によって検討されている会計・ソルベンシーの枠組みの見直しに代表されるグローバルな潮流は、保険会社の資産・負債を経済価値ベースで捉えることである。これが実現すれば、グローバルな視点から、保険会社の財務状態の比較可能性の向上につながることが期待されるものの、わが国を含め、保険負債の原価評価が残る国も少なくない中、経済価値ベース評価への動きの業界への影響は多大である可能性も否めない。本演では、グローバルな経済価値ベースの評価に向けての様々な動向に加え、ソルベンシーⅡにかかわる影響度調査の結果も勘案しながら、経済価値ベースの評価の導入がもたらす多岐にわたる影響と対応策についても考察する。こうした考察を踏まえた上で、リスク管理が、今後、経営戦略においてどのような意味合いを持ちうるかについても付言する。 講義詳細 1.経済価値ベースへの潮流 (1)経済価値ベース評価導入の意味・影響の概要 (2)グローバルな会計・ソルベンシー基準の方向性 ~ IASBの動向 ~ IAISの動向(ALM基準ペーパーなど) ~ 主要国における動向(EU、米国、日本など) (3)日本における経済価値ベース評価導入の課題など 2.EUソルベンシーⅡのあり方とその動向 (1)ソルベンシーⅡの検討の枠組み (2)フィールドテストの実施状況 ~ 各フィールドテストの結果の概要と課題 ~「ソルベンシー資本要件」の算出方法の概要 ~ 標準的アプローチにおける主要リスクの考え方(株式、金利、保険)など (3)保険会社による自己評価・監督検査プロセスのあり方など 3.経済価値ベースの評価の導入の影響 ~ EUソルベンシーⅡの「影響調査」を踏まえて (1)リスク管理への影響 (2)保険商品設計・価格設定への影響 (3)投資行動への影響など 4.格付け会社の分析の視点 ~ グローバルな潮流を踏まえて (1)保険監督の枠組みと格付けの視点 (2)格付け会社によるリスク管理体制の評価の視点など 5.質 疑 応 答 ※ 録音・ビデオ撮影・PCの使用等はご遠慮下さい |
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