バーゼルⅡが与える金融機関の投資行動の変化

受講区分 会場
開催日時 2007-12-20(木) 13:30~16:30
講師 株式会社大和総研
企業財務戦略部 アナリスト
菅野 泰夫 氏

詳細 本講演では、バーゼルⅡが金融機関の投資行動に及ぼした影響を中心に解説を行う。特に新規制適用後の都市銀行、地方銀行のポートフォリオの変化(特にオルタナティブ投資)を検証し、金融庁の対応が銀行の投資行動にどの様に影響を及ぼしたかを考察する。更に、金融検査マニュアル改訂による生じたファンド投資への影響を論ずると共に、未だ個別プロダクトの信用リスク計測で迷走する金融機関の疑問点にも触れていく。最後にバーゼルⅡへ対応した商品戦略の検討を行い、今後生じる、金融機関の投資行動の変化を推察する。

講義詳細
1.バーゼルⅡが与えた金融機関の混乱
(1)内部格付手法と標準的手法ではどちらが有利だったか?
(2)いまだ迷走が続くオルタナティブ投資の信用リスク計測
(3)不動産私募ファンド、PEファンドの信用リスク計測手法の実践
(4)“バーゼルⅡの実施でサブプライム問題は軽微に収まった”は本当か?
(5)風評リスクを懸念した開示義務(第3の柱)への各行の対応

2.バーゼルⅡ適用後の金融機関の投資行動の変化
(1)解約されたヘッジファンド、解約が限定的であった不動産私募ファンド
(2)来年度以降、内部格付手法の移行を狙う標準的手法採用行の特徴
(3)サブプライム問題で表面化したバーゼルⅡにおける流動性の罠
(4)バーゼルⅡフレンドリーな商品戦略の検討
(5)金融検査マニュアル改訂が与えたファンド投資への影響

3.金融機関の投資選好の検証と今後生じる変化の予測
(1)ディスクローズ資料(第3の柱)から読み取れる金融機関のファンド投資選好
(2)地域金融機関のアクティブインベスター
(3)アウトライヤー基準の問題点
(4)今後生じる金融機関の投資行動の予測

4.質 疑 応 答

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