生命保険会社の収支構造の分析【最新版】

~保険販売・資産運用・ALMからみた2024年度までの実績を踏まえて~
受講区分 会場
オンライン
開催日時 2025-12-17(水) 9:30~12:30
講師 ニッセイ基礎研究所
主任研究員
安井 義浩 氏

経歴:1987年、日本生命保険入社、主計部、財務企画部、、あいおいニッセイ同和損保などで、決算・収支計画、商品開発(保険料・責任準備金の算出)等を経て、2012年より現職。保険会社の業績動向やリスク管理手法の調査・研究に従事。
資格:日本アクチュアリー会正会員 日本証券アナリスト協会検定会員

開催地 カンファレンスルーム(九段プラザビル2階)
概要 【本セミナーで得られること】
・生命保険会社の保険業績や収支状況の推移
・基本的な保険商品の仕組み、資産運用、ALM、それらと資本規制との関係

【推奨対象】
・保険会社のリスク管理、企画、商品開発、資産運用、経理・主計、監査部門の責任者、実務担当者
・生命保険会社の経営分析に興味ある方々

【概要】
私が生命保険会社に入社した1987年当時はバブルに向かう右肩上がりの時代。その後バブルは崩壊し、1990年代以降は実質的に破綻する保険会社も多くありました。国内金利は低下を続けほぼゼロになりました。時には株価の大幅下落など経済環境が大きく悪化する時期もありました。その後は株価も持ち直し金利もやっと上昇する時代になってきました。生命保険会社の収支状況はそうしたものに大きく左右されていますが、財務諸表を見るだけでは、理解しにくい面があります。
本セミナーでは、そうした生命保険会社の収支構造を理解するために必要な知識、例えば保険そのものの基本的な仕組、保険商品の販売業績・収支、資産運用収支の構造やこれまでの推移、その両者の関係としてのALMなどを、図解も交えてできる限り平易に説明します。また保険会社のリスク管理手法も、低金利で収支が苦しい時代に必要に迫られて進化してきました。その一つの到達点である経済価値ベースの資本規制が導入され開示も始まります。これには少し触れる程度とし、むしろこの内容を理解するための大前提となる生命保険の収支構造や現状を中心に解説します。
詳細 1.生命保険の仕組みと、財務諸表の見方の概要
(1)保険商品の成り立ちと生命保険収支の仕組み
(2)損益計算書と貸借対照表

2.保険販売業績の推移
(1)保有契約、新契約
(2)年換算保険料表示

3.保険関係の収支
(1)保険料
(2)保険関係支払金(保険金、年金、給付金、解約返戻金)
(3)事業費
(4)責任準備金

4.資産運用関係の収支
(1)インカム収支と基礎利回り
(2)キャピタル損益
(3)ALMの必要性
(4)ALMと区分経理

5.利源分析と基礎利益
(1)利源分析の概要と損益計算書との関係
(2)基礎利益

6.剰余金とその行方
(1)剰余金の実態
(2)契約者配当
(3)「自己資本」の充実

7.ソルベンシーマージンと資本規制など
(1)これまでのソルベンシーマージン
(2)経済価値ベースのソルベンシーマージン(概略)

8.質疑応答
※セミナーの内容は最新動向を踏まえ変更となる可能性がございます。
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