<対談企画>金融機関におけるカルチャー監査の実務

~監査のフレームワークから行動変容までの実践プロセス~
受講区分 会場
オンライン
開催日時 2025-12-23(火) 13:30~16:30
講師 明治安田生命保険相互会社
監査部 上席監査品質指導役 十河 隆 氏
アッドサイト合同会社(AddxSight LLC)
代表社員 池田 泰三 氏

【十河 隆 氏】
経歴:明治安田生命保険相互会社にて、保険金部、契約部等を経て、監査部にて内部監査を17年間従事。かつて、保険金部在任時「不適切な保険金等の不払い」による行政処分を受け、未曽有の事態に対応、その際、内部監査の重要性を痛感した。現在は、監査部で内部監査のスーパーバイザー業務を専任。社外活動では、各種セミナー講演等、日本内部監査協会 CIAフォーラム研究会座長として、内部監査部門・内部監査人の悩み、課題解決に向けて研究活動を取りまとめている。
資格:公認内部監査人(CIA)、公認金融監査人(CFSA)、認定スクラムマスター(CSM)
書籍:「内部監査が変われば、社会が動く」(金融財政事情研究会 共著)刊行予定

【池田 泰三 氏】
経歴:1992年に東京銀行に入行。2002年よりソニーの内部監査部門(本社・米国)にて業務監査に従事。2007年よりPwC等にてアドバイザリー業務、外部評価業務等に従事。2014年より三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)・三菱UFJ信託銀行の内部監査部門(本社・米国)にて年度リスク評価・監査計画の立案、品質評価、教育・研修等に従事。2021年よりデロイトトーマツにて金融機関等に対するアドバイザリー業務、外部評価業務等に従事。
2023年よりIIA国際本部のグローバル・ガイダンス評議会(GGC:Global Guidance Council)のメンバーとして、IIA発行のグローバル・ガイダンス(「トピック別要求事項」や「プラクティス・ガイド」等)の策定に貢献。
資格:公認内部監査人(CIA)、公認リスク管理監査人(CRMA)、公認不正検査士(CFE)、Accreditation in Internal Quality Assessment/Validation, SA8000 Introduction & Basic Auditor Certificate
共著・翻訳:
「内部統制報告制度【J-SOX】導入後の先進的内部監査ガイドブック」(2009年9月)
「COSO内部統制の統合的フレームワーク」(2013年5月公表)翻訳メンバー
講師等:
早稲田大学大学院 会計研究科 非常勤講師(2014年度)
日本内部監査協会研修講師
日本内部監査協会CIAフォーラム研究会・座長(h5:IAEPプログラム研究会)
書籍:「内部監査が変われば、社会が動く」(金融財政事情研究会 共著)刊行予定

開催地 カンファレンスルーム(九段プラザビル2階)
概要 ※本セミナーは10/31から日程変更となりました。
<span style="font-weight:bold">~12月16日に講師著書が発売開始となりますのでぜひご覧ください~
<a href="https://www.amazon.co.jp/dp/4322145701">講師著書「内部監査が変われば社会が動く: AI・ESG時代の内部監査に求められる実践知」</a></span>

【本セミナーで得られること】
・金融機関におけるカルチャー監査にかかる現状と課題の把握
・内部監査の視点から見たカルチャー監査にかかる理論と実務
・何を・なぜ・どのように監査するのかを明確にするフレームワークとメソドロジー
・「見えないカルチャー」を可視化し、行動変容につなげる評価手法と実践例
・講師による対談と受講者との質疑応答を通じた、実務課題への具体的な解決アプローチ

【推奨対象】
・銀行、証券、保険、金融サービスなどの金融機関における監査部門の部門長、管理者、内部監査人、品質評価者
・特に、カルチャー監査の導入検討・初期段階や更なるステップの検討段階にあり、カルチャー監査の目的や進め方がわからない、導入・実施方法に迷っている、試行錯誤しているといった課題に直面されている方。

【概要】
<第1部>
金融機関が持続可能なビジネスモデルを展開させるためには、ガバナンス、リスクマネジメント、コントロールが有効に機能することが重要です。そのためには、監査部門が、組織体の価値を高め、保全するという内部監査の使命を適切に果たしつつ、内部監査を高度化させることが求められています。こうしたなか、「カルチャー監査」が着目されています。ただ、実際には、カルチャー監査は理解しにくい、どのように導入、実施すればよいかわからない、試行錯誤している等、課題や悩みを抱えている監査部門が多いのではないでしょうか。
第1部では、カルチャー監査にかかるフレームワークとメソドロジーを主なテーマとして、受講者のみなさまとご一緒に解決の糸口を探っていきたいと存じます。

<第2部>
金融機関において、不適切な金融商品の販売が繰り返される背景には、表面的なルール遵守の背景に潜んだ「組織カルチャー」の問題があります。多くの金融機関では、カルチャー監査の必要性を認識しながらも、「どこから手をつければよいか分からない」、「監査実施について経営層からの支持が得られない」、「効果の測定が難しい」といった実装段階での壁に直面しています。
第2部では、「わかっている」のに「できない」という組織の矛盾に焦点を当て、カルチャー監査を実効性のあるものにするための実践的アプローチを解説します。特に、パイロット段階から本社全体への展開という重要な局面において、いかにして「見えないカルチャー」を可視化し、組織の行動変容につなげるのか、具体的な手法とツールをご紹介します。生成AIを活用した効率的な分析方法など、明日から実践できる方法論を通じて、カルチャー監査の実装における課題解決の道筋を示します。

<span style="font-weight:bold">【本セミナーへの事前のご要望について】</span>
カルチャー監査には唯一の「正解」があるわけではなく、業種・業態やリスク、目的・手段・範囲などによってアプローチが異なります。
そのため、本セミナーでは皆さまからのご要望をできる限り反映しながら進行してまいります。ぜひ事前にお聞かせください。
なお、ご記入いただいた内容は講師に共有いたしますが、ご所属先が特定されることはございませんのでご安心ください。

<ご記入方法>
お申込みフォームの「連絡事項」欄にご記入ください。
詳細 <第1部>
「カルチャー監査にかかるフレームワークとメソドロジー」(十河氏)

1.カルチャー監査にかかる直面している課題
(1)カルチャー監査とは
(2)金融機関のカルチャーにかかる現状と内部監査の役割
(3)カルチャー監査にかかる監査部門の課題、悩み

2.カルチャー監査のフレームワークとメソドロジー
(1)フレームワーク ~何を・なぜ・どのように監査するのか~
(2)メソドロジー  ~カルチャー監査の「道具箱」~
(3)特定テーマ   ~不正、不祥事にかかるカルチャー監査~

3.カルチャー監査の進化
(1)内部監査の役割 ~健全なカルチャーの醸成に向けて~
(2)カルチャー監査の進化モデル

<第2部>
「カルチャー監査の設計・可視化と組織の行動変容を促す実践アプローチ」(池田氏)
 ~生成AI等を活用した分析やよくある事例を踏まえて~

1.カルチャー監査の実装における現実と課題
(1)「わかっている」のに「できない」矛盾の正体
(2)多くの金融機関が直面する共通の悩み
(3)成熟度モデルにおける自部門の位置づけ

2.実践的なカルチャー監査の設計と可視化
(1)どこから始めるか:展開戦略の設計
(2)効果的な監査手法の選択と組み合わせ
(3)生成AI等を活用した効率的な分析アプローチ

3.明日から始めるための実装ポイント
(1)早期に成果を生み出すロードマップ
(2)よくある失敗と対処法
(3)次の一歩:アクションプラン

<第3部>
講師による対談・質疑応答(十河氏 池田氏)

テーマ:見えないカルチャーを可視化し、行動変容を促す実践アプローチ 「わかっている」のに「できない」―この矛盾はなぜ生まれるのか?

※セミナーの内容は最新動向を踏まえ変更となる可能性がございます。
※事前質問は、お申し込みフォーム「連絡事項欄」、「お問い合わせフォーム」からご連絡ください。
※講義中の録音、ビデオ・写真撮影はご遠慮ください。
お問合わせ 株式会社セミナーインフォ  セミナー運営事務局
TEL : 03-3239-6544   FAX : 03-3239-6545   E-mail : customer@seminar-info.jp