2025事務年度の金融行政方針を読み解く

~金融機能の向上を促すべく金融庁は「ダブル監督局体制」へ~
受講区分 会場
オンライン
開催日時 2025-10-21(火) 13:30~16:00
講師 専修大学 商学部
教授
渡邊 隆彦 氏

経歴:1986年東京大学工学部卒、1992年MIT経営大学院修了。三菱UFJ銀行(現)にて主に投資銀行業務を担当後、MUFGコンプライアンス統括部長、国際企画部部長を歴任。2013年4月より現職。ガバナンス・リスク管理・コンプライアンスを中心に企業向け講演実績多数。現在、日本郵政「グループコンダクト推進委員」等も務める。

開催地 カンファレンスルーム(九段プラザビル2階)
概要 【本セミナーで得られること】
・2025事務年度「金融行政方針」の要点
・金融庁の問題意識と行政スタンスに関する理解
・金融機関の課題と戦略の方向性の把握

【推奨対象】
金融機関の内部監査部門、リスク管理・コンプライアンス部門、法務部門、システム会社にお勤めの方。日本の金融業の課題と方向性を俯瞰するセミナーですので、ふだん金融庁や財務局と接点のない方にとっても有意義な内容です。

【概要】
2000年7月の発足から四半世紀を迎えた金融庁は、伊藤豊 新長官のもと、「金融行政方針」を8月29日に公表しました。
この「金融行政方針」は、金融庁の課題認識を踏まえ、金融行政における重点課題と今後の施策の方向性を明らかにするペーパーです。「2025事務年度金融行政方針」では、金融庁に総合政策局を改称・再編した「資産運用・保険監督局」を新設し、資産運用立国の推進と不祥事が相次いだ保険業界の監督強化を進めることを打ち出すなど、今後1年にわたって金融行政が重点的に取り組む課題が示されています。(なお、監督局は「銀行・証券監督局」に改称され、金融庁は「ダブル監督局体制」を敷くこととなります。)
本セミナーでは、この最新版「金融行政方針」を読み解きながら、各金融機関がどのようなアクションをとれば良いのか、金融庁の問題意識を踏まえたうえで解説します。他の金融庁公表資料も参照しながら、今後の金融行政の姿を多角的に俯瞰してまいります。
詳細 1.金融行政の基本スタンス
(1)金融行政の目標
(2)金融行政のバージョンアップ

2.地域経済の持続的成長を促す金融機関の取組み推進
(1)「地域金融力」の強化
(2)事業性融資の推進

3.資産運用立国の推進
(1)家計:安定的な資産形成の支援
(2)組成会社・販売会社:顧客本位の業務運営
(3)資産運用業:改革促進・高度化推進
(4)アセットオーナー:責任ある機能発揮
(5)金融庁による環境整備 ~コーポレートガバナンス改革、スタートアップ支援~

4.業態横断的な課題への対応
(1)金融犯罪の被害防止に向けた取組み
(2)マネロン・テロ資金供与対策の強化
(3)サイバーリスクへの対応
(4)利用者(高齢者や障がい者)に寄り添った金融サービス

5.業態別の課題 ~各業態の実態に応じた効果的な監督・検査の実施~
(1)大手金融グループ等
(2)地域金融機関 ~信金・信組の経営管理と業務運営の適切性確保~
(3)保険会社 ~信頼回復と健全な発展に向けて~
(4)証券会社等

6.持続可能な経済社会の実現に向けての環境整備 ~GX・DX~
(1)サステナブルファイナンスの推進
(2)デジタル技術を用いた金融サービスの変革

7.まとめ

8.質疑応答
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