金融機関におけるChatGPTを含む生成AI(ジェネレーティブ)活用の法律実務

~利用態様を踏まえ、基礎から実務上のポイントまで詳説~
受講区分 会場
オンライン
開催日時 2023-11-24(金) 9:30~12:30
講師 森・濱田松本法律事務所
パートナー 弁護士・ニューヨーク州弁護士
慶應義塾大学 大学院法学研究科 特任教授(非常勤)
田中 浩之 氏

(たなか ひろゆき)
経歴:2004年慶應義塾大学法学部法律学科卒、2006年慶應義塾大学大学院法務研究科卒 、2013年ニューヨーク大学ロースクール卒。 IT・知的財産・情報管理に関する業務を取り扱っており、生成系AIの利用に関する案件も多く手がける。
主要著作として、『ゼロからわかる生成AI法律入門』(朝日新聞出版、2023年刊行、共著)『ChatGPTの法律』(中央経済社、2023年、共著)『60分でわかる!改正個人情報保護法 超入門』(技術評論社、2022年、共著)、『ビジネス法体系 知的財産法』(第一法規、2018年)等がある。 

開催地 カンファレンスルーム(株式会社セミナーインフォ内)
概要 近時、ChatGPT(チャットGPT)等の急速な普及等により、生成系(ジェネレーティブ)AIの業務利用を開始・検討する企業が急増しており、金融機関もその例外ではありません。しかし、生成系AIの利用にあたっては、法的に留意すべきポイントが数多くあり、急速に実務が動いています。
そこで、本セミナーでは、生成系AIの利用にあたってのポイントについて利用態様毎に基礎から実務上のポイントについてまで3時間で詳説します。

【本セミナーで得られること】
・金融機関における生成AI(ChatGPT等)の利用にあたって法的に留意すべきポイントと対処法、今後の展望
・生成系AIの利用にあたっての法的責任と倫理的責任の理解

【推奨対象】
金融機関の法務・コンプライアンス部門・リスク管理部門・企画部門・システム部門・データ/AI利活用部門責任者・実務担当者
詳細 1.金融機関における生成AIの基礎・企業における生成系AIの想定され得る利用態様とメリット・デメリット等
(1)生成AIの基礎・仕組み・限界(幻覚:ハルシネーションの問題を含む)
(2)生成AIの利用態様(通常版/ファインチューニング・プロンプトエンジニアリング/独自開発)とメリット・デメリット
  ※ファインチューニングとは、ユーザーが持つデータを用い、ChatGPTを特定のタスクに適応させていく学習方法
  ※プロンプト・エンジニアリングとは、生成AIに処理をされるために入力する入力文(プロンプト)の仕方に工夫をする方法
(3)API・プラグインについての注意点

2.情報管理に関する問題点
(1)個人情報・プライバシー等との関係(日本法上の整理・GDPR等グローバルの動向)
 (a)生成AIの開発に関する問題
 (b)生成AIへの個人情報の入力に関する問題
 (c)生成AIによる個人情報の出力と個人情報保護法
 (d)生成AIによるプライバシー権侵害・名誉毀損
(2)機密情報・営業秘密・限定提供データとの関係

3.著作権等の知的財産権との関係(画像生成AIの利用時の問題を含む)
(1)生成AIの開発・学習段階の問題(著作権法のオーバーライド問題含む)
(2)生成AIからのコンテンツ生成・利用段階の問題
(3)生成AIモデル・データセット/生成AIから生み出されたコンテンツ/プロンプトの知的財産権の帰属

4.生成AI自体への規制・金融規制との関係
(1)AIについての法規制の可能性(グローバルの規制動向も踏まえて)
(2)生成AIの利用と金融規制抵触の可能性

5.生成AIの利用と法的責任・倫理的な責任
(1)生成AIサービスをAPIサービスで提供する場合の法的責任(生成AIが違法・不適切・虚偽の出力結果を出力した場合の利用者とサービス提供者の責任分界の問題を含む)
(2)生成AIを社内利用する場合の法的責任
(3)生成AIとAI倫理

6.生成AI関係のルール整備と関連契約等
(1)生成AI事業者の利用規約(API利用規約を含む)の検討ポイント
(2)社内ルールの整備のポイント
(3)生成AI開発委託先(パートナー)との契約のポイント

7.質疑応答
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お問合わせ 株式会社セミナーインフォ  セミナー運営事務局
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