【長期配信】金融機関における対話型AI(生成AI)の活用・導入とそのリスクへの対応

受講区分 オンライン
開催日時 2023-09-07(木) 13:00~13:00
講師 有限責任あずさ監査法人
秋場 良太 氏 ディレクター
村上 慶 氏 マネジャー
宇宿 哲平 氏 パートナー

【秋場 良太 氏】
(あきば りょうた)
金融アドバイザリー事業部
経歴:あずさ監査法人/KPMGの金融アドバイザリー事業部におけるデータアナリティクスサービスのリーダーを務め、大量データ解析・機械学習等を用いた分析サービスを開発・推進している。データアナリティクスを活用したAML/CFT対応の高度化、融資審査に係るAIモデル開発、経営改善支援に資するAIモデル開発、大規模自然言語モデルを活用した業務高度化支援等に係るアドバイザリーを多数提供。

【村上 慶 氏】
(むらかみ けい)
金融アドバイザリー事業部
経歴:日系金融機関を経て有限責任あずさ監査法人/KPMGに入所。入所後は、金融機関に対するAIモデル開発、自然言語処理技術や大規模自然言語モデルを活用したデータ分析・Webアプリ開発等に係るアドバイザリーサービスを提供。

【宇宿 哲平 氏】
(うすき てっぺい)
Digital Innovation部
経歴:あずさ監査法人/KPMGのDigital Innovation部において、会計監査におけるデータ分析やDigital技術の活用をリードし、会計監査における大規模言語モデル活用を進めている。加えて、あずさ監査法人Digital Innovation部内のAI Assurance Groupにおいて、AI関連のガバナンスおよびAIの適切性を評価するサービスを提供している。DX検定歴代1位(第1回~第5回まで)。システム監査技術者。

概要 ※本セミナーは2023/9/6に開催・収録したセミナーの長期配信です。

「ChatGPT」や「Bard」をはじめとする生成AI(Generative AI)の一種である対話型AIは、既存のデータを単に分析または処理するだけではなく、コンテンツを生成することができる人工知能であり、人間が作成したコンテンツと見分けがつかないほど自然なコンテンツを自動生成可能となっています。スマートフォンの登場以上の技術革新といわれ、今後数年でビジネスに広範囲の影響を及ぼすといわれています。
金融機関は、大量の文書を取り扱い定型的な業務も多く存在するため、対話型AIの活用により業務の迅速化・効率化が図られ、生産性の向上のみならずアイデア創出等の業務高度化の実現も期待されます。
しかし、一般公開されている対話型AIは、広範囲な質問に対応できるように学習されているものの、金融機関実務に特有の専門用語や社内用語で記述された文書の解釈などには必ずしも対応できていないのが現状です。
そこで本セミナーでは、金融機関における対話型AIの活用・導入に必要なカスタマイズやAIのチューニングの方法、実際のユースケースを想定した活用方法等について解説します。解説にあたってはKPMGが開発したPoC用対話型AIアプリも使ってデモをすることで、具体的なイメージがし易いように説明いたします。
対話型AIはビジネス活用上の便益がある一方、リスクも存在するため、対話型AIのリスクの説明や当該AIの規制動向も解説し、そのリスクへの対応策についても考察します。
最後に、対話型AIの導入が「PoC倒れ」とならず、無駄な投資を抑えた費用対効果のある本番導入につながるための要点についても整理いたします。

【本セミナーで得られること】
・対話型AI(生成AI)に関する基礎的な知識の習得
・国内外の金融機関における対話型AIの活用状況の把握
・金融機関に適応した対話型AIのカスタマイズやチューニング方法の理解
・対話型AIの活用可能領域や活用方法の理解
・対話型AIのリスクとその対応策

【推奨対象】
・金融機関のデジタルやDX推進担当者・責任者
・文書を業務で扱うことが多い部署の担当者・責任者
・対話型AIの活用に取り組まれているか、これから活用を検討している企画担当者・実務者
詳細 1. 対話型AI(生成AI)の概説
(1)人工知能・機械学習・深層学習とは
(2)人工知能の進化の歴史
(3)自然言語処理の進化と対話型AIの誕生
(4)対話型AIの学習方法(概要)
(5)国内外の対話型AIの特徴(ChatGPTやBard、rinnaの対話GPT言語モデルなど)
(6)対話型AIの活用可能領域

2. 国内外の金融機関における対話型AIの活用状況
(1)海外金融機関における対話型AIの活用状況
(2)国内金融機関における対話型AIの活用状況
(3)国内外の対話型AI活用状況を踏まえた今後の方向性と課題

3. 対話型AIの実務活用のユースケース(一部、KPMGが開発した対話型AIアプリを使ってデモを予定)
(1)自社専用の対話型AIの構築
(2)個別業務への活用
 (a)社内外からの問合せ業務への活用
 (b)法人渉外担当者専用の秘書AI
  (イ)担当している企業(融資先など)の情報のみを参照して各種回答を生成する対話型AI
  (ロ)常に最新の企業情報を参照させ、渉外担当者が担当企業に関する情報を迅速に取得し、
     担当が変更となってもスムーズな引き継ぎが実現
 (c)リスクモニタリングへの活用(アーリーウォーニングへの活用)
 (d)AML/CFT業務への活用
  (イ)疑わしい取引の届出や反社リスト作成等への活用など
 (e)内部監査業務への活用
  (イ)内部監査報告書ドラフトの自動作成やオフサイトモニタリングへの活用など
 (f)取引先の審査業務への活用
 (g)契約書・稟議書ドラフトの自動作成
 (h)その他

4. 対話型AIのリスクとその対応策
(1)国内外の主要なAIガイドラインの概要
(2)国内外の当局における対話型AI(生成AI)に対する規制等の議論
(3)対話型AI(生成AI)の主なリスク
(4)対話型AIの利活用ガイドライン
 (a)プロンプト(対話型AIへの命令文)作成に係るガイドライン
 (b)対話型AIからの出力結果に係る取扱い

5. 対話型AIの活用・導入に向けてのポイント
(1)対話型AIの活用に係るフィージビリティ調査
(2)PoCの実施と本番導入(スモールスタートして徐々に拡大)


~参加業界~
生命保険、損害保険、ネット系銀行、都市銀行、カード、政府系銀行、システム会社、信用金庫、地方銀行、第二地方銀行、証券会社、総合商社、農協、病院・介護、アセマネ、信託銀行 他

~受講者の声~
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・デモを使って講演いただけたため、納得感がありました。また、実務へ活用できそうな内容をお話いただけて参考になりました。

・規制動向やデモを使った技術的な内容に至るまで網羅的にお話いただけました。現在行っている検討事項の整理に役立ちました。
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