不祥事例から読み解く金融機関のコンプライアンス・リスク管理と内部統制構築のポイント

受講区分 オンライン
開催日時 2023-06-21(水) 9:30~12:30
講師 国広総合法律事務所 
パートナー弁護士/公認不正検査士
中村 克己 氏

(なかむら かつみ)
経歴:1993年、東京大学法学部卒業、全日本空輸株式会社入社。1997年、大蔵省(当時)財政金融研究所にて、発展途上国への税制勧告等の知的支援業務に従事した後、1999年に全日空法務部に復帰。2006年10月、国広総合法律事務所入所。2012年1月、同事務所パートナー就任。
コンプライアンス態勢構築、企業の危機管理等を専門とし、「『すき家』の労働環境改善に関する第三者委員会」、「株式会社商工組合中央金庫 危機対応業務にかかる第三者委員会」、公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)「サガン鳥栖に関する(パワーハラスメント)通報等に関する調査チーム」等、社内外の調査委員会業務に多数従事。

概要 金融機関の不祥事は、個人が被害者となり、かつ、多額の金銭的損害が生じるといったケースが少なくないという点で、コンダクトリスクが大きく、実際、不祥事を起こした金融機関が被るレピュテーション・ダメージは深刻です。
本セミナーでは、金融機関を含む多くの企業不祥事対応・危機管理の経験を有する講師が、こうしたリスクや社会動向を踏まえて企業が取るべきコンプライアンス・リスク管理態勢について、予兆把握の多様化・強度化、「組織風土」変革の手法、三線管理態勢の強化といった視点から、実務に即した解説を行います。

【本セミナーで得られること】
・実践的なリスク管理に必要な視点
・発見的統制(予兆把握・対応)の強化策の理解
・組織風土の変革に役立つ視点

【推奨対象】
金融機関のリスク管理部門・コンプライアンス部門・内部監査部門の担当者・責任者
詳細 1.不祥事例に見るコンプライアンス・リスク管理上の問題点~金融機関の事案を中心に~
(1)銀行の不正融資事案
(2)生命保険会社の不適切販売事案
(3)顧客等の金銭詐取事案
(4)その他

2.リスク管理に求められる視点
(1)リスク管理の基本プロセス
(2)コンダクトリスクの再確認
(3)「想定外」リスク -思考停止・正常化バイアスの罠-
(4)スイスチーズ・モデル
(5)リスクベース・アプローチ
(6)時代や価値観の変化を掴む -働き方改革、ESG、SDGs、ビジネスと人権-

3.発見的統制の強化策
(1)リスク管理における発見的統制の位置づけ
(2)「予兆」の把握方法の多様化
(3)「予兆」対応の高度化

4.「組織風土」の変革に向けて
(1)トップメッセージは何故伝わらないのか -「正しい」メッセージの功罪-
(2)認識ギャップの解消法 -フェアプロセスの3原則(3E)-
(3)声が上がる/声を上げられる職場へ -心理的安全性とリスペクト-

5.内部統制(三線管理態勢)の強化に向けて
(1)営業組織等の業務部門(第1線)の強化策
(2)管理部門・コンプライアンス部門(第2線)の強化策
(3)内部監査部門(第3線)の強化策

6.終わりに
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