ESGの観点から学ぶ非財務項目定量/定性分析と企業価値経営管理の高度化

~気候変動から人的資本まで非財務項目と企業価値の関係を徹底解説~
受講区分 会場
オンライン
開催日時 2023-06-15(木) 13:30~16:30
講師 有限責任監査法人トーマツ
リスクアドバイザリー事業本部 ディレクター
永井 希依彦 氏

(ながい きよひこ)
経歴:海外での研究活動・大手重工業を経て、デロイト トーマツ コンサルティング入社。事業戦略・市場性評価・マーケティングに係るコンサルティングプロジェクトに携わった。その後、製造企業立上に参画。立上~運営まで執行役員として主導。
現在は、監査法人トーマツにてファイナンスとインダストリーノウハウの相互融合をテーマにサービス開発と提供を推進。企業のESG活動・技術力・人材力などの非財務項目の定量評価・戦略立案・経営管理高度化に係るプロジェクト多数。
有人宇宙輸送協議会理事。
書籍:『リスクマネジメント 変化をとらえよ』(日経BP、2022年)、『気候変動時代の「経営管理」と「開示」』(中央経済社、2022年、共同執筆)、『宇宙旅行入門』(有斐閣、2018年、共同執筆)等。

開催地 カンファレンスルーム(株式会社セミナーインフォ内)
概要 「ESG経営に基づくマテアリティ定義とプロセス/結果KPIの設定」、「IIRCのオクトパスモデルによる非財務統合経営像の描画」、「人的資本開示」・・・など非財務情報の領域は、社外からの要請や各種ガイドラインに対する形式的な対応が先行しがちです。他方で、東証におけるPBR1倍割れ企業(=非財務資本がゼロを下回る企業)が4割を超えたこともあり企業価値経営における非財務項目の役割とは何か?という点に関心が高まりつつあることも確かなことです。
しかしながら、定量的な議論が困難なため経営資源の最適な配分に関する意思決定、及びその結果についてステークホルダへの説明に苦慮している会社も多いのではないでしょうか?
本講では、[1]企業価値経営におけるESG等非財務項目とは何か、といった基礎的な理論を確認した後に、[2]ESG等非財務項目と企業価値との関係を明らかにするための定量的分析・定性的分析はどの程度客観性を担保するまで進化を遂げてきたのか、また、[3]そうした技術を用いて経営管理を高度化するとはどういうことなのか、といったことを中心に具体的な事例をご紹介しつつ議論を展開していきます。

【本セミナーで得られること】
・企業価値経営における非財務項目の位置づけ、及び経営管理に関する基礎的な知識と理解
・定量的・定性的な非財務項目(例えばGHGの排出量管理/開示・人的資本管理/開示)の企業価値との関係性分析(定性的・定量的)に関するスキル

【推奨対象】
金融機関の融資部門・経営企画部門・ESG/サステナビリティ関連部門の責任者、事業会社の経営企画・サステナビリティ担当・及びIR実務担当者
詳細 1.PBR(株価純資産倍率)モデル起点市場対話の基礎
(1)PBRモデルの基礎確認
(2)株価形成戦略におけるESG・非財務項目の位置づけと市場との対話
(3)具体的事例の参照

2.非財務項目の経営管理
(1)非財務活動の定量/定性分析の地平:気候変動に関するGHG排出量や人的資本開示は企業価値向上に貢献するのか?
(2)非財務における定量/定性分析による事業管理・リスク管理ソリューション例
(3)非財務における定量/定性分析の役割とその限界
(4)求められる分析以降のタスク:インテリジェンス~戦略~PDCA管理

3.非財務関連”外部評価”と企業価値の関係
(1)ESG評価機関評価と社会的評価・株価の関係
(2)ESG評価機関対応の意義
(3)ESGを含む包括的な非財務価評価向上に向けたポイント

4.ESG及び形式的非財務開示の議論
(1)東証を中心とした議論のまとめ
(2)その他開示原則の要請
(3)適時開示情報のプラクティス

5.質疑応答
※事前質問がございます場合は、お申し込みフォーム「連絡事項欄」もしくは「お問い合わせフォーム」にて、ご連絡ください。
※ライブ配信当日にチャットからも、随時書き込んでいただけます。
お問合わせ 株式会社セミナーインフォ  セミナー運営事務局
TEL : 03-3239-6544   FAX : 03-3239-6545   E-mail : customer@seminar-info.jp