【元金融庁検査官が解説】金融機関の不祥事防止とコンプライアンス・リスク管理の勘所

~近時の不祥事事例を踏まえ、不祥事の防止・早期発見の実務対応等を解説~
受講区分 会場
オンライン
開催日時 2023-05-26(金) 13:30~16:30
講師 北浜法律事務所・外国法共同事業
パートナー弁護士
覺道 佳優 氏

(かくどう よしまさ)
経歴:2012年北浜法律事務所・外国法共同事業入所。2018年から2021年まで金融庁総合政策局リスク分析総括課リスク管理検査室(経営管理等チーム)、フィンテックモニタリング室等にて勤務(金融証券検査官)。金融庁では、重大コンプライアンス違反案件の検査業務(コンプラ・ガバナンスを主に担当)、グループガバナンスのモニタリング業務、資金移動業者の監督業務等に従事。2022年から北浜法律事務所・外国法共同事業に復帰し(大阪、東京兼務)、金融庁における経験を踏まえながら、金融レギュレーション対応(特に、銀行法、金商法、保険業法、資金決済法)、コンプライアンス・リスク管理、ガバナンス、不正・不祥事にかかる第三者委員会・社内調査業務等を取り扱う。
資格:弁護士

開催地 カンファレンスルーム(株式会社セミナーインフォ内)
概要 金融機関をめぐる不祥事は、近年も発生していますが、その中には、多数の顧客に損害を与える事案、金融機関の信頼を失墜させる事案等の金融機関の経営に重大な影響を与える事案も発生しています。不祥事が発生した場合、経営陣は経営責任、場合によっては法的責任まで問われ、また、金融機関の顧客離れが起きるなど、金融機関の経営の根幹を揺るがしかねない事態となる可能性もあります。このように、一度、不祥事が発生すると金融機関に甚大な影響を与える可能性がありますので、金融機関における不祥事の防止・早期発見を含めたコンプライアンス・リスク管理の重要性は高まるばかりです。そして、コンプライアンス・リスク管理については、近年、特に、三つの防衛線の機能発揮、健全な企業文化の醸成、心理的安全性等が重要と考えられています。
そこで、本セミナーでは、このような状況を踏まえ、金融庁における検査経験が豊富な講師が、近時発生した不祥事件の説明・分析を行いつつ、不祥事の防止・早期発見の実務対応、コンプライアンス・リスク管理の重要なポイント等を解説します。

【本セミナーで得られること】
・近時発生した金融機関における不祥事の概要・分析
・不祥事の防止及び早期発見、健全な企業文化の醸成・心理的安全性に関する基礎的な理解・実務対応
・コンプライアンス・リスク管理に関する留意点
・コンプライアンス意識に関する調査方法

【推奨対象】
金融機関の法務・コンプライアンス部門、リスク管理部門、内部監査部門
詳細 1.近時発生した金融機関における不祥事の概要・分析
(1)概要
(2)不祥事の発生要因・分析
(3)当局の姿勢

2.不祥事の主な根本原因
(1)ガバナンスの機能不全
(2)三つの防衛線による管理不全
(3)悪しき組織風土(カルチャー)

3.不祥事の防止・早期発見、コンプライアンス・リスク管理の勘所
(1)経営陣の姿勢・主導的役割(ガバナンス)
(2)三つの防衛線の機能発揮
(3)健全な組織風土(カルチャー)の醸成
(4)心理的安全性の確保
(5)適切な人事・報酬制度の設計
(6)早期発見のための内部通報制度の実効性向上
(7)苦情等管理態勢
(8)グループ会社管理

4.その他適切なコンプライアンス・リスク管理を行うための留意点
(1)コンプライアンス意識に関する調査方法
(2)コンプライアンスに関する研修の実効性向上
(3)当局対応の際の留意点
(4)その他の留意点

5.質疑応答
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お問合わせ 株式会社セミナーインフォ  セミナー運営事務局
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